2020-07-26

「女枠」がつらい

去年某所に5年任期研究職に就いた。「女性積極的採用」と銘打った募集だった。業界的には珍しくもないし、こういう募集女性けが採用されるわけでもない。

まして5年限定契約職員。しょせんは使い捨て人材である選考する役員の中には、率直に言ってなおざりな態度の人間もいた。

内定の打診をもらったときこそ一時的に心が踊ったものの、いざ女枠で仕事を進めるにつれどんどん不安に苛まれるようになった。

男性自分より優秀な人がはるか不安定な境遇にいるのをいくらでも目にする。本来なら彼らのうち誰かがこの仕事をすべきだったのではないか。女というだけで仕事に就いた無能人間が何をえらそうに人さまに指示など出しているのだろうか。本来の実力のなさが露見して契約更新を打ち切られてしまうのではないか

かといって、自分から離職を真剣に考えているわけでもない。結局のところ罪悪感アピール男性社会に取り入りたいだけなのではないかとも思う。しかしそんなアピールはこの募集に応募している時点で男性にとってはうっとうしいだけだろう。

そもそも女性優遇募集採用された他の女性研究者が、同じように罪悪感をもってほしいなどとは全く思わない。採用された男性たちがみな優秀だったわけでもないだろう。女性積極的採用するアファーマティブアクションは度合いの調整が求められるものの、基本的有益方針だと思っている。

そんな折「インポスター症候群」という用語を知った。

https://www.hrpro.co.jp/glossary_detail.php?id=102

成功体験自分能力ではなく運のよさだと思う心理状態のことのようだ。なるほどこれはしっくりくる。

もっとも、自分場合非正規雇用の一枠に採用されただけで「自分の力で何かを達成し、周囲から高く評価」というのも自画自賛が過ぎるのだが。

不安名前が与えられる、というよりよくある現象であることがわかると不思議と安堵感がある。

「なんでこんなひどい奴を採用したんだ」と思われることを怖がっても仕方がない。次の職場の確保に向けた行動と、日々の仕事をこなしていこう。仕事のもの楽しいのだ。

  • 産まれてくる男の数が減れば、わざわざ「女枠」 なぞ作らんでもいいのにな

  • アカデミックな業界だと、女枠や夫人枠は昔からあるしそれも実力のうち

  • やってる仕事が楽しいなら謳歌していいと思うぜ、運を味方にするってそういうことだと思うし、書いてある内容は性別関係なく言えることだと思うし

  • ま~ん()

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