「小説なんて誰でも書けるよ」
そう、小説なんて何となくのルールさえ分かれば簡単に書けるんだ。
みたいな台本書きをしていたが、書き続けて今は地元の小さい賞なんかが貰えるくらいにはなった。
幸いにも友人や家族には凄いね、才能あるね、なんて言ってもらえた。
けれど、字書きの才能なんて正直いらなかった。
それよりも絵の才能が欲しかった。
語彙なんていらないから、きちんと線がまっすぐ書ける手と空間認識能力が高い目と脳が欲しい。
地元が開催している文学賞とマンガ大賞の大賞部門の賞金を比べてみよう。
この国では漫画の注目度が高い、というより小説の注目度があまりにも低い。こんな格差が出るのは当然だ。
文章で流行っているものといえばラノベだろうか。純文学なんか名前が売れている人達の本じゃない限りそうそう見向きもされない。
ドラマ、映画化等のタイアップでなんとか生活出来るくらいだろうか。
漫画家になりたい、は夢が溢れているのに
小説なんか見向きもされない。
閲覧数が違う。評価はもっと違う。同人誌の売れ行きなんて天地の差。
文字なんて書けなくていい。
絵もたくさん練習はしてきたけれど、自律神経の乱れと安定剤の副作用で手が震えて描けない。
調べてないから分からないけれど、空間認識能力も低い。奥行が掴めなくて、めちゃくちゃ遠くにある建物が巨大化してたりする。
絵が描ける人が羨ましい。
地元の小さい賞取っただけで字書きの才能はいらないって言えるのか… 字を紡ぐしかないって書いてるけどなんならその必要もないよ 漫画家になるのは夢に溢れてるって嫉妬しすぎで見...