2020-06-06

足立区シカを助けろという人にうんざりする

足立区荒川近辺でとっ捕まったシカが、ヤフーニュース話題になっている。

捕獲作戦なんてテレビでやりだしたこから、なんとなく嫌な予感はしていたのだが、案の定動物好きな人が関心を持ってしまった。

2年ぐらい前に、似たような話があった。おぼえている増田はいるだろうか。

北九州砂防ダムイノシシが落ちて出られなくなったのが全国ニュースになった。

やはりそのときも、ニュースを見た人がかわいそうだと暴れまわり、行政に怒りの電話を入れていた。

たまたま自分現場近くで暮らしていたのだが、イノシシの恐怖といったらなかった。子どもが襲われそうになったことは一度や二度じゃなかった。

イノシシデカイ。デカ動物はそれだけで怖い。野生動物普段見かけるのは、普通せいぜい犬猫だろう。それでも向かってこられたら結構恐怖を感じるはずだ。住宅地を歩いていて、すぐ近くにイノシシが出てきてしまたことがある。見逃してくれたが、突っ込んできそうな姿勢を見せたときのあの恐怖。経験しないと分からない。

イノシシ夜行性から子供は日が暮れると外出禁止だった。自分は夜にどうしても出歩かなきゃいけないとき、気休めに音がなるピストルおもちゃを持ち歩いてたくらいだ。

当然、住民ほとんどはイノシシ処分してほしかったんだけど、役所にしこたま早く助けろって電話があった。新聞に載ってたんだけど、1日300件も来てたらしい。しか北九州市外から。結局、役所はどうにもならなくて逃してしまった。頭に来たけど、本当に職員が憔悴してたから何も言えなかったよ。



足立区シカも、やっぱりいろんな人が電話しまくってるみたいね

でも電話する前に、自分の家の周辺でそこそこデカイ、シカがうろつくのを想像してみてくれ。それも、人がたくさんいる街場に。人馴れしてるシカじゃなくて、野生の獰猛シカが。角を振りかざして人を襲うかもしれない、車に飛び出して大事故を引き起こすかもしれない。それでも逃がせというのか?

さらに言うと、本来東京都心部にシカは生息していない。もし、逃して定着してしまえば、もとからいた生き物が住処を奪われてしまうことになる。たった一匹と思うかもしれない。ただ、その一匹が生態系をめちゃめちゃにしてしまうことだってある。

アライグマカミツキガメ。例はいくらでもある。

人間だけじゃない、東京の生き物全体が不幸になるだけだ。

残酷なようだが、殺処分するしか方法はない。

シカかわいい。なんとか助けてあげたいという人に、俺の言い分を理解してもらうのは限りなく難しいとは思う。これまでも「サイコパスとっと死ね」みたいなことを言われてきた。

でも、対話を諦めたらそこで終わってしまう。だからこの日記を書いた。

北九州は失敗したけど、足立区はしっかり対応してほしいと願っている。

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