「今度の連休は彼氏と一緒に過ごそうと思います。」なんていう、ありがちなことを言われたところから話は始まる。
相手はとある趣味を持つ人間の集まりで出会った2歳下の女性で、出会ってから1年半程だったと思う。
この時はかなりショックを受けた。週に1度会う程度の間柄で、特別な存在として意識したことはなかった。
なので新しく彼氏が出来たということを聞いたとき、ショックを受けている自分自身に驚きもした。
デート現場に遭遇し、信じられないド級の笑顔で彼氏を覗き込む様子を見て、より一層落ち込むという後日談付き。
本当に周りが見えていないようだった。恋は盲目という言い回しは本当らしい。
話は変わるが、つい先日引越しをした。理由は多々あるが、この1件もその1つに間違いない。
その際、整理が面倒なので必要なものはまた買い直すつもりで色々と捨てた。
引越しの後、家具や雑貨を揃えにIKEAやニトリや無印良品に出向いた。
amazonでの品定めと違って実店舗で商品を眺めるのはやはり楽しい。
時系列は前後するが、昨年は転職をしていた。年収は増えたし勤務時間は減った。
何をして過ごしていたのかも思い出せないし、やりたいと強く思うことも思い浮かばない。
引越しで捨てられるものを捨てた結果、時間の使い方まで無くなってしまった。
時間だけでなく、広くなった部屋もまるで埋まらない。家具や雑貨を選ぶのは楽しくても、欲しいと思えないのだ。
そしてこんなツイートがTLに流れてきた。
時間の使い方のように、この部屋のように、自分にはこれといって中身らしい中身がないような気がする。
自分自身が何事にも無関心で真面目なだけの退屈な人間であることを急に強く自覚できた。なるほど、これが欠点だろうか?(酒に弱いのが残念だ
確かに冒頭で出た趣味についても昔から継続しているだけで、強いこだわりは無い。やめようと思えばやめられる。
そしてずっと仕事のことを考えている方が気分が楽でさえある。
自覚してしまったのだから仕方ない。何か中身になるものを詰めてみようと思う。
料理スキルを上げるとか、カフェを巡るとか、地下アイドルを応援するとか、この際何だって良い。
欠点に気付かせてくれた件の新しい彼氏とやらに感謝するとして、まずは新しく服でも買いに行ってみることにする。
結果として単なるショック療法であったけれど、きっかけは掴めたはずだ。次はショックを受ける前にうまくやる。
【追記】
7/15に入籍らしい。