去年某所に5年任期の研究職に就いた。「女性を積極的に採用」と銘打った募集だった。業界的には珍しくもないし、こういう募集で女性だけが採用されるわけでもない。
まして5年限定の契約職員。しょせんは使い捨ての人材である。選考する役員の中には、率直に言ってなおざりな態度の人間もいた。
内定の打診をもらったときこそ一時的に心が踊ったものの、いざ女枠で仕事を進めるにつれどんどん不安に苛まれるようになった。
男性で自分より優秀な人がはるかに不安定な境遇にいるのをいくらでも目にする。本来なら彼らのうち誰かがこの仕事をすべきだったのではないか。女というだけで仕事に就いた無能な人間が何をえらそうに人さまに指示など出しているのだろうか。本来の実力のなさが露見して契約更新を打ち切られてしまうのではないか。
かといって、自分から離職を真剣に考えているわけでもない。結局のところ罪悪感アピールで男性社会に取り入りたいだけなのではないかとも思う。しかしそんなアピールはこの募集に応募している時点で男性にとってはうっとうしいだけだろう。
そもそも女性優遇の募集で採用された他の女性研究者が、同じように罪悪感をもってほしいなどとは全く思わない。採用された男性たちがみな優秀だったわけでもないだろう。女性を積極的に採用するアファーマティブアクションは度合いの調整が求められるものの、基本的に有益な方針だと思っている。
https://www.hrpro.co.jp/glossary_detail.php?id=102
成功体験を自分の能力ではなく運のよさだと思う心理状態のことのようだ。なるほどこれはしっくりくる。
もっとも、自分の場合、非正規雇用の一枠に採用されただけで「自分の力で何かを達成し、周囲から高く評価」というのも自画自賛が過ぎるのだが。
不安に名前が与えられる、というよりよくある現象であることがわかると不思議と安堵感がある。
「なんでこんなひどい奴を採用したんだ」と思われることを怖がっても仕方がない。次の職場の確保に向けた行動と、日々の仕事をこなしていこう。仕事そのものは楽しいのだ。
産まれてくる男の数が減れば、わざわざ「女枠」 なぞ作らんでもいいのにな
アカデミックな業界だと、女枠や夫人枠は昔からあるしそれも実力のうち
確かに 2分の1引くのも実力みたいなもんだよな
今どきアカ界隈でやらんやろすぐ問題なるで
やってる仕事が楽しいなら謳歌していいと思うぜ、運を味方にするってそういうことだと思うし、書いてある内容は性別関係なく言えることだと思うし
ま~ん()