2020-07-19

夏厨」が死後となった世界で僕らはどう生きていくべきか

スマートフォンの普及により今では幼稚園児すらもインターネットに生息している。

僕らが子供の頃、インターネットゲームパソコンしか遊べなくて、そのパソコン学校だとか金持ちの家にしかなかった。

あの頃はインターネットなんてものは奇妙な無法地帯であり、そこで遊ぶということはアンダーワールドに片足を踏み込むのと同義だった。

今で言うダークウェブが、モデムを通して一歩ネットに踏み出したすぐ先に広がっていた。

その世界ものすごく危険場所だとみんなが知っていたから、サバイバルマニュアルを読んでから踏み入れるのが当たり前だった。

そこからADSLなんかが始まって少しずつ、何も知らずにその未開のジャングルにやってくる旅行者が増えてきた頃、港町の周りぐらいは治安をまともにしようって動きが出はじめて、浅瀬でチャプチャプするだけならそこそこ安全になっていた。

それでも、最低限の知識、リアバレだけは絶対回避しろだとか怪しいソフトは入れるなとかコマンドコンソール意味理解してない言葉を打ち込むなとか、そういった事を学ぶことは不文律義務付けられていた。

でも夏休み冬休みに暇を持て余していた新参のガキだけが、それを理解してなかったら悪目立ちして、「夏厨」という概念誕生するに至る。


あれから数十年。

今やルールなんて何も知らずにネットにやってくるキッズの数は計り知れない。

年齢だって非常に若くて、アンパンマンセイキン動画についてる応援コメントの中には言葉を覚えたての幼児だって珍しくないだろう。

「草」だとか「オモローwww」とかの言語能力幼稚園レベルにまで退化した大人たちのコメントに混じって、本当に言語レベル幼稚園児の幼稚園児が紛れているんだ。

そんな中では、厨房なんてまだ話がわかる相手になってしまう。

こんな状態では、常識マナールールルーツ、そんなものは全部流されていく。

新しい時代だ。

どう生きる?

今目の前にいる相手が、幼稚園児かもしれないインターネットを?

  • 「やぁここは いんたーねっとの はじまりのまちだ まずはぎるどで ぼうけんしゃの くんれんを うけてくれ!」

  • 幼児は本当にアンパンマン好きだからアンパンマンの動画を流していると大人しくて助かる。本当にインターネット様様だ。

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