自分は就活中の大学4年です。国立大学の文学部に通っています。
志望した業界、企業は全滅して、今はあまり興味のない企業から内定をいただいています。
バックパッカーをしていてエピソードには困りませんが、聞いてもらう機会すらなかなかもらえません。
そう、面接まで行けてない。多くの企業でテストの段階で落ちています。
学力は問題ないと思います。例えば難関といわれる大手出版の試験は通っています。
立ちはだかるのは性格診断というやつです。個性を定量化できるすごいやつ。
自己分析をしていたら、反社会的人間だということがわかりました。
結構平然と嘘をつけるし、悪いことでも何でも法に触れなければ構わないと思ってます。
周囲にはなじめない、仲良くすることができないタイプの人間ですが、第一印象は普通の人間だと思われます。
昔、一生懸命勉強したのに単位をくれなかった教授に逆上して、彼の講義が始まる前、椅子にペースト状の味噌を塗ってやりました。
彼の茶色くなったズボンの後ろを想像しただけで、今でもワクワクします。
社会人なんか糞くらえ、仕事なんかしたくねえと思いつつ、就活が始まる前まではそれをうまく隠せると思っていました。あの性格検査の存在を知るまでは。
まさかあんなものを企業側が信望しているとはつゆ知らず、馬鹿正直に答えていて、落ちていました。
今では自分に嘘をついて答えるようにしていて、段々と面接まで行けるようになっています。幾分か罪悪感はありますが。
自分が一つ危惧しているのが、この性格審査が浸透して、中小企業もどんどん採用して、さらに精度まで上がっていくようになると、
自分のような反社会的人間が大勢社会からあぶれ、漂流してしまうことです。治安だけでなく、色々なところで不具合が起きると思います。
せめて、嘘をつける余地を残しておくべきです。「自分をよく見せた人間はわかるようになっています」という注意書きは、やめてください。