フェミニズムというのは、バブル崩壊して景気が悪くなると、途端に成り立たなくなったように思う。失われた20年で男がリストラされ給料がなくなり、女性の敵として設定されていた男が立場を失い、フェミニストが望む、男性の凋落が現実のものとなった。
今から数十年前に作られた古いタイプのフェミニズムは過去のものになった。フェミニズムも随分レベルが落ちたもので、攻撃する材料を失うと、単に男が嫌いというだけのものになってしまった(古い流派はとくに)。
フェミニズムの出発点というのは、まず親嫌いだと思う。自分の親が嫌いだということを、男全般、6000万人がダメだということにすり替えたのである。
自分も親が嫌いなのだが、理由はやたら支配するひとだったからだ。それに付随して、自分に指図してくるタイプ全般が嫌いなっていった。支配したがるタイプの人たちのなかに、自分の親を見たのである。親子仲が良いという人には、まず変な上下関係の転覆運動をしようと考えている人がいない。人間関係を上下で考えていないからである。
親嫌いから支配タイプ嫌いに陥ったので、私は世の中をゆがめて見ていたこともある。だがその構造に気づいて無駄な消耗をやめ、敵を親だけに絞り、親を攻略することに力をそそいだ。
その攻略は意外と簡単だった。親が私を支配する構造は上下の構造だった。だから今度は私が上に立てば良い。例えば、私から親に命令して従わせることをした。すると面白いことに、親の方がわたしにすりよってくるようになったのである。こんなに弱い人間だったのかと哀れな気持ちにもなった。親子関係というのは密室である。密室であるからこそ、見ている人がいないから子どもに対するどんなパワハラでも起こってしまう。この密室を利用するのである。親子の上下関係が逆転したとしても、密室なので妨害する人がいない。あとは自分の意志次第である。
上下の支配構造には、幼い頃から気づいていたのかもしれない。人に命令せず、察するタイプの人間とばかり仲良くしていた。数十年たち、上下の構造でしか人間関係を構築できない人を、自分の視界から一掃することにした。親類も含めて。
上下関係を使って人付き合いをする人は結局甘えている人である。このタイプはよく観察していると、自分の目上には声をかけない。目下だけを狙うのである。先輩後輩 師匠と弟子のように上下関係でいい関係を結んでいる人もいるが、それは他人が入ってはいけないプライバシーである。恋愛関係みたいなものである。
男ぎらい 女ぎらいの本当の理由はなんなんだろうか。女ぎらいの場合は母親が原因ではないのだろうか。女の人の嫌な部分を発見すると 自分の母親が重なるということは無いだろうか。男ぎらいの場合も同様である。
親にしたがわなければならないという思い込みが、赤の他人への敵意となってあらわれているのではないだろうか。赤の他人は決して自分に指図などしない。他人なのだからできないのである。自分も他人に指図はできない、丁寧にお願いするしか方法がない。
他人というのは社会のことなのだが、何の命令権限も持たない他人は敵にはならない。今は押さえ込んである親が、図に乗って時々あれこれ言っていると、敵とまではいかないが、たしなめて排除するだけである。
別に増田に限った事じゃないんだけど、この手の「フェミニズムに賛同する女はごく限られた特殊な女だけだ」と言う発想が謎。 こういう人って、「普通の女」とはどういうものだと思...
そもそも男女関係なくお上の言うことに唯唯諾諾と黙って従うのが日本人の普通 でした
(ヨコです。)別にこの上の増田に限ったことじゃないんだが、「ある種の(自称か他称か知らんが)フェミニストの人」は、上の上の文章読んでいるの?という、とんちかんな応答...