毎年、夏がくるとYahoo知恵袋などに「野沢直子って面白いんですか?良さがちっともわかりません。」との質問が1回は上がってくる。
私はもう何年も野沢直子のファンだけど野沢直子をオモシロイと思ったことはあまりない。
どっちかというと渡米して現地で結婚してしまった友人と重ねあわせて見ている。
野沢直子は若い頃か「クラスに一人はいそうな授業中に面白いこと言って笑いを取る女」タイプの芸人だった。
そのうち「ばくばくばくばく おーわだばく」と身も蓋もない歌を歌い出した。
ヒロトと破局したと噂が立ってからしばらくしてアメリカに行ってしまい、
ボブという直子が出演していた番組でよく恋人同士をやっていた松本人志の役名と同名のアホ米国人と結婚した。
直子より少し年下の私達は男女雇用機会均等法の制定の数年後に夢を持って就職したが、
やはりかなりの高学歴な女性や何らかの資格を持たない女性は多数が挫折を経験している。
1年程度で会社を辞めて留学したり、資格をとってから再就職した友人が大勢いたと記憶している。
しかし30を過ぎる頃にはほとんどの友人が専業主婦に落ち着いていった。
そんなわたしの友人たちの状況と女芸人の先駆者なのに失恋したら勢い渡米してしまった直子はかなりカブる。
だから直子が3人の子供を育て上げ、Tumblerに中森明夫の「東京トンガリキッズ」のような小説を書き散らし、
今では看護師となって偶にキチガイじみた絵を描いているちょっとモリッシーに似てきた旦那と幸せに過ごしているさまを見るとかなり応援したくなる。
直子、良かったねって思う。
夏になると日本に帰ってきて旧友と再会して楽しんでいる直子をブログで確認しながら、
私も子供の休みに合わせて帰国した友人と会って、此処ぞとばかりに高いレストランに行ってわたしたちいろいろあったけど色んな幸せを見つけてよかったよかったとかみしめている。