2024-03-05

出力テーマがあるだけの生成イラスト詰め合わせパックをCG集と謳って販売するのをやめろ。ストーリーも何もないただの一枚絵をマンガと言い張るのをやめろ。

生成AIは推進すべきだと思ってるけど、その上でAI絵師の半分ぐらいはカスだ。

その絵はどういうシチュエーションで、どんな経緯でそうなって、そこからどんな話が展開されるのか?

そいつは誰のことを見てて、どんな話をしていて、どんなことを内心考えているのか?

そういうことを全く考えず適当イラストを生成して大量投稿して越に浸っている奴らは、マジで生産性の欠片もないゴミカスだ。

勿論中にはCG集(DLsite分類準拠)のように、台詞を付けたり連続性のあるイラストを並べたりしてストーリーを作ってる奴もいる。生成AIイラストを使ってゲームを作ってる奴もいる。本当に偉い。天才。素晴らしい。

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同様に、ただポーズを取っているだけの一枚絵しか描かない絵師も概ねしょーもない奴らである

会話をつけろ。モノローグでもいい。ストーリー付与しろ。何が「この子言動トレースするの難しい〜☆」だ。逃げるな。甘えるな。お前の愛はその程度か?

とはいえ、表情差分を用意して素材として配布している方には本当に感謝している。ありがとうあなたがたのおかげで世に生まれ物語が数多くあります

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お察しの通り、私は物語至上主義である。絵でも音楽でも小説でも、ストーリーを見出だせるものが一番偉いと考えている類の人間だ。そこいらの美麗なだけの一枚絵よりモーション借用山積みのMMD紙芝居の方が高尚だとすら考えている。

無論、これは物語に対して地雷がないという話ではない。解釈違いには普通にキレ散らかすし、作品出会って5秒でブラバしたことも数知れない。

それはそれとして、新たなシナリオを世に生み出すことの難しさと素晴らしさを知っているというだけである

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以前いた界隈のいわゆる「同担」にあたる絵師もの多くは、まるで物語というものを作ろうとしなかった。彼らは単なる立ち絵だとか100番煎じの原作の人気なワンシーンだとかのオリジナリティの欠片もない一枚絵ばかり投げていて、私は心底辟易した。

即売会に出て、漫画を出している絵師の方は何人かいた。常に漫画ストーリーを持つイラストを書き続けている修羅の者もいた。彼らには心の底から敬意を払っていたが、年々少しづつ彼らはその数を減らしていた。

それと同じぐらいいたのが、「イラスト集」を出す絵師たちだった。説明キャプション台詞も何もなく、ただただイラストを1ページに1枚貼り付けて、それを新刊だと嘯く奴ら。そういうやつらに限って新刊情報ギリギリまで秘匿するので、マッピングときは本当に面倒だった。

「このイラストテーマはこうで、このキャラクターのこの側面をこのように解釈して、これこれこのような技法を使って……」と解説を載せてイラスト集を作っていた人物は、一人だけだった。一枚絵を描く絵師たちの中で、最も美麗で、最も細緻で、最も文脈の籠もった絵を描く人物だった。彼のイラスト集だけは全巻揃えていた。

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公式の真似事ばかりしているオリジナリティの欠片もない絵師ものことが嫌いだった。

いや、嫌いとまで言うのは言い過ぎか。邪魔だったというか、鬱陶しかったというか、そういった感情の方がより近い。

お前らは四コマの一つも描けんのか?会話劇ツイートの一つもできんのか?何が「この子思考回路分かんな〜い」だ分からないなら分からないなりに挑戦して考察して語ってみせろ描いてみせろお前の解釈を見せてみろそんなんだからいつまでも「分かんな〜い」止まりなんだよクソどもが。

そんなことを考えながら界隈の端で短編小説を書き殴っていたのが、当時の私だった。

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これから先、生成AIの隆盛によって「仕掛けや文脈を持たない単なる立ち絵の一枚絵」の価値暴落するだろう。そしてこれからより多くの人が生成AIを使うようになれば、「シチュエーションシナリオも考えずただ適当に生成したAIイラスト」の価値暴落するはずだ。

まり今後は、きっとシナリオで戦う時代になる。漫画は細部の書き込み伏線で、AIイラスト紙芝居生産力と敷居の低さで、文化的シェアを奪い合いながら物語を生み出し続けることになるだろう。

ありがとう生成AIフォーエバー生成AI

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ちなみに私自身は生成AIをやっていない。

正確には一瞬だけ触れたことはあったのだが、「左手が液化し宙に浮かぶ様子」「切り落とされた右足とそこからまびろでる羽毛の山」「折り砕かれた額の角」などが上手く出力できなかった時点で諦めた。私の呪文練度が低かったのか生成AIが未だそこまでの域に達していないのかは判断つかないが、いつかはこれらを出力できるようになることを祈るばかりである

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……絵師特権階級が云々って話で吹き上がってる人たちに色々言おうとして書き始めたはずなんだが、なんか全然別の話になったな?

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