2014-08-10

http://anond.hatelabo.jp/20140808094815

※とりあえず、ぐちゃぐちゃ書いたけど、あんまり分かりやすくないし多分元増田以外にはあんまり伝わらないと思うんで、おおむねこれは私信みたいなものです。ごめんなさい。

さて、増田の言うような無知教養の輩が多いのは否定しないけど、「歴史の(それほど悲惨とも言えないような)一コマ現代意識断罪するのはいかがなものか」という認識だって、立派な「教養」ではあるよ。その言葉の響きだけから想像して、歴史の一コマ現代意識断罪するのは、やってる側は気持ちいいかもしれないがあまりフェアな行為ではないと思う。

たとえば、時代劇を見ながら「主君のために命をかけるって時代錯誤封建主義wwww」って笑うとしたら、そりゃバカだ。(そしてまた、そういう配慮から、当時としてはちょっと変わり者の主人公を立てて「実はこの人こそが現代的な感覚をもった人だったのです!」ってやる時代劇は実にクソだよね。大河ですらそういうのがあって、実にウンザリするんだけど。)フィクションの楽しみの一つは、「異文化」を体験できるという点にあるのであって、フィクションすら常に自分たち文化教養範囲内でしか理解できないし楽しめないとしたら、それはとてもそんな話だし、「異文化」に対するその余りに閉じた接し方というのは、現実において考えてみるとかなり危険なことではないかと思うんだけどね。

まあ、「おーい、お茶」に関しては、「そういう時代があったんだなあ」という時代劇フィクションとしてそれを享受してる人間(都会育ち・40代以下)と、増田の言うリアルに体験した人間の間で感想が変わるのは仕方ないとも思うんだけど、後者にしたって、やり玉にあげるならもう少し違う対象でしょ、とも思うわけだよ。そんな、歴史の中に消え行く何かよりは、むしろ「今に生きている人間制度の中に歴然とある差別」を対象しろよ、と。そっちに目をつぶって(目を向けずに)「おーい、お茶」のことを得意げにあげつらうのは、どうも違うよな、と感じるんですよ。


まあ、フェミニズム分析手法が、こんな社会些末な部分にまで「常識的教養」として浸透してきている現状については、それなりの感慨はあるのだけど。そこは、元増田意見が共有できるんではないかと思うけど、どうだろう。

記事への反応 -
  • http://suminotiger.hatenadiary.jp/entry/2014/08/07/112306 http://b.hatena.ne.jp/entry/suminotiger.hatenadiary.jp/entry/2014/08/07/112306 の話。 「夫が妻にお茶を入れさせる光景なんて見た事ないからそんな発想がなかっ...

    • ※とりあえず、ぐちゃぐちゃ書いたけど、あんまり分かりやすくないし多分元増田以外にはあんまり伝わらないと思うんで、おおむねこれは私信みたいなものです。ごめんなさい。 さ...

    • ものを知らないという意味の無知ってか、自分の知ってる世界観でしか別の人のことを判断できない人も多いってことかも。 NHKの「母娘クライシス」とかでも母親が娘に8時間くらい愚痴...

    • 「おーい、生活費」「おーい、金」と専業主婦の妻に言われて怒らない男だけが、「おーい、お茶」論争を叩けば良い。「言われなくても生活費が出てくるのが当然なのに出てこないの...

      • え、でも「今月も赤字なの」みたいな表現は普通にあるよね。 例えば「おい! さっさとお茶もってこい! 言われないとわからないのか!」っていう父親に対して「さっさと生活費出...

    • たかが大衆向けの清涼飲料水のネーミングの起源を「常識」とか「教養」とか言われても知らんがな そんなもんに興味ない人の方が普通だよ

    • 自分も女だが、 冷静に考えて「おーいお茶」と言われたらこの缶飲料を出したらいい!っていうネーミング、 むしろ痛快じゃないの? それを男尊女卑だ!なんて騒ぐの意味不明。 おー...

      • それはそれで良い方に取りすぎ。 あと、騒いでいるのは「男尊女卑じゃない!」という側だろ。 もとは余談に過ぎないわけだし。

    • 伊藤園の公式にあった商品名の由来↓↓↓ >>しかし伊藤園は更に考えました。単に「緑茶」だけでは、消費者のみなさんへのアピールが足りない。どんな名前が適当なんだろうか?...

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