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2015-05-02

Apple Watchを使っている馬鹿に煽られたので、機械式腕時計の良さを説く

Apple Watchを使っている奴が馬鹿なのではなくて、Apple Watchを使っているユーザーの中にいるとある馬鹿に煽られたので書く。

俺は機械時計を昔から使っているが、その馬鹿が「腕時計なんて携帯があればいらないだろ」と一方的に突っかかってきていて鬱陶しかった。

携帯を見れば問題ないと思っている人にとって腕時計必要ないものだ。そしてそういう人はたくさんいるだろうし、彼がそう思うのは全く否定しない。

そいつ馬鹿なのは、その主張にもかかわらずApple Watchを買い、お世辞にも使いやすいとはいえないインターフェースで、メールとかの通知を必死に読もうとしていることだ。

諦めて携帯出せよw

その馬鹿のことはともかく、Apple Watchのおかげで機械式腕時計も注目度が上がってきて嬉しい限りだ。

せっかくここまで読んでくれた人に、俺の「主観的な」機械式腕時計の良い所と悪い所を挙げてみたいと思う。

機械時計電池がいらない

機械式腕時計電池がいらない。充電もいらない。ゼンマイを巻けばすぐに時計が動き出す。これが一番大きなポイントだ。

久々にクオーツ時計を使おうとしたときに、電池がなくて使えなかった経験をした人は多いのではないだろうか。

USB充電式の時計だと、充電忘れなんて日常茶飯事だ。携帯ですらたまに忘れるのに、さらに充電が必要アイテムを増やすのは辛い。残り容量を気にして生活するのも辛い。

機械式だと、リューズと呼ばれる横のゼンマイをチャチャっと巻くだけですぐに動き出す。

自動巻きの機械式腕時計ならば、腕につけているだけで自動的ゼンマイを巻いてくれるので、腕に着けている限り巻き直す必要もない。

すぐに動き出さないという難点はあるが、ソーラー時計も似たような特性があるので、毎日ゼンマイを巻くのが面倒な人は、自動巻きかソーラー式が良いだろう。

自分はメインでは手巻きの機械時計を使っていて、それをつけている時は夜寝る前に巻いてから寝ている。USBよりはよほど楽だし、一日の最後時計を巻くのは楽しい

機械時計時間が狂う

機械時計時間が狂う。超精密な時計であっても、月に15秒くらいは狂う。

クォーツ時計もその程度は狂うのだが、携帯電話電波時計などはいつも正確な時間を指すので、それらに比べると明らかに時間が狂う。

機械時計には「トゥールビヨン」と呼ばれる、重力の影響を可能な限りキャンセルして時間を狂わせなくしようとする機構もあるが、それでも機械である以上狂う。

なので機械時計を使う以上、時刻を合わせる必要がある。自分時計は1ヶ月で1分ほど狂うので、1ヶ月に1回くらい合わせているが、この頻度をどう判断するかは人それぞれだ。

特にラッシュアワーとかの乗り換えで秒単位認識しながら行動している人にとっては、電波時計スマートウォッチGoogle WearApple Watch)を使ったほうがいいだろう。

ちなみに自分機械時計は秒針すらない。

機械時計にも色々な機能がついている

機械時計Siriはついていないが、それでも日頃必要になる機能は大体ついている。

一番よくあるのがデイト、すなわち今日が何日かを表示する機能だ。外回りとかで入館証明を書かされたりするときデイトがあると便利である

高価なのになると永久カレンダーと言って、30日31日の判定はおろか閏年までしっかり対応してくれる。安いやつは月初に自分で合わせることになる。

次に、好きな人が多いクロノグラフ。乱暴に言うとストップウォッチ内蔵腕時計だ。これは機能よりも見た目の格好良さで好まれることが多い。

ワールドタイマーは、海外とのやりとりの多い人には便利だろう。時差のある国の時間も同時にわか機構だ。2国だけの場合もあれば、複数の国の時間が一気にわかることもある。

自分仕事日本以外に海外拠点とやりとりが必要なことがあり、その時にはワールドタイマー腕時計を着けているが、大変重宝している。多分スマートウォッチより見やすいと思う。

ミニッツリピーターという、時代遅れ機能も人気だ。光が一切ない夜に時間を知りたくなったことを想定して、今が何時何分か音で知らせる機構である

今のご時世、電気のつかない暗闇なんてものはそう滅多にないので実用性はほとんどないが、ゼンマイ式なのに音を出せるその複雑な機構のファンは大変多い。

これらの機能はみな電池式の時計でも可能なものばかりだが、機械式のメリット享受したままこれらの機能が使えるのが嬉しい。

機械時計ならでは機能もある。ドレスウォッチ薄型フォーマルだが、機械式だと電池の厚さ以上に薄いフォーマル時計もある。(充電型だともっと薄いものもあるにはあるが)

スケルトン時計電池だと格好わるいだろう。ミステリークロック腕時計版、ミステリーウォッチなんてものは、スマートウォッチでは到底実現出来ないだろう。

こういった機能はもう自己満足世界かもしれないが、電気を使わずカラクリだけでこういった機能が実現出来るのに魅力を感じる人は多い。

機械時計は高い

実際の所、今まで挙げてきた色々な機能は、ソーラー式の電波時計を買えば大体まかなえる。

ソーラー式の電波時計は、充電の必要もなく、常に正しい時刻を刻んでくれる。そして機械時計に比べればまだ安い値段で買える、大変良い選択肢である自分も1本持っている。

それに比べて、機械時計は高い。ちょっとしたものでもノートパソコンくらいするし、50万円くらいの時計もたくさんある。数百万から1000万円超えも高級時計ラインナップに普通に並ぶ。

機械時計は大体3年に1回オーバーホールに出す必要があり、そこで費用さらに発生することもある。色々と高くつくのだ。

一方、機械時計価格の大きなメリットの一つとして、価値が落ちないというものがある。ノートパソコン10年も経ったら間違いなくゴミだが、高級な機械時計は50年くらいは余裕で動作する。

結婚生活でずっと身につけて欲しいという思いから結納返し定番商品であるし、親から子供自分の使っていた時計プレゼントするのも機械時計ならよくある話だ。

生活を一緒に歩む、気持ちを込めた道具としての腕時計、という側面は、機械時計ならではのものだと思っている。

終わりに

これを読んで、機械時計ちょっといいな、と思う人が出てくれたら嬉しい。ソーラー電波がいいなと思ってくれても嬉しい。やっぱりApple Watchいいじゃん、でも結構嬉しい。

自分で調べて自分好みの魅力的な一本に出会えた時の嬉しさは格別なので、敢えてお勧め時計は挙げないことにする。

興味を持った方は、是非腕時計世界を調べてみて欲しい。

 
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