週末に共産党が質問して話題になってるけど、過去の首相動静を見てると毎年堂々と「安倍晋三後援会 桜を見る会前夜祭」に出席と書かれているわけで、政治記者も政治家にとっても、自分の後援会の会員を呼ぶのは当たり前だったわけでしょう。
10月18日に立憲民主党の議員が毎日新聞で桜を見る会について批判的な文章を投稿してるけど「総理には毎年桜を見る会で上京することを楽しみにしている支援者がいるのかもしれないが」とあって、みんな知ってた訳だし、これが利益供与だとも思ってなかったわけです。
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20191017/pol/00m/010/003000c
当たり前のことすぎて政権に批判的なはずの朝日新聞もまともな記事を書けてなくて、出遅れているのだと思われます。
自分の選挙区の知り合いを呼んで飲み食いさせるのが当たり前だったから、自民党議員も招待された後援会の人もヤバいことと思わず嬉しそうにブログとかに書いてたわけでしょ。
ただ共産党だけは一ヶ月前の10月10日の時点で指摘してました。共産党ですらこのタイミングなんですよ。何年も桜を見る会も後援会の前夜祭もやってるのに。
https://mainichi.jp/articles/20191010/k00/00m/010/276000c
上のインタビューも朝日新聞では取り上げてなく、毎日新聞だけが共産党の記者会見のあと追いかけていたので、この土日でいくつか記事が書けたのだと思われます。
さらに明日月曜日は朝刊休刊日のためこの件が新聞各紙で取り上げられるにしても早くて火曜日です。
このタイムロスは案外大きくて、その間に政権側はマスコミ対策にも十分な時間がとれます。多分火曜日に記事を書いてもあまり政権にダメージにならない。
例えば後援会の850人の前夜祭を含めた顎足枕を全部公費で出してたら、首相の立場は危ういけど、金曜日の予算委員会で自腹で来たと行っているのでそれはないかと。ただ山口県には、東京にいく交通費と宿泊費と立派なホテルの食事を出せる人が850人もいるのはすごいと思う。みんなよく自腹で行きますね。そんなに桜を見る会に行くってステータスなのかしら。
どう考えても政治家のポケットマネーでやったら一発で公職選挙法に引っかかることが、公費でなら問題なしになるのは明確におかしい。むしろ私費よりもずっと悪い。普通なら内閣総辞職になってもおかしくない。でも、何年間も目の前で行われてきたことをマスコミも野党も完全にスルーしてたわけで、今更そんなことで騒ごうとしても、流石に無理じゃないかと思う。
だから公費を使った選挙区民への利益供与で安倍政権が崩壊することはないし、これからも形は変わるけど堂々と行われるのかなと思う。この国はおかしいんじゃないか。そしてこんなの総選挙で自民党が勝てばすぐに忘れられるでしょ。
こういう今までみんなやってきたことなのに後からNGになって政権が潰れたり政治家が捕まったりやめた例ってあるのかな。検察はこんなことで動いたりするのかな。