僕は極端なインドア人間です。他者とは一週間に一度カウンセラーさんと話せれば良いほうで、基本的には家に閉じこもっています。
さらにコミュニケーションも下手くそで、会話のたびに大量に汗をかいたり、視点が定まらなかったりします。
カウンセラーにかかるまで、部屋に閉じこもって空間と会話をしていました。
そうして外出する機会が減るたびに人と関わることが無理になり、鬱になりました。
鬱で引きこもりなのに、かなり衝動性が強いので、すぐになにかを始める癖があります。
台湾旅を決める前は、家でできる趣味であればなんでも飛びつきました。
「興味湧いた!」と思った三分後にはアマゾンで道具を揃え始めるぐらいです。まあ、すぐに飽きるんですけど。
今回の旅は「台湾!?なんか良さそう!」という衝動から1ヶ月台湾に行ってやろうと思い立ちました。
治っていない鬱の症状とか人とまともに会話できないとか外が怖いとか、不安要素はありましたが、決めた以上行くしかない。
台湾では本当に目的がなかったので、ずっとぶらぶらしていました。
ただ街を徘徊するだけの日だったり、電車に乗って遠くの方に行ったり、新幹線に乗って拠点を変えたり。
一番苦労したのが食事でした。オーダーの仕方が分からないというしょうもない不安でなかなか店に入れませんでした。
そのため最初の十日くらいはコンビニ食。勇気を出して入店してみたところオーダーがクソイージーで笑いました。
むしろコンビニの買い物のほうが難しい。お店では牛肉麺やら魯肉飯やらを食べました。
飲食店に入れたことをきっかけにどんどんアグレッシブになりました。
不思議なことに台湾に来てから鬱の症状やコミュ障が出ることは全然ありませんでした。
普段日本じゃ行かないスタバに通えたり、簡単ながら英語で現地の人と会話できたり、毎日外に出て買い物ができました。
普通の人はこんなの当たり前のようにこなせると思うんですけど、僕にとってちょっとでも人と関わることが高い壁のように感じてしまいます。
日本にいたときはレジで会計してるときですら息切れしてました。ホテルで英語を使ってチェックインできたときは涙が出るかと思いました。
少しは成長できましたかね。
今回の旅を経て、僕は後悔をしていません。
日本で死人のような生活をしていたのに比べて、今は「生きてる」感覚を大いに味わっています。
今まで衝動でなにかを始めて、うまくいったことはほとんどありませんでしたが、今回の旅は成功したと強く思います。
ああこれわかる。 自分を知ってる人間が誰もいない場所では比較的緊張しにくいんだと思う。 あと外国語は通じないのが当たり前、失敗する方が普通って感じで 日本にいるときより気...