テレビや雑誌でグルメ情報や街情報などを見ていて不思議に思うことがある。
○カフェ巡り
小洒落たカフェの沢山ある街の紹介などで、「カフェ巡りをしてはいかがでしょう?」みたいな提案をしているのを見ると、そんなに一日に何軒もカフェって回れるものだろうかと思う。物理的には可能かも知れないけど、ある程度時間をおいて回らないとお茶やコーヒーの飲み過ぎでお腹がたぷたぷにならないか?私は「どうせお茶を飲むなら一緒に甘いものも食べたい」と思ってしまう方なので、一日に何軒も回ったら絶対カロリーの摂り過ぎになると思う。飲み物だけにしたとしても、あまり味の違いが分からない女なので、いろいろ回ることにさほど意味がない気がする。
私にとって素晴らしいカフェとは、さんざん歩き回ったりして疲れたときに目の前に現れてゆっくりさせてくれる店であり、「美味しいので有名」とか「店主のこだわりがすごい」とかいうのはどうでもいい。旅先だったらドトールとかのチェーン系でなくて、その街ながらの店に入りたいとは思うが、都内の場合、「とにかくゆっくり座れる」「暑いときには冷房が効いており、寒いときには暖房が効いている」というのが最大のもてなしである。仮に店主が非常にこだわって淹れたコーヒーでも、別に蘊蓄なんて聞きたくないし、「これはちょっと酸味が強いかも」「これはちょっと苦めかな」ぐらいの感じしか分からないので、評論家みたいな感想を求められても困る。
○常連さん
毎日のように同じ店に通って店員や他の客に顔や名前を覚えられるのがイヤだ。我が家の周りとか、前の職場の周りはランチをしたりお茶を飲んだりできる店が少ないので、2~3軒ぐらいをぐるぐる回る格好になっていたが、仮に店員が「またあの客来たよ」と思っていたとしても、おくびにも出さずに初めて来た客と同じような対応をしてくれるところが望ましい。
そういう意味では地元の駅構内にあるカフェとマクドナルドは完璧である。近所なので「またこいつか」と思ったとしてもさも初めて来た客の対応をするかのように「いらっしゃいませ」と迎えて希望のメニューを聞いてくれる。飲みたいものや食べたいものはその時によって多少変わるので、だいたい毎回似たようなメニューを頼んでいても、「○○さんはいつもこれですよね」と勝手にメニューを決めて出してきたら怒るぞ。
テレビなどで日々同じ定食屋や居酒屋に通い詰める常連さんにインタビューしたりしているが、いくらメニューが豊富な店でもひたすら同じところで昼食なり夜の一杯をいただくという神経が分からない。いくらメニューが違っても、同じ店なら何となく同じような味になるだろうし、世の中にはもっと美味しい別の店があるかも知れない。お気に入りの一軒として、何かあるときはその店に行くと決めているぐらいの話なら分かるんだけど、毎日同じというのは個人的にはイヤだ。
こういう行動に疑問を感じる私はひねくれ者なんだろうか?どこかの店の常連になっている人、カフェ巡りが趣味の人がいたら教えてほしい。