2020-05-29

anond:20200528154359

これは元増田さんへの返信というより、私の抱えている「腐女子全般への偏見告白なんだけど、「夢」への抵抗感は、自己評価の低さが鍵になっているんじゃないかな、と。もっと言えば心理的安全性に関する事柄にも思える。

 

すでにブコメid:kemononekoさんがそれに類することを述べているので当該箇所を引用しておく。

(略)自分評価対象になることを無意識的に嫌がって避けてる。

私もこのブコメと同じような見解を抱いており、以下はそれに基づいて綴る。強い言い方をするなら「下衆の勘繰り」なので不快にさせかねないことをあらかじめ申し添えておく。

 

元増田さんは二次創作において主人公としてふるまうオリジナルキャラクターについて、

オリキャラは完成された物語世界に介入する異物

であるとして、ゆえに違和感を感じるという。

一見もっともな理由だ。しか腐女子向けの二次創作ではしばしば公式には明示されていない、「特定キャラクター同士の関係性」が描写される。厳密に言えば、これも完成された世界に介入する異物といえそうだ。もちろん「新しいキャラクター」と「新しい関係性」は別物だ。ここではむしろ、前者に強い抵抗感を示しつつ、後者は受容している点に注目するべきだろう。大仰に述べたが、新しいキャラクターは当然その人物自体評価対象になるが、新しい関係性の導入にはその恐れがない、ということだ。

 

つぎに、作中における主人公描写について、

外見の描写があれば自分ではないと思って楽しめる。主人公一人称視点漫画とかは苦手かもしれない。

と述べ、さら物語を受容する自身立ち位置については、

登場キャラクター自分好意を持たれるというシチュエーションに耐性がない。

自分物語の外側にいる観測者でありたい。

と述べる。

これらはすべて、自分自身評価対象となることを避けようとする傾向の表れに見える。

 

元増田さんは、腐女子と夢女子の傾向の違いを

物語を外から見る人、内から見る人。

であると述べる。その見解否定したいわけではない。むしろ同意する。これはその背景にあるものについての見解、というより偏見告白だ。

 

さらに続けると、「本題」は、元増田さんの友人の親子のエピソードであるという。これも自己評価心理的安全性にかかわる事柄みえる。小学生である子供が「オリジナルセリフ」を考えることを拒否した理由は、

友人が既に声掛けしているか自分はい

というものだった。もしこの子供の言葉課題を避けるための言い訳ではなく真に心からのそれである仮定し、その心情をやや大げさに解釈するなら、「すでに親友がなぐさめているにもかかわらずさして仲が良いわけでもないのにしゃしゃり出てわかったような口をきいて二人の間に入り込む」ことを恥じている、といえそうだ。これは「物語を外から見ている」のではなく、むしろ自分自身を「物語の中に置いている」視点だ。

 

では逆に、課題を避けるための言い訳としてみるとどうだろうか。これは親子間の心理的安全性担保されておらず、「自分の考えたセリフ評価対象になること」を恐れているように見える。親の望む答を用意できない、あるいは、自身の答えが親から評価されなかったとき、子は自尊心を傷つけられたと感じるだろう。そのリスクが不当に大きく感じられている、つまり心理的安全性が低い、とも、そのリスクを冒してでも答えようと決意する動機付けがなかったとも言えるだろう。

 

ここまで遠慮なくつらつらと書いてきたが、元増田には他者の心の中の在りようを断定できるほどの要素は含まれていないと思う。結局のところ、「腐女子には自信がないんだろう」という偏見告白であり、私の心理元増田さんやその友人の子供に投影したものだ。

記事への反応 -
  • 思い付かなかったので大仰なタイトルにしてしまったが、大した話ではない。 日頃疑問に思っていることがあったのだがひょんな会話から糸口が掴めたというだけの話。 私はあまり夢女...

    • これは元増田さんへの返信というより、私の抱えている「腐女子」全般への偏見の告白なんだけど、「夢」への抵抗感は、自己評価の低さが鍵になっているんじゃないかな、と。もっと...

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