2017-06-30

くだんのLCC障碍者について議論している人たちに思うこと

とある障碍者が取ったとある航空会社への行動が物議を醸している。

はてな界隈ツイッターfacebook、おそらく見えてはいないだけで世間的にもこの件に関しては様々な主張がなされているだろう。

大きく分けると

問題当人は悪くない、航空会社の準備不足がすべてだ

問題当人拒否されて当然だ、航空会社に非はない

と言ったところだろうか。私にはどちらの主張も半分正しくて半分間違っているように思える。すべての主義主張を見たわけではないので多少の誤解は許してほしい。

まず当人に対して考えてみると、

1.障碍者である

2.車いす利用者であり、それが原因で航空会社から搭乗を拒否された

3.車いす利用者であることは事前に連絡していない

4.過去にも数度、別の航空便車いすを利用していることにより搭乗を拒否された経験があり、今回も同様の理由で搭乗を拒否される可能性があることを「おそらく」知っていた。このことから、「そのうえで車いす利用者であることを連絡しなかったという憶測」が出来る。

の4点が、おそらくポイントになる。

航空会社に対して考えてみると、

1.本来あるべき車いす利用者が搭乗するための設備投資を怠った

2.HP上には「車いす利用者であることを事前に連絡する」ように記載してある

3.「連絡されたとしても、もともと今回の空港にその設備を用意していないため、搭乗を拒否する可能性が高かった」と推測できる

の3点だろうか。

これだけ整理しておいて難だが、私は今回の件に関しては結局「双方とも配慮が不足していた」の一言にすぎないと思う。というか、どちらが悪い、どちらが正しいと主張しているのはノイジ―マイノリティであって、大多数の人が「どっちもどっちであると思っているのではないだろうか。違ったら恥ずかしい。

当人に対して言うならば、本来事前に連絡することの意義を理解できていなかった。

航空会社に対して言うならば、本来怠るべきではなかった設備への投資を怠った。

からどっちも問題があるわけだ。どっちが正しいとか、どっちが悪いとか、そういう問題じゃないんだと思う。

どこで見たのかは忘れたが、権利を主張するよりも前に義務を果たすことは、人間社会生活を送るうえでは大前提にあることだと思う。

どちらも義務を怠った結果、どちらも叩かれる。それがたまたま障碍者というデリケート問題(と言ってしまうこと自体もあまりよくないのだろうけれど)だったのではないだろうか。

障碍者は、言い方は悪いが健常者にできないことがあるのは仕方のないことだ。誰もそれについては咎めない。まあ、咎める人もいるだろうが、そいつおかしいだけ。例えるならば男女平等と言いつつも男性妊娠できないことをとがめないのと同じだとわたしは思う。違ったら申し訳ない。だから健常者は障碍者がどんなに努力しても自力で出来ないことを社会的サポートする。そのための障碍者差別解消法や、障碍者基本法だ。航空機は確かに安全性は高い交通機関ではあるが、「もしも」の場合最も被害が甚大になる交通機関の一つであることも否定できない。だからこそ乗客安全を守るために細かく航空法で座席まで定められている。それは障碍者を後回しにするためではなく、全員のために最も安全で確実な方法であるから、だろう。安全管理についてはツイッターで回ってきた元航空会社在籍の方のブログが大変わかりやすかったので張りますhttp://isumi.rail.shop-pro.jp/?eid=2918 というかこれを読めばぜんぶ終わる気がする、私の増田を読むならこっち読んで。

話を戻す。

今回事前連絡を怠った上で搭乗を強行突破しようとしたことで、当人はほかの乗客危険さらしたと考えられてもおかしくないわけだ。たまたま安全空路を行くことが出来て、たまたま無事に到着することができた。それだけのこと。そりゃ、万が一を考えてしまったらキリがないけれど、想定しうる避けられるリスクを避けるための規則を破り、それでいて権利を主張するのはいかがなものかと私は思う。事前連絡を行った上で搭乗を拒否されたことを問題提起することは正しいが、事前連絡を怠ったうえで問題提起することは、方法としては好ましいものではない。

かといって航空会社の肩を持つつもりも私にはない。本来平等な機会を与えるために公正な行動をするべきところを怠ったのは、たとえLCCというサービス限界まで削った格安航空会社だとしても、そこは削るべきところではないと思うからだ。全員が同じサービスを受けるための土台作りを怠ったのは、これまた好ましいことではない。LCCにそこまで求めるな、という人もいるみたいだが、LCCが削るべきなのは座席食事などの「なくても搭乗・飛行に特段問題にはならないこと」であって、搭乗という行為のもの否定することではない。

そもそもどちらが正しい、どちらが悪い論争について思うのだが、双方の主張が異なるのだ。

当人擁護する側は「障碍者への配慮が足りない」だし、航空会社擁護する側は「権利の前に義務を果たせ」だし。どちらも一方的で、交わりっこない。どっちの主張も「そうだよな!」と思う一方で、どっちの行動も問題視されて当然だ。議論することじゃない。

どちらかを擁護しているだけの人を見てなんともモヤモヤしたので吐き出させてもらいました。雑感です。ああ叩かれたらどうしよう。

既出だったらすみません

はじめて増田投稿するので本当に匿名になっているのか不安になって、ずっと開きっぱなしにしてしまうドキドキ。

記法はよくわからないので読みにくくて申し訳ないです。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん