2013-11-05

IBM X41Tabletが死んのに悲しくならないのがすごく悲しい

2006年購入当時20万位してたやつが今日死んだ。2013年なら代替品は5万くらいか?去年2度電源を入れたのが最後だ。今日ACアダプタに繫いでもうんともすんとも言わない。かつての愛機X41Tabletは死んだのだ。

(正確にいえば電源を入れてLEDが光らないのだから、電源周りがお亡くなりになっているだけの可能性が高い。だが、何故か検証をする気にもなれない。もうかつての情熱は消えたのだ)

重さ確か2kg弱くらい。

片手でこの重さに慣れ親しんでいたために、のちのiPadだかGoogle Nexus綴り間違えならすまん)だかに対する「片手で持つには重い」という指摘にはまったく気にならなかった。空気みたいな軽さだ。必死こいてカスタマイズに励んでいた頃が懐かしい。以後のモデルと違ってHDDまさかの1.8インチ仕様。主流から外れてクソだった。CPUは当時とすれば王道を歩いていて、後々のCore2 Duoで完成を見た。

クソ分厚いガラス

悲しくならない一因として、ディスプレイの表面がクソ分厚いことが上げられる。電磁誘導ディスプレイから入力を可能にするためにフツウの表示Onlyのディスプレイより何層か積み重なっており、初期型ゆえにクソ分厚いのだ。ヘタするとペン先と、直下の座標とが直感よりずれてしまうこともあった。

電磁誘導

後のX60だったか?こいつは電磁誘導かつタッチパネルにも対応していた。タッチパネル電磁誘導が混在すると、それはそれで手のひらを触れながらペン入力しようとすると誤動作の一因となり使い分けが重要だ(X60うまいこと回避するような仕組みがあったように思う)。

さてX41だが当時としては綺麗な発色と視野角が広い(170度くらい)のなかなかのディスプレイで、お絵かきにはそこそこ使えた。プロからすると筆圧256段階検知と516段階検知じゃ違いがあるのだろうが、256段階感知どころか筆圧機能すら私にはあまり必要でなかった。各種タブレットがばっさりと筆圧機能を削っていることからみて、それはそれで正解なのかもしれない。

悲しくならないのが悲しい

バックアップは取ってる。最後に動かした去年に、ずぼらな私もその時ばかりは何故かバックアップを取った。恐ろしいのは自省してみて、バックアップを取っていなかったとしても、悲壮にくれることはなかったんだろうなぁと心変りした自分の気持を肯定してしまうことだった。(それ程重要データでもなかったし、いざとなればネジを外してHDDから吸い出せばいい)

HDDの速度がクソだったし2007年前後CPUイノベーションもあっという間だった、だましだまし使いながら2011年頃まで相棒として愛用してきたのだ。

タブレットの後継品を買うかどうか?

購入するならやっぱりPCが(自分にとって)いい。iOSAndroidは自由なようで不自由から嫌だ。当時よりも、遥かに薄くなった、安くもなった、探せば選択肢も当時より比較にならないほど恵まれているはず、なのに店頭に急ぐほどの気力はない。俯瞰的にみれば、あの時期に糞高いタブレットPCに手を出したこと=潤沢な研究開発費への養分、と同義ではあるが、まったく後悔はしていない。むしろ、同じ時期に購入した同志たちの死屍累々で、今のように薄くて軽いタブレットが日の目を見る日がほんの僅かでも早くなることにほんの少しでも貢献したのだと誇りにすら思う。でも、気力はなんか枯れた。

チャレンジャー向け商品

まぁ、チャレンジャー向けカテゴリの商品として、馬鹿でっかい20インチとか、そんなの)タブレット店頭に並んで発売されているが、かつてX41を買うときに迷ったように、買うか買わないか悩ましく感じる日々を過ごしながらコーヒーを飲むとしよう。

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