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「あいつうぜーわ」
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「みんなで一斉に無視しようぜ(笑)」
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標的、最初は「なに無視してんだよ~」と笑ってたが、徐々に無表情になる
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昼休みに爆発、「なんだお前らふざけんだよ!」「こんな事して楽しいのかよ!ああ!?」
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誰かがぽつり「だっておめーうぜーし」
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沈黙、「は?」「耳遠いの?馬鹿」、喧嘩勃発、かと思いきや標的をうざいと思ってた奴等が加わって一方的なリンチに
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「調子こいてんな!」「てめー前からうざかったんだよ!」「死ね!」「きめーんだよ!」
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教師登場、関係者が相談室などに集められる、全員で示し合わせて標的がいかにうざかったかを教師に話す
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一方的にボコったことは咎められたが、標的は教師にも目をつけらていた問題児だったのでちょっぴり配慮
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一ヵ月後、標的が自殺未遂を起こしたという噂が伝わり、ぜんいん爆笑
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更に三ヵ月後、標的がとうとう自殺
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標的の存在を思い出し、一同笑う、「んなやつもいたなぁ」「ようやく死んだか」「ざまぁみろ」「調子こいてっからだよ」
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ニヤニヤ笑いながら線香をあげにいく
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しばらくして標的の遺書を発見、クラスメイトの名前が書かれていた
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クラスメイトが一斉に青ざめる
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「いや俺・・・そんなに殴ってねぇし」「言い出したのはてめーだろうが!」擦り付けあいの開始
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クラスメイト同士の諍いが何度も起こる、ある男子が椅子でぶん殴られて病院送りになる
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幸いにも俺の名前は書かれてなかったが、怖くなったので学校に行くのが嫌になる
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家族にもバレて会議が発生、「本当なの?」母親に問われて白を切っていると父親に殴られる、喧嘩になる、家族との関係悪化
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学校と標的の家族の争いが加熱、クラスの雰囲気が最悪になる、登校拒否が相次ぐ
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虐めを見過ごしていたとして担任教師に攻撃が集中、担任が学校に来なくなる
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ついに最初に「あいつ無視しようぜ」と言い出した奴に攻撃が加えられる
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クラスメイトの溜まりに溜まった鬱憤の標的にされたのであっという間に病院沙汰になる
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なぜか俺も標的になる、箒の一撃を避けようとして指の骨が折れる
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俺も段々と死にたくなり、陰々鬱々としてるとグッドなタイミングで父親の転勤話が持ち上がる
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嬉々として飛びつき、転校する事にする
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クラスメイトから「てめー逃げんじゃねーよ」と言われるが、無視する
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当事者の一人だったので色々と面倒な事になりそうだったが、指を折られていたので被害者の顔をして逃走
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クラスメイト達との連絡を一切たち、新しい土地で過去を忘れて生活を送る
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懐かしかったので話す、「あの後どうなった?」
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「あいつの家族が慰謝料みたいなん少し貰って、あとはみんなどっかに進学してったわ」
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「地元じゃタブーみたいになってるし、あの学校じゃ口に出すだけでも怒られるらしいわ」
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一応決着みたいなのはついたんだなぁと思っていると、「・・・お前はどう思ってる?」と聞かれる
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「どうって?」「いや・・・俺、今でもたまに夢に見たりするし、嫌な記憶だなぁって」
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「後悔してるわ。あんな事しなきゃよかった」
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俺は考えて、言う
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「多少の罪悪感はあるけど、あれは元はといえば標的が悪かったんだし、もうずっと昔の事だから、今更どうとも思わない」
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相手は少し黙ったあと、「そういうもんかな」と言う
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別れ際、「別のやつともたまに話したりするんだけど、やっぱり皆、あの事を後悔してたりするんだよな」
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俺は苛ついたので言う、「だったら最初からあんな事しなきゃよかったじゃねーか」
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今さら、10年も前のことを思い出したくもないけど、最近よく思い出すようになる
確かに、これは気分が良くないな
その標的はどのような問題児だったのか
職場のいじめなんて大したことないだろ。 仕事って軸があるし、嫌ならいつでも逃げれるからな。 お前は彼の分も戦えよ。
因果応報だな 自分がやったことは必ず自分に返ってくる
× 自分がやったことは必ず自分に返ってくる ○ みんな同じことやってる