はてなキーワード: 人月とは
「出向とはなんだろうか?」と。
以前どこかのニュースで、トヨタのロボット部門かなにかでソニーのAIBOとかその辺の技術者を技術提供という形で
出向してもらっていると書かれていた。
では、今自分の立場はどうだろう。
「とあるパートナー会社」の「孫会社」のヘルプ要員として、自分が働いている会社の社員としてでは無く「孫会社」の社員として、
劣悪な環境の元、「一つのコマ」として毎日徹夜になりながらも業務をこなしている。
そんな自分が、何故、そこで働いているのか。
技術提供というものであれば、感謝されこそすれ、何であろうこの待遇は。
全くの奴隷である。
働かさせる為に働き、酷使されも働き。
自分の給料(報酬)は、単価という単位から天引きされた結果しか手元に落ちてこない。
自分は今、どこで働いているのであろう?
上の人に何度も相談したが、答えはいつもこうだ。
「与えられた働き以上の事をせっせとやる事はいいことだ。もっと上進してくれれば君の単価も上がり給料もそれにつれて増えるだろう。」
自分が欲しい答えは給料についてでは無いのだ。
給料はそれ相応貰えれば文句は言わない。たぶん、自分の実力では今もらっている給料でも十分であろう事はわかっている。
だが、しかし、何故、自分の会社のプロジェクトでも無い、他人のプロジェクトに巻き込まれ、満身創痍になりながら働かなければならないのか。
人月という単位分、自分とそのメンバは力を出さねばならない。無理なのに。
契約期間については、無理だろう。現状を見ても。それに、満了を向かえたとしても更新されるのは目に見えている。自分のいる会社の意向が、自分の意志も訊かずに更新を行うだろう。自分の単価はそれの価値だから。
確変が起きることもマズないだろう。これは初めからあきらめている
「辞める」。これは何度も考えたが、一時凌ぎでしかないということが目に見えている。他の会社に入ったとしても、どうせ同じように「出向」させられるに決まっている。現場を見渡しても、パートナー会社の社員なんて数パーセント程度だ。中国人や自分と同じく出向させられた得体も知らない風が吹けば倒産しかねない会社の社員だらけだ。
自分は思う。
出向とは何だろうか。自分のいる会社は派遣会社に労働保険なんかが付いただけの存在なんではないだろうか。しかもそのお金は自分の単価からピンハネされているではないか。
先日久しぶりに自分のいる会社に戻った。
社長と呼ばれる。経理総務以外は、みな出払っていた。みな「出向」していた。
俺の住む世界はアイティーとやらに支えられているらしい。
アイティーに関われば、俺の住む世界をさらに素敵なものにしていけるに違いない。していきたい。
そう願って、何も知らなかった文系新卒の俺が金融系のシステム会社に入って、もう一年以上が経つのだ。
昔、お遊びでゲームを作ったことはあった。RPGツクールなんかが好きだった。
パズルみたいで楽しかった。コンピュータの中身が理解できて、わくわくした。
楽々と基本情報技術者の資格を手にし、半年後にはほとんど勉強もせずにソフ開も取得した。
研修の課題では同期の誰よりも速く、短く効率のいいソースを仕上げた。
現場に出て、本番機に触った。
30年間親会社を支え続ける偉大なシステムの中身を、わくわくしながら覗いた。
そこには、俺の求めていた世界とはまったく違うものが広がっていた。
俺が産まれる前から、入れ替わり立ち替わり何人もの手によって継ぎ足されたロジック。
何千行にもわたって、似たような処理が何回もひたすら繰り返される似たようなモジュール何十本。
1993年に行う臨時処理のロジックが、今もコメントもなしに埋め込まれている。
仕様がわからなくなれば、キャビネへと走って、黄ばんだ方眼紙に鉛筆で書かれた仕様書を探し、
そして修正履歴のみが書かれているのを確認して肩を落とす。
半年後に臨時で行われる業務に対応するため、いくつかのモジュールについて、処理可能なユーザーコードをひとつ、条件に加える。
与えられた期間は2週間だった。ずいぶん長いなと思った。
何枚もの設計書を書いた。つまり、方眼紙状のExcelテンプレートに同じ文章をコピペした。
追っていったモジュールはどれも、ヒープもソートもメモリ管理も論理演算も出番がなかった。
あるのはただ、IF文とMOVE文とばかりだった。ソースの難易度は使われている命令の数とは関係ないことを学んだ。
テストデータを作るため、階層型DBを何回も辿ってデータをアウトプットさせるモジュールを書いた。資格試験で学んだSQLは、無用の知識だった。
協力会社への仕事割り振りやユーザー対応に毎日忙しそうだった上司が、夜遅くまでの残業続きでくまのできた目を皿のようにして設計書をレビューした。
2日後、承認が出た。フェーズが設計から開発に移った。
ロジックを丸々コピペしてソースを修正し、コンパイルし、実行した。
2週間はあっという間だった。
俺のせいで、半年後以降は使われないロジックがソースにまたひとつ増えた。
今回の対応については、Excel方眼紙にレポートをまとめて共有ドライブに入れておいた。
だが共有ドライブの検索には時間がかかるし、Excelシートの中身となれば検索から漏れることも多い。
きっと誰にも読まれないだろう。
2バイト文字が使えない関係上、原則、ソースにはコメントはあまり入れられない。
数年後の新人はきっと、俺の書いたモジュールを見て「このロジックは何だ」と首を捻るんだろう。
数年後の俺はきっと、今回のレポートを共有ドライブから探し回って新人にパスを教えてから、
協力会社の管理に追われる作業に戻って目の下にくまを作るのだろう。
俺がやりたかったシステム開発って、こんなものだったのか。
俺は部署の中で、俺の望む仕事を探し続けた。
先輩たちは忙しくて誰も興味を持ってないけど、自動化できる作業はいくらでもある。
よく使われるExcelシートを改造し、定例作業をクリックだけでできるようにした。
ExcelVBAとはいえ、書いていて心地よかった。引数が明確な関数と変数のスコープと全角文字があったからだ。
COBOLで打つプログラムより、控えめに見て100倍くらいの生産性を発揮できていたと思う。
先輩たちは喜んでくれたが、ただし俺の仕事を、あまり仕事とは見なさなかった。
それでもよかった。業務時間外は俺は相変わらずスクリプトを書いていた。とても楽しかった。
VBAから入って、WSHなんてものを知り、やがてJavaScriptを学び、ネットで資料を探し、はてなを知り、はてブでWeb技術についての記事を読みふけった。
知れば知るほどに、どんどんCOBOLが、メインフレームが嫌いになっていく。
先輩は誇らしげに言う。システムはたいしたことをやっていない。業務知識こそが大事なのだ。
ユーザーより詳しく業務を理解し、適切に提案し、設計する能力。
協力会社を率いて、わかりやすい文書で指示を行い、スケジュールを調整する能力。
人を動かすぶん、責任も大きくやりがいもある。優秀な人材こそが我が社の強みだ。
そんな人材が育つよう、我が社は安定して働ける環境と福利厚生を整えている。
ああ、そうだよ。先輩、あなたは正しい。
俺だってメインフレームの信頼性のすごさはわかってる。
密なユーザーとの関係から生まれるシステム子会社としての強みも認識してる。
それだけじゃない。社内環境も悪くない。給料もいいし休みも取れるし先輩は優しい。
ここは、いい会社だ。
けど駄目なんだ。
30年前のシステムを枯れた言語でツギハギする仕事じゃ、俺の心はやっぱり満たされない。
ユーザーの業務知識ばかり身につけたって、俺自身の人生には、いいことなんてない。
俺が求めていたのは、この仕事じゃないんだ。
社内の誰も、TumblrもTwitterもやっていない。ライフハックなんて聞いたこともない。
Joostやモバゲーや2ちゃんねるが社会に与える影響について誰も語れない。
休日はゴルフや酒に興じている。自宅にPCを持ってない人までいる。
おかしいことじゃない。普通の人たちだ。
それどころか彼らは、仕事とプライベートを切り分けている、立派な人たちだ。
でも、やっぱり俺の生きていきたい世界は、ここじゃないんだ。
たぶん俺がいるのは極北なんだろう。
ここが、人月計算とExcelとスーツの世界というやつなんだろう。
俺は80文字×32行の緑文字を見つめながら、遠い夢を見続ける。
趣味グラマーのおいらに言わせりゃ、オブジェクト指向だなんだとかっこいい言葉を使っちゃいるけど、現状の実態は構造化のなれの果てのような気がする。
というかなんか酷い。こんな現状ならオブジェクト指向なんかない方がいい。
結局使われ方だってメンバっつうか、メソッドレベルのクラス化だし、
なんていうのかな・・・
たとえるのなら、
windowsのフォルダの階層を無駄に山のようにつくって、迷路のようにした挙句、
プロはこんな風にあらかじめ決まったフォルダ構造を導入すると何がどこにあるかわかるんだ!
とかいっちゃいながら、結局なにをどこにしまったかわらなくなって、案内用のドキュメントをつくったりしてる、
そんな滑稽な姿がおもいうかぶんだ。
いや、100人月いくぐらいのサイズのものだったらわかるよ?
そうやった方が効率的だし、再利用効くよね。
でも、ファイル数個格納するのにこのフォルダ数は意味ないだろ?的な、
大変だ!このままじゃ利用しにくいからデスクトップにショートカットつくろう!
これがスーパークラスだー!
とか、なんつうか本末転倒。
オブジェクト指向もほどほどにねー。
人月とは
http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/mm.html
ろくに研修もしなかったしわよせがいよいよでてきて、
所謂標準的スキルというものを定義できないでいる。
もし彼らで定義したら、1yearsはかかるといいたいが、上は長くて3か月しか許さない。
それで結局中途か、当たりの新卒待ちというなんともていたらくである。
つまりちゃんと動くものを実装できる人が偉いという世界である。
しかし企業が大きくなり、人数が増えるとそうもいかなくなる。
さもなければ株価が大きく動き、お偉いさんの首をしめかねないからだ。
ただ出世した人間は結局、人月管理をしたことない、プログラマーだ。
そして多くのプログラマーは人月管理は意味のないものと思っている人が多い。
そのため部下に丸投げをし、専門用語を並べ知ったかぶりをするしかないのである。
この時点ではきづかづ、
開発の遅れを、ポジティブシンキングというマジックでひたすら働かせる。
そして、鬱になったり、倒れても、せいぜい休職に追い込まれそのまま辞めるるだけだ。
問題自体はそもそもの人月管理に問題があってもだ。
http://anond.hatelabo.jp/20070325153752
つられてみるよ。3つのコードに違いは無い。
例えば、「とんかち一振りにつき10円」という取り決めがあったとする。
そして家を建てる工程の中に釘1000本をうちつける作業が必要だったとする。
この場合、
一本の釘を打つのにとんかちを10回振るって1000本の釘をうちつける場合、
1万円になるが、
一本の釘を打つのにとんかちを3回振るっただけで釘をうちつけることができる場合、
一気に3000円に下落し、
そもそも電動タッカーをつかって釘を打ち付けた場合、
0円になってしまう。
下に行けば行くほど優れた対応なのに、収入も減ってしまうのだ。
ASCII.jp:「納品をなくせば」の倉貫CEOたちが語る新しいSIへの道 (1/2)
Rails Hub情報局: 優秀なエンジニア5人は二流の1000人を完全に凌駕する
404 Blog Not Found:プログラマーって本当に労働者なのか?
例えば、「コード1行につき10円」という取り決めがあったとする。
この場合、
my @a;
$a[0] = 1;
$a[2] = 1;
# ...
$a[999] = 1;
というコードを書けば
1万10円になるが、
my @a;
for (my $i = 0; $i < 0; $i++){
$a[$i] = 1;
}
と書けば一気に
40円に下落し、
と書けばたった
論理的思考の放棄 - 登 大遊@筑波大学情報学類の SoftEther VPN 日記
システム業界の詐欺的行為2 - 小学校の算数もできない技術者? --- 生島 勘富 : アゴラ - ライブドアブログ
404 Blog Not Found:博士の異常なアルゴリズム、または私は如何にして心配するのを止めて線形探索を愛するようになったか
それはもう五年は前のことになるだろうか・・・
当時の上司があまりに怠惰だったのだが、どうしてもその上司がその立場にいないと会社的にダメで、部下である自分にそのとばっちりが回ってくるという日々だった。
その状態が二年ほど続き、その間できる限りの頑張りをしてみたのだが、結局、内臓を壊してしまい医者から「やばいよ」と言われてしまう。
そこで一週間ほど強制的に休暇をとったのだが、偶然にも大学時代の先輩から「人材探してるんだが、うちに転職しないか?」というメールが届いたのだ。
とりあえず即答は控えさせてもらい、休暇中に考えて結論を出すということも快く了承してもらえた。
で、今までの自分を振り返り、色々と考えてみたのだが、結果としてその会社を辞めるという決断をした。
その理由は、
という二点。
上司が怠惰だったおかげで、普通は考えなくて良いはずの人月・工数計算、予想売上、予想純利益について学べたし、プレゼンの仕方やそれに伴う他部署への下ネゴといった妙な手順まで覚えてしまった。
また、その上司のフォローをやり続けたところで、その会社には何も+αがないのである。自分が辞めれば誰かがその穴を埋めるべく頑張らねばならないのは心苦しいが、何度かそういうことが起こればもっと上が気づくはずだ。
「結局、自分がやってたことは、自己犠牲が美しいと思い込む自己満足だったんだなぁ」と気づき、休み明けに退職願を提出した。
今はその転職先で自由にやらせてもらっているし、それが+αになっているという実感もある。
どうやら、自分はかつての上司に礼を言った方がいいようだ。
http://anond.hatelabo.jp/20070307222424
つうか、見積もりってどうやってやってる?
COCOMOだとかファンクションポイントだとかなんか色々あるみたいだけどさ、正直弱小が見積もろうとしたらさ、、
なんつうんだろ。
「予算どれくらいですか?」から入らない?
というか、お客さんなんかどうせ素人の場合がほとんどなわけで、その工数に根拠つけて教えたところで意味なんてないと思うのさ。
でね、予算を想定して、その予算ならこれくらいの機能は載せられるな。この調子だと仕様の決定に2ヶ月ぐらいかかるわな。機能に6人ぐらいつっこんで3ヶ月でおわらせて、それくらいの機能ならテスト工数をこれくらいでとって。。みたいな感じで予算に合わせてコースメニューを組んであげるぐらいの話しなんじゃないの?
お客の要望をくみ上げてから見積もってたら夢がひろがりまくりんぐで、居酒屋価格で結婚披露宴なみの料理を要求されておわりだがや。
人月なんてあれでしょ。根拠がなにもないと困るから言うわけで、
披露宴のメニューを人数分そろえようとしたら材料代も時間も手間もかかるので値段があがりますよ?てな具合だと思う。
なにをいってやがるんだか。まあお説はもっともなんだけど。比べるもんじゃないでしょ。両方覚えて、適所で使え。
(書いてるうちに他人とかぶった…)
http://anond.hatelabo.jp/20070302133035
SEというか、プログラマというかIT?な企業は「人材不足」の加速によって、ずいぶんすみわけが進んだね。
自前で作るところ。
受託でうけているところ。
受託で持ち出しのできないところ。
人売りで人月貸しするところ。
数年前に受託受けがメインだった会社が売り手市場でできる人数が減少してくると、リソースの関係から持ち出しができなくなって、中途半端な人数を外に出して、外に出してしまったが為に余計人が社内にいなくなって、新しく雇い入れている間に人材派遣会社になる。
そんな流れが王道くさい。
少数でも自前でつくるところがいいな。