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2020-10-03

anond:20201003204143

それは歴史ある分野では固定観念ブランド意識が強いからそのような「訴求力」が変化しにくい面もある。

けれど中国にも優れたトゥールビヨンを破格で(100万未満で)作る会社もある。

例外を探して「それみたことか」とつついていく非生産的な態度では、世界中の優秀な人たちがオープンマインドで協業し高めあっている産業現場を見過ごしてしまうぞ。

2015-05-03

Apple Watchデバイスで、機械式腕時計は生き物

私の所持している機械式腕時計は2本で、メインの時計は誤差が日差+8秒でサブが+10秒。

実際のところ、この誤差はまだ許容範囲でこのレベル製品としては満足できるレベルだが、

現状一週間に一回は一分の誤差が出てしまう。

これがApple Watchだったらどうだ。

数秒単位ならともかく、一週間で一分ズレる製品なんて不良品以外の何物でもないだろう。

私が所持している時計に誤差があるからといって、全く不良品とは思ったことがない。

そこがApple Watch機械式腕時計の違いなんだと思う。

私はApple Watchを持っていないのでなんとも言えない。

あえて言えることがあるとすれば、ケースの作りがなかなか良いねというくらいだ。

話を戻そう。

機械式腕時計にはやはり誤差が生じる。

なぜか? それは地球重力部品の摩耗が原因で規則的に動かなくなるからだ。

時計重力にとても弱い。

ヒゲゼンマイと呼ばれる部品が弛んでしまうと精度が落ちるからで、

今でこそ合金化されていて一応は耐性があるが、昔の懐中時計の頃はそんな加工技術もなく、目に見えるほど弛んでしまう。

なので時計姿勢差というのは、ブランドごとの品質管理の上で重要な要素となっている。

高級時計ほど姿勢差のスペックは顕著に出てくるし、コスパの良い時計の"パフォーマンス"はこの姿勢差だったりする。

これはデジタルガジェットには無い項目だと思う。ぶつけた時にガラスの強度が凄いとかそういうのくらいじゃないのかな。


続きは機械式腕時計が生き物だと思う理由を書く。


機械式腕時計個体差が非常に大きい製品

全ての時計が、文字盤を上にして水平に置いた状態が「その時計完璧な状態」ではないことに注意してほしい。

上に書いた姿勢差だが、時計によっては置いた状態で姿勢差がだいぶ違ってくる。

そして、その時計にとっての完璧な状態なんて誰にも分からない。技術者でもそれは結果論からじゃないと導き出せない。

縦に保管した方がいいのか、裏向けにしておいた方がいいのか個体差があるため分からない。

一応工業製品から普通の置き方が一番良いとしかメーカーも言えないのだ。

これを腕に巻いているわけだから余計に誤差が生じる。

この姿勢差を克服しようと開発されたのがトゥールビヨンであり、例えば一部ブランドが心血を注いでいるジャイロ系の機構だったりする。

機械式腕時計はネジを巻かなければならない

機械式腕時計動力は香箱の中のゼンマイであって、それは一定時間でほどける。

なので手巻き式は文字通自分の手で巻かないといけないし、自動巻きの時計は普段遣いで中のローター(回転軸)が巻き上げることになる。

ここで注意したいのは、自動巻きであっても時計を持ってブンブン振り回したりするのは禁止な。

やると故障の原因になるからね。自然のチカラでローターを回してね。

自分複数所持しているので、両方自動巻きだが片方使うともう片方はゼンマイがかなり解けてしまう。

なので、自動巻きであるのにも関わらず、自分時計を手で巻くことが多い。

でも、それが良い。自分の手で時計を巻く事こそが機械式腕時計醍醐味だと言ってもいいくらいだ。

自分で巻いて面倒を見る。定刻になるとその作業をする。規則正しく習慣を持つ。好きな物の為に。

自分ぐらいの時計好きになると、時計のカチカチという音とリューズを巻いた時の音が聞きたいから、よく時計に耳を近づけて巻いて音を聞きます

やっぱり高い時計は巻き心地と音が良いです。 振動音も高振動モデルは聞くと胸が踊る。

あと、自動巻きのローターの原理も素晴らしいよ、実際買った時計もまだ二本目で

利便性を重視せざるを得ないから自動巻きだし、別に自動巻きと手巻きは共存できるしね。

これはムーブメント製造工程機械内の装飾の話になってくるので割愛する。


精度を保つ努力をする

機械式腕時計を持つと、精度を気にする用になるのは上に書いたとおりだけど、

もちろん普段遣いするわけだから絶対に悪くなるわけよ。

衝撃とか磁気とかね。

それをね、気にして使いつつ一年経って精度がどれくらい保持できているかとか調べるのが好きなのよ。

達成感がある。

俺の時計クロノグラフだけど、今4年目で+8秒なわけよ。だいぶ健闘してるよこれ。

去年までは7秒だったかちょっと落ちたけどそれでもクロノグラフ10秒未満だから満足してる。

こういうのも楽しみだと思ってる。

腕時計には専用の精度検定機があって、個人でも買えるけど専門店百貨店でやってくれるから持ち込んでみて。

普通プラス気味に調整されて出荷されるからマイナスだったら誤差かなり出てるなあという印象。


何が言いたいかって、デジタルガジェットは動いてるのがあたりまえだけど、機械式腕時計は動いてることそのものに良さがあるんだよね。

動いてるかどうかを面倒を見るなんて本当に生き物というか、そういうのを愛好しているような気がする。

今回は精度の話しかしてないけど、好きな人はケース、文字盤、中身のムーブメントに至るまでこだわりまくってるからね。

そういう話もまた別の機会にしてみたいね


余計なおせっかいだけど、ネット上でセイコー5ばかりプッシュされてるけどアレは精度悪いよ。

コスパ良いけどさ、いうてそこまで良くもないし。

機械式腕時計の入門の鉄板だけど、それを買うなら、機械式腕時計はまたの機会にしてそれこそ林檎時計電波ソーラー時計の方が良い。

じゃあ何がいいかって?話し長くなるよ?



http://anond.hatelabo.jp/20150502120434

2015-05-02

Apple Watchを使っている馬鹿に煽られたので、機械式腕時計の良さを説く

Apple Watchを使っている奴が馬鹿なのではなくて、Apple Watchを使っているユーザーの中にいるとある馬鹿に煽られたので書く。

俺は機械時計を昔から使っているが、その馬鹿が「腕時計なんて携帯があればいらないだろ」と一方的に突っかかってきていて鬱陶しかった。

携帯を見れば問題ないと思っている人にとって腕時計必要ないものだ。そしてそういう人はたくさんいるだろうし、彼がそう思うのは全く否定しない。

そいつ馬鹿なのは、その主張にもかかわらずApple Watchを買い、お世辞にも使いやすいとはいえないインターフェースで、メールとかの通知を必死に読もうとしていることだ。

諦めて携帯出せよw

その馬鹿のことはともかく、Apple Watchのおかげで機械式腕時計も注目度が上がってきて嬉しい限りだ。

せっかくここまで読んでくれた人に、俺の「主観的な」機械式腕時計の良い所と悪い所を挙げてみたいと思う。

機械時計電池がいらない

機械式腕時計電池がいらない。充電もいらない。ゼンマイを巻けばすぐに時計が動き出す。これが一番大きなポイントだ。

久々にクオーツ時計を使おうとしたときに、電池がなくて使えなかった経験をした人は多いのではないだろうか。

USB充電式の時計だと、充電忘れなんて日常茶飯事だ。携帯ですらたまに忘れるのに、さらに充電が必要アイテムを増やすのは辛い。残り容量を気にして生活するのも辛い。

機械式だと、リューズと呼ばれる横のゼンマイをチャチャっと巻くだけですぐに動き出す。

自動巻きの機械式腕時計ならば、腕につけているだけで自動的ゼンマイを巻いてくれるので、腕に着けている限り巻き直す必要もない。

すぐに動き出さないという難点はあるが、ソーラー時計も似たような特性があるので、毎日ゼンマイを巻くのが面倒な人は、自動巻きかソーラー式が良いだろう。

自分はメインでは手巻きの機械時計を使っていて、それをつけている時は夜寝る前に巻いてから寝ている。USBよりはよほど楽だし、一日の最後時計を巻くのは楽しい

機械時計時間が狂う

機械時計時間が狂う。超精密な時計であっても、月に15秒くらいは狂う。

クォーツ時計もその程度は狂うのだが、携帯電話電波時計などはいつも正確な時間を指すので、それらに比べると明らかに時間が狂う。

機械時計には「トゥールビヨン」と呼ばれる、重力の影響を可能な限りキャンセルして時間を狂わせなくしようとする機構もあるが、それでも機械である以上狂う。

なので機械時計を使う以上、時刻を合わせる必要がある。自分時計は1ヶ月で1分ほど狂うので、1ヶ月に1回くらい合わせているが、この頻度をどう判断するかは人それぞれだ。

特にラッシュアワーとかの乗り換えで秒単位認識しながら行動している人にとっては、電波時計スマートウォッチGoogle WearApple Watch)を使ったほうがいいだろう。

ちなみに自分機械時計は秒針すらない。

機械時計にも色々な機能がついている

機械時計Siriはついていないが、それでも日頃必要になる機能は大体ついている。

一番よくあるのがデイト、すなわち今日が何日かを表示する機能だ。外回りとかで入館証明を書かされたりするときデイトがあると便利である

高価なのになると永久カレンダーと言って、30日31日の判定はおろか閏年までしっかり対応してくれる。安いやつは月初に自分で合わせることになる。

次に、好きな人が多いクロノグラフ。乱暴に言うとストップウォッチ内蔵腕時計だ。これは機能よりも見た目の格好良さで好まれることが多い。

ワールドタイマーは、海外とのやりとりの多い人には便利だろう。時差のある国の時間も同時にわか機構だ。2国だけの場合もあれば、複数の国の時間が一気にわかることもある。

自分仕事日本以外に海外拠点とやりとりが必要なことがあり、その時にはワールドタイマー腕時計を着けているが、大変重宝している。多分スマートウォッチより見やすいと思う。

ミニッツリピーターという、時代遅れ機能も人気だ。光が一切ない夜に時間を知りたくなったことを想定して、今が何時何分か音で知らせる機構である

今のご時世、電気のつかない暗闇なんてものはそう滅多にないので実用性はほとんどないが、ゼンマイ式なのに音を出せるその複雑な機構のファンは大変多い。

これらの機能はみな電池式の時計でも可能なものばかりだが、機械式のメリット享受したままこれらの機能が使えるのが嬉しい。

機械時計ならでは機能もある。ドレスウォッチ薄型フォーマルだが、機械式だと電池の厚さ以上に薄いフォーマル時計もある。(充電型だともっと薄いものもあるにはあるが)

スケルトン時計電池だと格好わるいだろう。ミステリークロック腕時計版、ミステリーウォッチなんてものは、スマートウォッチでは到底実現出来ないだろう。

こういった機能はもう自己満足世界かもしれないが、電気を使わずカラクリだけでこういった機能が実現出来るのに魅力を感じる人は多い。

機械時計は高い

実際の所、今まで挙げてきた色々な機能は、ソーラー式の電波時計を買えば大体まかなえる。

ソーラー式の電波時計は、充電の必要もなく、常に正しい時刻を刻んでくれる。そして機械時計に比べればまだ安い値段で買える、大変良い選択肢である自分も1本持っている。

それに比べて、機械時計は高い。ちょっとしたものでもノートパソコンくらいするし、50万円くらいの時計もたくさんある。数百万から1000万円超えも高級時計ラインナップに普通に並ぶ。

機械時計は大体3年に1回オーバーホールに出す必要があり、そこで費用さらに発生することもある。色々と高くつくのだ。

一方、機械時計価格の大きなメリットの一つとして、価値が落ちないというものがある。ノートパソコン10年も経ったら間違いなくゴミだが、高級な機械時計は50年くらいは余裕で動作する。

結婚生活でずっと身につけて欲しいという思いから結納返し定番商品であるし、親から子供自分の使っていた時計プレゼントするのも機械時計ならよくある話だ。

生活を一緒に歩む、気持ちを込めた道具としての腕時計、という側面は、機械時計ならではのものだと思っている。

終わりに

これを読んで、機械時計ちょっといいな、と思う人が出てくれたら嬉しい。ソーラー電波がいいなと思ってくれても嬉しい。やっぱりApple Watchいいじゃん、でも結構嬉しい。

自分で調べて自分好みの魅力的な一本に出会えた時の嬉しさは格別なので、敢えてお勧め時計は挙げないことにする。

興味を持った方は、是非腕時計世界を調べてみて欲しい。

 
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