正確に言うと「最安のものは買わないようにしている」ぐらいかもしれない。
安すぎるものはハズレの場合が多いとかっていう品質の話ではない。
相場より大きく安いものはどこかにしわ寄せが行っているものだと思っている。最近話題のブラック企業が運営する飲食店や服屋もその一例だ。人件費を削り、下請けを叩いて商品を安く提供する。
家電はなるべく国産を買う。中国とかベトナムの工場で生産してたりもするけれど少なくとも完全な外国製よりは日本企業の利益になるので身近な誰かの給料とかとして周囲に還元されるかもしれない。
食品もなるべく最安の中国産ではなく国産にする。安全性や味をどういう言っているわけではない。どんな基準であれ自給率は高い方がいいし、やはり回り回って(国に税金として入るなど)自分たちの利益につながるはずだから。
外国産 VS 国産 に限った話ではなく、国内企業同士の比較でも、なるべく自分(たち)の利益になりそうな商品を選ぶ。
家電屋さんで実物を見てからネットで買うことはしない。ネットで買うつもりならば実店舗では見ない。実店舗を維持するのにはコストがかかるのにそれを無視して「ネットの方が安いからネットで買う」と言うのならば実店舗の恩恵を受けてはいけないと考えている。もちろん、店舗で見てからネットで買われるのが嫌ならば、店舗側が対策を取るべきなので、うまいこと利用しているユーザに罪はない。ただおれは実店舗が減ると生活がつまらなくなるので嫌だというだけの話だ。
お金持ちではないから高級品を買う訳ではないし、価格差によっては最安品を選ぶ時もあるのでせいぜい心がけ程度の話だと思って欲しい。
スーパーやコンビニにはプライベートブランド(PB)の商品が増えている。何かのニュースで読んだ話だが、PB商品を生産するメーカーにとっては悩ましい事らしい。自社商品とPB商品が店に並べば価格の安いPBが売れる。実際はどちらも同じ会社が作っているので品質にそれほど差は無い。PBが安く売られているのは、小売店が大量発注を条件にメーカーから安く買いたたいているからだ。メーカーからすれば同じような商品をPB向けに安く卸さなきゃならないわ、自社ブランド商品は売れなくなるわで踏んだり蹴ったりだが、PBを断ると自社ブランド商品の取り扱いを減らされるので受け入れるしかない。ということでPBを買う事ははおれの主義に反するんだけど、他のモノに比べてPB商品を買わない動機がやや弱い。
野菜なら「国産の方が安心じゃん」とか言えるし、家電も「中国製は爆発するかもw 国産の方が性能もきっといいよ」とか一応(自分に対して)理由を付ける事ができた。
でもPBはそうではない。「メーカーがかわいそうだからPBは買わない」って言ってみる。いやいや、どのメーカーも大企業ですよ。おれごときに心配される筋合いはないですわなあ、と我に返る。でもやっぱりPBを買うのはなんか嫌だ。昨日とあるスーパーで買ったPBのごま油とミックスナッツを眺めていたらついこんなことを書いてしまった。
結局は自己満足なのだから自分の好きにすればいいのだろうけれど、それほど裕福ではない身として最安商品を買わない事への罪悪感を減らす建前が必要なのかもしれない。
そう思うじゃん?でも、しわ寄せってそんなにいかないんだぜ? だって末端はすでに最低賃金のような形でやってるし、 末端企業ってのはそれ以上やったら潰れる、って状態で動いてる...