2020-07-31

朝日新聞ブラック企業差別ではないかという記事を見て思い出したこと

記事の内容には言及しません。

あの記事を見て思い出したことを。

前に朝日新聞の若手記者の年下の友人とプライベートで話をしたときに彼は「僕の会社ブラック企業。年休なんてもらえませんよ(笑)」なんて言われてね。まぁ確かに忙しい職種だろうけど君のところはブラックじゃないよと言いたかった。その場の空気を考えず言えばよかった

本当にブラック企業で働いてたらそんな余裕から自虐できないんだよ。

ブラック企業労働時間が長い、休みが取れないだけじゃない。薄給、、実現不可能要請人格否定パワーハラスメント。その仕事を続けることで得られる将来に展望も得られない、プライベートの余裕もない。社外に人の繋がりなんて持てない。

完全に会社を動かすコマにされる。

はいわゆる氷河期世代卒業時は就職先が殆どなく何度も転職を繰り返した。すぐに潰れるところ、いわゆるブラック企業ボロボロにされるところ。なんとか給料は安いが条件は良い今にたどり着いた。でもその安い給料が上がる見込みはかなり少ない。

彼はその時、来年か再来年会社研修システムを使い海外で数年学ぶと言っていた。そんなに大切に育ててもらえる会社があるのかと驚いた。私にそんな機会はなかった。

彼と私が会った時のようにプライベートで数日休みを使って好きなロックバンドを追いかけるなんてできない。私はできなかった。

君は恵まれてるんだよ。そんないい会社ブラック企業ではないよ。そんな君が自分会社ブラックというなんて世間知らずだね。君はきっといつか紙面でブラック企業を扱うだろう。君が特集担当するかもしれない。その時は君なりに真剣に取り組むだろう。

でもね、君には、絶対ブラック企業実態理解できない。そこで働いている人の苦しみはわからない。

君には形だけ整った記事しか書けない。

君の記事社会を動かさない。

そう思った。

もちろん彼には彼の会社での苦しみがあるだろう。それも含めてブラックと言ったのかもしれない。

でもそれは私にはわからないし、それぞれがそれぞれの地獄を抱えて生きている。

給料も高く将来の展望があり社会ステータスの高いあなた会社ブラック企業と言うのには違和感しかなかった。

これは

ブラック企業という言葉を軽々しく使った朝日新聞の若手記者」に対して「ブラック企業でひどく消耗した経験を待つ氷河期世代」が感じたことだ。

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