2016-08-10

奇妙な、生まれによる格差肯定論

下記に寄せられている回答で奇妙な物をみつけました。

教えてgoo

まれながらの格差についてのアンケート

http://oshiete.goo.ne.jp/qa/2401444.html

okwave

まれながらの格差についてのアンケート

http://okwave.jp/qa/q2401444.html

No.5

仮にいろいろ平等にしたら、明らかにDNAの差が明確になってきますよ。 

私はそれの方が恐ろしい。

DNAの差が大きいかどうかは人それぞれ考えがあるでしょうから、ここでは不問とします。

しかし、上記書き込みで奇妙だと思ったのは、その論理です。

まれによる格差固定があれば、悪循環によりそれこそ「DNAの差が明確になって」くるのではないでしょうか?

DNAの差が明確になって」くるのを避けるなら、生まれによる格差是正すべきだと思います

No.20

現在一応中学卒業までは均一と言えると思いますが、これを大学まで伸ばした場合学歴に差が出ない。

就職活動において、企業から見れば学歴客観的事実なわけだから評価し易いです。

100人履歴書送ってきてその内10人が東大出だったら、とりあえずその10人は確保。

という考え方は理にかなってるし、単純明瞭とても簡単です。

でも、教育格差を完全に無くす事によってその指標は失われてしまます

そうなっちゃうと結局「カネ」「コネ」がモノを言う社会なっちゃうんじゃないでしょうか?

この論はもはや本末転倒と言うべきでしょう。

・「教育格差を完全に無くす事によってその指標は失われてしま」うというのは極端です。教育格差是正により、東大卒しかいなくなるなんて誰も言っていません。所持資格に差が出ないわけもありません。詭弁だと思います

・全体の人材能力向上より、分かりやす指標を求めるのは本末転倒だと思います

1)応募者が高学歴だらけ

2)応募者が東大卒を筆頭に、段階的になっている

企業にとっては、1で悩む方が良いはずですが、この回答では2の方が悩まなくて良いということで何故か2を支持しています

・「そうなっちゃうと結局「カネ」「コネ」がモノを言う社会なっちゃうんじゃないでしょうか」という話が無効であると思ったのは上記記述の通りです。しかし、「「カネ」「コネ」がモノを言う社会に」しないためにという部分は、本末転倒だと思いました。

「カネ」「コネ」がモノを言う社会問題ですが、仮に「カネ」「コネ」がモノを言う社会であったとしても、生まれによる格差よりはまだましと言っても良いのでは無いでしょうか本人が築いているものですから


教育格差問題自体については本記事では詳しく語りません。(個人的には、上を落とすのでは無く、下の底上げ(つまり支援)で行っていけば世の中の不平感無しでいけるのではないかと思います。)

ここで紹介した記事で思ったのは論理おかしさです。

Aという論理からA’という結論自然に導かれているなら、A’について私が賛成であろうが反対であろうが、そういう意見があるんだなあと思うのですが。紹介した記事ではBから、相反するはずのA’という結論にたどり着いており、論理展開が奇妙に思いました。

まれによる格差反対の論理で、生まれによる格差肯定しているように見えます

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