高LVユーザの中には自身の強大な破壊的戦力に酔ってポータル破壊ゲームかのように特定のポータルを破壊せんと自身の持つ戦力をたった1ヶ所のポータルへ全て投資する者が多い。
繰り返すがIngressは陣取りゲームである。戦力をたった1ヶ所のポータルへ集中したのならば他のポータルを破壊することが困難となる。そのような自身の戦力に酔った行動は陣取りゲームにおいて合理的でない。
Ingressの本質とは陣取りゲームであるという点に尽きる。この点を再認識されたい。
確かにIngressでは強大な戦力を持ってすれば破壊できぬポータルはない。通知にタイムラグがあることを考えればリチャージが間に合わず破壊されてしまうこともある。
しかしながら通知されるまでに決定的なダメージを与えるということは敵陣はそれだけ多くの破壊戦力コストをかけているということである。
ポータルの破壊にはバスターもしくはストライクと、そしてXMが必要である。
XMは比較的簡単に補給できるのに対してバスターやストライクはポータルをハックしなければ基本的に補給ができない。
そしてバスターやストライクは高威力なものになればなるほど入手難度が高くなり、その入手難度の高いバスターやストライクは1度使用すると消滅してしまうのである。しかも攻撃は現地でなくてはならない。
対してレゾネータの回復にはポータルキーとXMさえあれば良い。XMは先ほど言ったように比較的簡単に補給でき、ポータルキーは入手難度がそこまで高くなくレゾネータのリチャージでは消滅しない。しかもリチャージは現地でなくとも良い。
従って、消滅する戦力と消滅しない戦力であれば後者のほうが有利であるのは明確である。
Ingressの本質は陣取りゲームであり入手難度が高いが優秀なバスターやレゾネータを沢山収集し自陣を強化し敵陣を破壊することではない。
しかしながらIngressという陣取りゲームにおいてそれらの要素は重要な要素であることは間違いない。
だからこそ入手難度の高い優秀なバスターやレゾネータを敵陣が多く浪費せざる得ない立ち回りをすることが重要になってくるのである。
逆に自陣は入手難度の高い優秀なバスターやレゾネータの効率的な使用運用が重要なのである。
Ingressでは低LVユーザ、特にLV4に満たないLV1~LV3ユーザは戦力に殆どならないというのが多くのユーザの認識であり、だからこそ自陣の低LVユーザへ対しAPを稼がせる動きが一般的だ。
その動きは間違ってはいない。戦力としてはより高LVの方が良い。しかし低LVユーザが戦力にならないという認識は間違っている。
前述したようにIngressで重要なのは相手の戦力を浪費させることだ。
例えば、とある青ポータルのレゾネータが全てでは無いが数ヶ所頻繁に破壊される傾向にあるとしよう。この時その青ポータルを所有する青ユーザはどのように考えるかと言えば、最終的に全てが破壊されポータルが奪われるかもと危機感を得てより破壊されにくくしようと高LVレゾネータを設置したり希少価値の高いシールドを使用するはずだ。
低LVユーザであってもレゾネータ直下でバスターを数十回放てばレゾネータを破壊することが可能で、それが頻繁に起きれば敵陣の戦力を浪費させることが可能なのである。
低LVユーザがそうやって数ヶ所のレゾネータを破壊していてくれれば自陣の高LVユーザはポータルを奪いやすくなり、自陣の戦力の節約にも繋がってくるのだ。
低LVユーザはAPを稼ぎながらポータルを破壊しきれなくとも積極的にポータルに接続されているレゾネータを1ヶ所だけでも良いから破壊しておくべきである。
ある一定の範囲内に整然と並ぶ自陣ポータル。例えば緑ばかりが並んでいると非常に美しい。
そんな中に突如としてたった1ヶ所が敵陣に破壊され青ポータル化されてしまった。
この場合、多くのユーザが取る行動は再び緑ポータルにしようとたった1ヶ所の青ポータルを破壊しようとするものである。
再三言っているがIngressは陣取りゲームである。たった1ヶ所が敵陣ポータル化したからといって直ぐに破壊行動へ出る必要はない。破壊するタイミングは三角形に結ばれた時だけだ。
美しくないという観点はただの感情であり陣取りゲームを理性で考えるのであれば、たった1ヶ所のノイズは無視して構わない。
破壊しようとする時は敵陣にバスターやレゾネータ、ポータルキーを消費したであろう三角形に結ばれた時が一番合理的だ。
逆に言えば敵陣の戦力を浪費させようと思えば、耐久力を可能な限り高めたポータルを敵陣の支配範囲内へ出現させれば良い。
敵陣は感情的にもそのノイズを排除しようとし無駄に戦力を浪費させるであろうからリチャージを繰り返しノイズとしたポータルを維持するように努めて敵陣の戦力浪費を誘発させるのだ。