ぶっちゃけた話、アカデミー賞にちょっとでも詳しい人間なら「絶対にJOKERは作品賞を取らない」
ということは予想できた。
あの賞はそういう場所だ。
これは圧倒的にマイナス点がつく。その証拠に、アメコミ原作映画はどれだけヒットしようと作品賞の候補になること自体がまれだ。
ブラックパンサーは黒人がメインでほぼキャストが黒人というところが社会的に評価された。
JOKERも社会現象となりさんざん政治的に紙面をにぎわしたからやっと呼ばれた。
はっきり言うが、「アクション映画やアメコミ作品は政治的なメッセージを強烈に発して、ようやくスタートラインのはるか後方に位置される」ぐらいにアカデミー賞は強烈な差別をしてる。
アベンジャーズに至っては、あんなものは遊園地で映画じゃないとまで言われている。とても公平な審査は期待できない。
これ。マジでこれ。
いや、言い方を変えると、「娯楽に徹した娯楽大作はほぼ選ばれない」ということ。
要するに社会派のメッセージを混ぜた小難しくて立派で、いわゆるインテリリベラルが喜びそうな作品が選ばれやすい。
だから、日本の漫画でいうと、ワンピースとかドラゴンボールが選ばれず、微妙な社会派漫画を受賞させるような漫画賞だと思ってくれればよい。
ターミネーター2も、スターウォーズも、地獄の黙示録も、ETも、あの作品もどの作品も取ってない。それどころか呼ばれてすらいねえというあほみたいなことがわんさかある。
JOKERは、アカデミー賞を喜びそうな人間の逆を行く映画だ。要するにアカデミー賞の会員の取り澄ました顔の横っ面をひっぱたく映画だった。
ぶっちゃけアカデミー賞の選考人なんて、「撃ち殺されたテレビ司会者みたいな連中」なので、どう考えても受賞しねえだろうなあと予想してた。
そんなこんなで「つまんねえ」と視聴率が駄々下がりしているわけだ。そりゃ、つまらん映画にばっかり映画賞を与え続けてりゃ本国視聴率は駄々下がりだろうが、いまだにアカデミー賞を面白い映画賞だと思ってる人が外国では多いんだろうなあと思う。
最後になるが、今年の受賞作は「JOKERに受賞させないための受賞おめでとう」という最悪の声と戦う十字架を背負ったなあ。
頑張ってほしい。
要は、文学賞をラノベのベストセラーが取れるわけない、みたいな話だよな
ラノベがおもしろくても、絶対に評価しない文芸みたいな。
すべての賞レースが「ほんとうに面白い○○は選ばれない。」なんてことは自明じゃないの? まさか直木賞や日本アカデミー賞が最も優れたエンタメ小説や日本映画を選んでると思って...