とある大手SIの技術系部署でダメ社員をやっていた私に突如、そんな話が舞い込んできた。
コーチを依頼してきたのははどことは言わないが有名なインフラ企業である。
週次勉強会でネタに困り「アジャイルサムライ」の要約を話したのが良くなかったか。
話を聞けば、すでにアジャイル開発をはじめて数年のアジャイルチームで
私に何ができるというのか。
役立たずとして白い目で見られる一ヶ月になることを覚悟しつつ、その日から数日間頑張って詰め込んだだけの知識で現場に向かった。
実際に現場行って、状態把握と勉強する時間稼ぎのつもりでバリューストリームマッピング(現場いく直前にネットでやり方を調べた)やってみたら
実際の開発以外にかかっている稼働がそれはもうとんでもないことになっていることがわかった。
「多分いろいろ非効率だとおもうんですよぉ」とか軽口叩いてたインフラ企業のプロパーさんも顔面蒼白になるレベルだった。
結果、アジャイル開発と言われてイメージするような技術的なかっこいいことはまったくせず、
プロセスの整理と準備をちょいと自動化しただけで1スプリントあたり1日分(*メンバー人数分の人日)以上稼働が減った。
金額にしたらxxxx円である。今後、さらにこの倍以上は削減できる見込みだ。
少々居心地が悪くなるレベルの感謝をされつつ、私は現場を離れた。
下手したら、これがエンジニア人生最大の成果ということになってしまうんだろうか。
ちなみに、実際に開発されているエンジニアのレベルは日本のITエンジニアとしては並か、それよりやや上レベルであったと思う。
開発を依頼していた大手インフラ社員さん(PO)も、メモリ2GBの仮想マシンを使えなどと言わず、高性能マシンにAWS使い放題と言っていい環境だった。
それでこれだ。なんというか、闇の深さを感じる。スクラムメンバーの皆さん、ホント疲弊してたんだな。
働けど働けど我が暮らし楽にならないときは足元見直すといいかもしれないですね。
私も気をつけます。
すまん… のところキーワードリンクになっててわらう