ゆっくり霊夢はFランク大学の就職課に就職したようです(ゆっくりFランシリーズ)をいくつか視聴してみた。
視聴した率直な感想でいうと、この動画の根底に流れている作者の人間観に俺は全く共感できなかった。
ゆっくりFランシリーズの動画の作成者の根底に流れているのは、「いわゆる一般論」に理論武装された自己責任論と、人間の発達(青年期のおける課題、等)を
無視した「人とはこうあるべき」という人間観の押し付けであるように思えてならない。
また、俺がゆっくりFランシリーズを視聴していて抱いた感想は以下の通り。
「Fラン大生は努力しないク〇」「Fラン大生は総じてク〇」「Fラン大に入ったのは自己責任」
「Fラン大生は何をやったところで無力で無能なので、頭は使わず死に物狂いで生きていくしかない」「努力できないのは能力の問題ではないので自己責任」
…こう感想を書き連ねてみるとはっきりわかるが、この動画の作成者、そもそも「人間の発達」についてどれだけ勉強してないんだ?と思う。
それとFラン大生のような立場に置かれている人間について、どれだけ理解しているのか疑問符がつく箇所がちらほらある。
この動画の作成者には、まず「そもそもなぜFラン大生は勉強ができないのか」という素朴でわかりやすい問題について勉強していただきたい。
もっと簡単に言うなら、「なぜ勉強できない奴が世の中にはいるのか」について勉強して欲しいと思う。
そういう問題を諸所考えていけば、「どうして勉強が不得意な奴が世の中には存在するのか」ということや、
「どれだけ学習意欲を喚起させてもFラン大生が勉強しない理由」であったり、「Fラン大生がやる気を出さない理由」が
…まあ、結論だけをいうと、Fラン大生は小中高を通じて学習意欲や適切な学習機会を奪われたある種の社会的弱者だということがみえてくるのだけど。
俺、このシリーズの動画の作成者の人間観は、はっきり言って間違ってるし人として腐ってると思う。
この動画の作成者は、学生一人一人の人生を本当に慮って就労支援しているようには思えない。
この動画の作成者は、人材を右から左にスライドさせていく、さながら人材コンサルタントのようにしか思えない。
最後に。
こんな動画を見てしまって鬱になっているFラン大生よ、こんな動画、気にするな。
君は君の思うままでいてもいいんだ。
だから大学生の間、君は君がやりたいと思ったことを、思うままにやるといい。
そして幾つかの年月を過ごしたある日、君はきっと気付くだろう。
『君の人生は、親のためでも世間のためでもなく君のためにあるということ』に君は気付くだろう。
その時になって初めて、君は「思うままであれ」という言葉の真意に気付くだろう。
思うままであれ。
主体性を取り戻そう。
そして、このくだらなくも面白い世の中を、思うままに生きてみよう。