はてなキーワード: ハマダラカとは
緊急事態宣言に備えて巣ごもり用の食料品を買いに来る人々でスーパーはにぎわっている。新型コロナウイルスの感染から身を守るために買い出しに来たはずの人たちが、レジで会計を待つために並んで密着している。家族連れやカップルは並んだままマスクを外して喋り続けており、3密を避けるどころの話ではない。
もともと日本人を含めたアジア人のパーソナルスペースは欧米人よりも狭い傾向があり、スーパーのレジ待ち列でお互いにほとんど密着していても、気に留める人はいない。これまでは。
最近は、30㎝ほどに近づいてレジ待ちの列で背後に立たれると非常に恐怖を感じる。
すいません、もう少し離れてくださいと言いたいところだが、不要な諍いを生み出しそうで、そういうこともできない。ただ恐怖を感じながら、はやく自分の清算の順番が来てほしいと祈るばかりだ。
他の国ではスーパーの待ち列に2m間隔で立ち位置の印をつけ、お客に厳密に距離を保ってもらっていることもあるのに、日本ではいったいどうなっているのだろうか。満員電車の例もあるが、もともとパーソナルスペースが狭くても意に介さない人が多いため、コロナウイルス感染防止のために、レジ待ちの列では離れて立ってくださいと要請する発想に誰も至らないのだろうか。
人間の判断能力がハマダラカやマルゾウムシのような昆虫よりも優れている場面はじつのところそれほど多くはないので、判断力が及ばずに危険が発生する状況は、仕組みで防止していった方がよいと思うのだが。これは人とその社会を成り立たせる考え方の問題なのだろう。
その点、西欧の社会ははっきりしており、人間的な行動を逸脱した人間は断固として人間扱いしない措置が取られることが多い。たとえば、フランスの駅は小銃を持ったgendarme国家憲兵が歩き回っており、たまに駅で乗客の暴動がおこると躊躇せず催涙弾やゴム弾で鎮圧される。