だいたいどこのメーカーも同じだと思うけど、ATMの札数える機械(紙幣入出金機)には接客部、認識部、一時保留部、収納部(入出金庫)ってのがある。
メーカーによって名称は違う。紙幣の裏表を判別する表裏反転部ってのもATMによってはある。
入金の際の紙幣のおおまかな流れは、
接客部(札を入れるところ)→ 認識部(札を数えるところ)→ 一時保留部(数え終わった札を一時置いとく場所)→ 収納部という流れ。
出金の場合は逆。
認識部を通った紙幣は一時保留部で一時保管される。入金金額を画面で確認して確認ボタンを人が押すまで紙幣はここに留まる。
時間制限があって、確認ボタンをいつまでも押さないとここにある紙幣は接客部に返却される。だいたい60秒から120秒。
接客部から収納部までのいずれかの経路で紙幣が詰まった場合はエラーになる。
紙幣が詰まってないのに紙幣が詰まったっていうエラーが吐き出される場合はセンサーが故障したか埃があるか汚れてる。
エラーが発生したら普通は鍵持った銀行員とか金触れる権限を持った警備員のおっちゃんがATMを開けて詰まった紙幣を手で取り除く。
機械に慣れてる人ならぱっぱと復旧出来るけど、慣れてない新人とかの場合はメーカーに連絡来る。むちゃくちゃ来る。
どこで詰まってるのかも今の機械は教えてくれるけど、連絡くる。どうしても復旧しない場合はメーカーの人間が行く。救急車より早く行く。
で、件の50万入れたのに48万の表示がされたってのは、認識部を2枚通ってないって話になる。
通ったけど認識出来なかった紙幣(子供銀行券とか)は基本接客部に返却される。
認識部通って機械が「なんじゃこのきったねー紙幣。読めねーよ」ってなったら問答無用で接客部に返却される。
その間の経路で詰まればエラー発生。基本読めねーのは汚い紙幣だから詰まっちゃうこともある。
エラーにはなってないって話だから、じゃあ2万はどこに行ったの? って話に戻るけど、
認識出来なくて紙幣を接客部に返したけど、返された本人が気付かなくて時間制限で接客口が閉じちゃった!
って場合にはリジェクト部ってところに搬送するようになってる。
ここにある紙幣は読めなかった紙幣(リジェクト)だから当然返さなきゃなんない。
機械も「入ったよー」って知らせてくれる。銀行員気付く。謝罪する。返却する。
接客部のシャッター口もだいたい60秒から120秒で閉じる。後から来た人が持ってかないようにシャッター閉じてリジェクト部に搬送する仕様が主流。
それでも持ってく猛者もいる。その場合は刑事事件。銀行の方針やATMによって違うけどだいたいこんな感じ。
認識部をしっかり50枚通ったのに2枚カウントされなかったケースとして考えられるのは、
認識部の異常とか、重走(2枚同時に走る)が考えられる。
これもエラーになることがほとんどだけど、万が一エラーを掻い潜ってしまったら、あとは人間の目で確認するしかない。
銀行員は数を数えてくれなかったって記載があるけど、これは銀行側の怠慢かもわかんない。
客からの報告があれば機械の中にある金全部計数し直すのが基本。それが客の勘違いだって分かりきってても。
今現在ATM内にいくらあれば正しいのかって数字はATM側でもオンラインセンター側でもわかってる。
その数字そのものが間違ってたらお手上げだけど、人為的なミスが何度か重なり続けない限りその数字が狂うことはないと言っていいと思う。
で、計数してその数字と実際の金額に差額があれば「何じゃこりゃ!」って話になってその責任の犯人探しと擦り付け合い合戦が開始される。
ATMの稼働時間を延ばしたい! 客が並んでるのにATM止めたくない! というのが銀行の本音だから、
客が申告してその場で精査とか精算とか呼ばれる上記の作業をしなかったとしても、その後ちゃんとチェックする。
その時に差額が発生してたなら当然申告してきたこの人に謝罪と原因、再発防止策を告げなきゃいけない。
これは原因不明とか言って有耶無耶に出来る規模の話じゃないので、隠ぺいするとかは出来ない。
隠ぺいがばれたらたぶん業務停止食らう。というかばれる。これはよく言われるけどたとえ1円でも。
この人の言うことが真実で正しければ新聞とかテレビで賑わう。金融庁も出てくる。日本を揺るがし日経平均もたぶん下がる。
で、無駄な仕事と無駄な人員が発生するから長々と増田に書いてみた次第。
あとあれな、タッチパネル。押しても反応しないとかは画面の上に物置いてかないか一度見てみて。
次使う人のことも考えて出来るだけ迅速に、綺麗に使おう。
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