学生時代は特にこれといった短所も長所もなく偏差値50界隈を走ってきたおかけで、周りからはなにも言われなかった。
大学時代に取り組んでいた感性系の研究では、地道に作業をしていたおかけで学会発表するぐらいまでいった。
研究室の教授からは、君なら社会人になっても問題ないでしょみたいなお墨付きをもらっていたので少しはできた学生だったのかもしれない。
大学卒業後、入社したのはIT系。いわゆるSIerに入社した。
入社、部署配属当初は今まで行ったことのない仕事をすることが楽しかった。
3年目の終わりにプログラミングの実装の仕事をすることとなったが、実装の作業は初めてだった。
IT会社に勤めていてプログラミングを3年間したことないと驚かれるかもしれないがこれがSIerである。
プログラミングは大学時代や趣味で少し書いていたが、実業務でそれが活かせるのかとなったら話は変わる。
今まで毛の生えたようなプログラミングをしていた自分にとって、業務で行うプログラミングはわからないことだらけだった。
わからないことだらけだったが、大抵のことはググればわかる。それでもわからないことは上司に質問をするのだが、本当に調べたのかと懐疑心いっぱいに聞かれるのでほとほと嫌気がさしていた。
実装の進め方もよくわからないまま作業をし、気づけは3ヶ月連続残業が80時間という勤怠に。
挙句の果てには初歩的なミスが多くなってしまい、上長に別室に呼び出されよくわからないヒアリングをされた。
なぜミスが多いのか、その対策はどうするのかなど色々聞かれたが頭が真っ白になってしまいその場で解答がすることができなかった。
夜中、家に帰る途中でミスが発生する理由と対策を落ち着いて再度考えてみたが結局まとまらず。
何を目標に仕事を進めていけばよいのかさえわからなくなってしまった。
学生時代はITエンジニアというものに憧れを抱いていたのかもしれない。
しかし現実は毎日怒られ、どうやったら残業が減るのか模索をしている日々。
自分が学生時代思い描いていた、定時に帰りアフターファイブを自分の趣味に費やす生活とははるかに遠い生活。
こんな社会人になるはずじゃなかったのにな。
もう疲れた。