ちょっと聞ぃてくれよな。おらの店がある地域はこの1週間ぐらいに給付金申請書が届いたみてぇなんだがよ。おかげで、先週末から店の運営に支障が出かねない状況になってんだよ。
さて、ここで問題です。なぜ給付金申請がコンビニ運営に支障をきたすのでしょーか!
正解は、「ジジババが身分証と通帳のコピーをしにどしどしやってくるけど、コピーの使い方がわからないというジジババの相手に人件費とられるから」でした!
ジジババ(仮)はコピーの使い方がわからないと言うのだ。だが、あいつらはそもそもコピー機の前にも立っていないのだ。端からコピー機は難しいものだと決めつけていて、店員にやらせればいいと思っているのだ。いや、わかる。わかるぞ。歳をとると、そういう触れたことのないものにますます億劫になってしまうということを。でもな、まずはやってみなはれ。やる気をみせろ。
そう、あれは「セルフコピー」サービスなのである。たかだか20円だとかの売り上げのために人件費50円(対応に取られたロスが3分だとしても)も使えないのだ。いや、それが普段のように偶にあることなら、顧客獲得のコストやついで買いで利益が取れると考えられる。
だがしかし!世は空前の特別定額給付金申請本人確認書類等コピー利用時代である!!!ピークではコピー機の後ろに5組以上の列ができるのである!ソーシャルディスタンスなんのその!密です。密です。密ですりそんなわけで、コピーしてくれジジババの数は両手でおさまりません。作業の中断はそれ以上の時間を奪っていくものである。遅々として進まぬ作業。押し寄せるコピーしてくれジジババ。
さらに辛いことに、コピー機なんて使えるものかと決めつけてるそんなジジババは、必要な書類の要件すら理解してきていないのである。それの確認もコンビニ人間にやらせればいいと思っているのである。「カラーがいいのかしら?」(知ったことかよ)「裏もして?」(表だけでいいと書いてません?)だいたいそんなのこっちに聞かれても、責任とれるか。役所は我々に仕事を押し付けているのである。給付金の1%はコンサルタント料として頂いてもよろしいですか?
そんなわけで我々は、対応策としてコピー機の使い方シートをコピー機に貼り付けたわけだ。で、コピーしてくれジジババが来たら、「それ見てやってみて下さい。それでもわからなければまた声をかけてください」と言うわけである。これで我々の作業工程は守られたと思われた。ところがどっこい、やつらは言うのである。「いや、わかんないから」
はあ?まだそのコピー機の前にすら立ってないのに?もうね、しばらく「故障中」って貼っておこうかなと思ったよね。
だから、おらはカウンターから出てそいつらをコピー機の前に連れて行って、シートを指差してもう一度言うんです。「これの通りに進めたらできますので、やってみて下さい。それでもわからなければ声をかけて下さい」
「いや、わからないの」
はあ?見ようともしてないのに?
地域によっては役場の窓口でコピーしてもらえるようやね