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はてなキーワード: デフレとは

2009-11-11

Twitter上で起こってる経済学者?同士のデフレを巡る討論のまとめ

一日目

@koiti_yanoがblog上で

毎度毎度デタラメな知識ばかりを披露する某blogに「デフレFAQ」という間違いだらけのエントリーを見つけたので、正しい知識を皆さんに付けていただきたいと思い、よくある質問集(FAQ)を書くことにしました。

http://d.hatena.ne.jp/koiti_yano/20091109/p1

と書き、リンクとして「デフレFAQ」というキーワードGoogle検索を載せる(後に反省→訂正)。

デフレFAQとは、先日、@ikedanobがアップしたエントリーであり、@koiti_yanoが主張するいわゆるリフレに対する問題点が書かれてある。

http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51308946.html

ただし、@ikedanobと@koiti_yanoはお互いフォローしていないため、@yagenaが頂けないと発言やいわゆる池田信者によって@ikedanobがこのエントリー気づき、以下の発言をtwitter上で行う。

@koiti_yano あなたのブログ記事の「毎度毎度デタラメな知識ばかりを披露する某blog」とは、リンク先からみて私のブログのことだと思われますが、記事には何も反論が書いてない。「デタラメ」とは具体的に何ですか。

http://twitter.com/ikedanob/status/5572777957

@koiti_yanoは仕事に行ったため、夜までこの発言に返信しない(できない)。

@ikedanobは仕事中(大学勤務中)も関係なしにtwitter更新するので、痺れをきらし、

@koiti_yano 経済社会総合研究所矢野浩一氏にもう一度、質問しますが、誤って他人を中傷した場合は、本人に謝罪すべきではないのですか。それともESRIでは、他人を根拠なくデタラメ呼ばわりするのが当たり前なのですか。

http://twitter.com/ikedanob/status/5582620242

矢野浩一氏は、逃げてしまったようですね。今は亡きリフレ派には、次の言葉を贈っておきましょう:戦略の失敗を戦術で補うことはできない――『失敗の本質

http://twitter.com/ikedanob/status/5584075163

などと発言。

@koiti_yanoが仕事から戻り、とりあえず、

一応、何が起こったかだいたい把握しましたが、本当に間違いを指摘していいのだろうか?

http://twitter.com/koiti_yano/status/5589750023

と発言。

二日目

@koiti_yanoは朝、発言しなかったが、@ikedanobはblogid:Yasuyuki-Iidaに反論 (http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51310197.html)。@koiti_yanoについても

...横からからんできた矢野浩一氏も中途半端に謝ったたまま逃げてしまったので...

http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51310197.html

と言及。

このエントリーを知ってか知らずかid:tanakahidetomiは「年取った嘘つきを説得するのは無理w」とする感想を投稿。

やはり嘘つきをまともに説得しようとしても意味ないよ。それとその嘘つきを「観戦」しているとおもっている全能感まるだしの匿名連中も説得は基本的に無理。

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20091111#p2

@koiti_yanoはblog自分論文の査読者募集の中に

毎度毎度のことですが、「逆GDPギャップ」とかいう珍妙なことを言い出した人がいるので、正直に言って何とかしたいのですが、...

http://d.hatena.ne.jp/koiti_yano/20091112/p1

と言及。逆GDPギャップとは、@ikedanobのエントリーで言及された言葉 (http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51310197.html)。←いまここ

この討論を取り巻く、プレーヤー達。

@koiti_yano、内閣府経済社会総合研究所主任研究官。
@ikedanob、上武大学教授
@kazikeo、慶應義塾大学経済学部教授

基本的に@ikedanobの見解を支持しており、@koiti_yanoとはtwitter上でお互いの立場を確認し合っている。

@yagena、政策研究大学院大学助教授

中立のようなポジションを取っており、学術的な議論を期待している。

id:Yasuyuki-Iida駒澤大学准教授
@koiti_yanoと同じ、いわゆるリフレ派であるが、twitterアカウントを持っていないため、参加はしてない。

http://d.hatena.ne.jp/Yasuyuki-Iida/20091109#p2

で@koiti_yanoを援護。

@kazuyo_k、中央大学大学院戦略経営研究科客員教授

事の発端を作った人。@koiti_yanoを支持。

id:tanakahidetomi、上武大学教授

以前から@ikedanobと対立してきたが、今回の論争には参加していなかった。ここに来て注目の的に?

(勝間さんから始まる)これより前の議論や量的緩和が望ましいかどうか等は他のエントリーをご覧下さい。

調べてわかったこと

http://anond.hatelabo.jp/20091110232720

インフレからデフレへの対策は今まで効果があったが

デフレからインフレへの対策は今一つ、って歴史上のパターンらしい。

インフレってのは金が腐っていく(価値が下がる)から早くモノに変える、って状態だから

腐らないように工夫すればいいんだけど

デフレってお金ワインのように熟成されておいしくなるから必要以上に使わないって状態で

その対策って・・・

金融苦手・・・

2009-11-10

マーケットから見た「リフレ派」の誤謬」の疑問点

http://d.hatena.ne.jp/chnpk/20091110/1257778911

国債なり為替なりのマーケットへの影響についてこそ精緻に議論すべき」だからといってなぜ

物価はゆっくり調整可能」が間違いといえるのかわからん池田FAQ同様全然つながりがないように見える。国債や為替市場で真っ先に反映されるからといって物価をゆっくり調整できなくなるわけでもない。日本以外の国でも資産価格や為替ほど激しく物価が動かないのはよくあることなのに。いくら債券市場が激しく動くとしても物価がゆっくり調整できるなら結局ハイパーインフレは未然に防げるということにもなる。ジンバブエだっていきなり今のインフレ率になったわけでもない。

日本は魅力的な投資先がないからデフレとか書いてるけど、ずっと貧乏後進国インフレばかりな現実はどう思ってるんだろか。というかデフレだから魅力的な投資先に貸すメリットが出にくくなってるはず。たとえばデフレ率5%なら5%以下の利回りの投資先は全部スルーして現金もったままが得になる。貸し倒れ考えればもうちょっと多くなるはず。なぜデフレ放置で魅力的な投資先に金が回せると思えるのやら。

あと貨幣供給したら為替や国債が売り浴びせられると書いてあるが、貨幣供給普通は買いオペで増やすんだから大規模にやるほど日銀が買う国債が増え金融機関が売れる国債が減っていくだけであって別に買い手がなくなるというわけでもない。為替に関しても円安になるほど輸入不利輸出有利で貿易黒字が増えやすいので外貨準備が枯渇するというのはおかしい。高いレートを維持しようとするから自国通貨買い支えるため外貨をたくさん売る羽目になって枯渇するのが通貨危機の恒例のパターンリフレをやる場合は自分から安いレートにしようって話なのでまったく逆。

この人本当にマーケット関係者なんだろうかと疑問に思う。

デフレインフレリフレ論争について。

みんなで議論しようよ。

俺は金融日記が正しいとおもうんだよね。

つまり経済成長なきインフレ政策は厳しい。

現時点でいくら対策しようとも流動性の罠に陥って無意味

だから勝間とかは間違っている。

みなさんはどーおもってるの?

インフレ<>デフレ

みんなが望んでいること

給料の上昇率>物価の上昇率(インフレ)=楽

いま起きていること

給料の下降率>物価の下降率(デフレ)=苦

これから起きること

物価の上昇率>給与の上昇率(金利上はインフレ・所得的にはデフレ)=超苦

http://anond.hatelabo.jp/20091110065258

インフレデフレも、どうでもいいから、景気対策してくれということか、その通りかと。

インフレ=景気が良くなる というのが、100%真ではない 以上 インフレ議論をする前に、景気対策なんだろうね。

景気対策のためのインフレ政策 という順番なのに、インフレのための理由としての景気になっちゃいけないね。

http://anond.hatelabo.jp/20091109220311

逆に、恐縮させてしまって、ごめん。

同じような揚げ足取りを、経済学者もやってるから、恥ずかしいことじゃない。

http://d.hatena.ne.jp/koiti_yano/20091109/p1

内容は、私が書いたこととほぼ一緒だと思う。

あなたは一般に言われるリフレ政策について、デフレないし現在不況を克服するのに適切な方法だと考えますか?

 これは、難しい。答えは無いので、誰にもわからないから。ヘリコプターマネーをすれば、いつか・どこかでインフレが高確率で起きるだろうけど、それが適切なインフレで済むかは、わからない。私がわからないだけじゃなく、誰もわからない。そして日銀意見リフレ派の意見も1+1=3のような明らかな間違いはない。だから、結局はうんこの投げあいになる。

 ヘリコプターマネーをすれば、いつか・どこかでインフレが高確率で起きるだろう。

それは一連の議論でわかった事ではなく、最初からあなたが持ってた意見では?

http://anond.hatelabo.jp/20091109222153

 これは、一般論です。日銀もそう考えています。

 超簡単に考えれば物価は、「人々がモノを買うために使うお金の量」と「供給されるモノの量」のバランスで決まります。インフレは、「人々がモノを買うために使うお金の量」が「供給されるモノの量」より多くなりバランスが崩れたときに、発生します。人々にお金を配ったときに「人々がモノを買うために使うお金の量」の増加量をΔM、「供給されるモノの量」の増加量をΔSとすると、(ΔM/ΔS)>1 と一般的に考えられています。言い換えると、高確率で(ΔM/ΔS)>1 となります。(ΔM/ΔS)>1である限り、「人々がモノを買うために使うお金の量」が「供給されるモノの量」より多くなりバランスが崩れ、無限でなく有限のいつかどこかでインフレになります。

 それではなぜ、日銀は、ヘリコプターマネーをすれば、いつか・どこかでインフレが高確率で起きるだろうと考えているのに現在デフレ日本で、ヘリコプターマネーをすることに反対しているのか?それは、日銀現在ではなく将来を心配してるからです。具体的に言えば、国債が売れなくなる将来です。

 第一に、ヘリコプターマネーを繰り返しインフレになった将来、国債が売れなくなります。インフレになったのだから、日銀国債を買わなくなる(買いオペを縮小させる)からです。

 第二に、人々が預金を使い始めた将来、国債が売れなくなります。国債の多くは、金融機関が、個人からお金を借りて(預金で)買っています。ですから、人々が預金を使い始めたら金融機関国債を買う量を減らします。インフレになれば、人々は預金を使い始めます。また、預金の多くは、これから老後を迎えるorもう迎えてる方々が、老後に使うためにしているものだと言われています。ですから、近い将来、人々が預金を使い始める可能性があり、そのことで国債が売れなくなります。

 そうなった時には、増税しかありません。ヘリコプターマネーを繰り返した分だけ、増税額も増えます。しかも、増税は簡単でありませんし、時間もかかります。こうなる将来を心配して日銀は、さらなるヘリコプターマネーには消極的な立場をとっています。リフレ派からすれば、これらの日銀の心配は、獲らぬ狸の皮算用に見えるのでしょう。

 だから、どっちが正しいのかはわかりません。日銀意見リフレ派の意見も1+1=3のような明らかな間違いはないからです。そして、結局はうんこの投げあいになる。

デフレインフレだと言うけどさぁ。

実際にインフレが起きたら俺らの生活って本当に良くなんの?

石油危機の頃みたいに労組も強くない現代で物価ガンガン上がって給料増えなかったら

俺みたいな底辺は死ぬしかないんだけど。

 

それとも保有資産格差の是正ってのは現資産価値減だけじゃなくて底辺間引きも含まれるんですかね?

2009-11-09

http://anond.hatelabo.jp/20091109201234

もはや社会主義の領域に入るかもしれないが、家賃が十分に安くなり、食料が十分に安くなり、ベーシックインカムが支給されて、生きるだけなら生きていけるという社会ならデフレも悪くはない。

とはいえ、なんちゃって資本主義日本ではそれじゃぁ生きていけないので、適度なインフレが必要

 

今見たら、小麦の価格って1トン 5万円? 1000kgで5万円 1kg 50円? 小売価格でも1kg 200円ぐらいだから、そんなもんか。

流通通さずに配布になっても、当代 それなりにやっていける食料の安さなんだなぁ。

やっぱり、家賃だなぁ、土地代たかいからなぁ。

土地神話で、借金してまで買う人が沢山いるからなぁ

まだまだ、生きにくい社会だなぁ

http://anond.hatelabo.jp/20091109210856

 わたしの指摘が揚げ足取りと間違いであったことはわかりました。

 あなたの説明は過不足なくわかりやすいものでした。

 けれども、池田信夫氏の意見に賛成しているようでもなさそうな気がします。

 あなたは一般に言われるリフレ政策について、デフレないし現在不況を克服するのに適切な方法だと考えますか?

http://anond.hatelabo.jp/20091109174350

あとリフレ派なんてものはありませんよ。リフレ政策をバカにする人たちがつけたレッテルだと思っています。

私が言ってるのは、http://wiki.livedoor.jp/reflation/ にリンクしてるバナーです。リフレ派というのは、バカにする用語なんですか?いちご等で自称していたのでそうは思いませんでした。申し訳ない。

それでは本題。

Q1. デフレはよくないのではないか?

A1. デフレインフレもよくない。

まず最初からおかしい。マイルドインフレが一番望ましいというのは世界経済学者のほとんどが賛成する。たしか、そういう統計がどこかにあった。

 デフレインフレもよくない、これは、共通認識です。ただし、どちらかといえば低いインフレのほうがいいと考えている学者が多い。君の指摘は、揚げ足をとってるだけ。「Q1.1緩やかなインフレは悪いことですか? A1.ゼロインフレが好ましいので金融政策でゼロに近づけるべき」 という記述があって、「池田は主流の学者意見が違う」と言える。それでも、1+1=3のような間違えではなく、主流の学者と違う意見を持っているというだけだ。

 また、その場合にも、「たしか、そういう統計がどこかにあった。」いうような指摘は、学者を非難するのにはよろしくない。たとえば、「JEFFREY ROGERS HUMMEL (2007) Econ Journal Watch, 4, 46-59 にMost macroeconomists now favor a low but still positive rate of inflation. という表記がある。だから、池田意見は主要なマクロ経済学者の意見とは異なる」というように、ちゃんと文献をあげるべきだ。

 加えて次のECBHPを見てほしい(これは、Q2にも関係する)。普通中央銀行がかなりゼロインフレに近いインフレ値が好ましいと考えているのがわかる。

Reasons for aiming at below, but close to, 2%

Inflation rates of below, but close to, 2% are low enough for the economy to fully reap the benefits of price stability.

It also underlines the ECB’s commitment to

中略

# take into account the possibility of HICP inflation slightly overstating true inflation as a result of a small but positive bias in the measurement of price level changes using the HICP

http://www.ecb.europa.eu/mopo/strategy/pricestab/html/index.en.html

 以上のように、ヨーロッパ中央銀行は、HICP(Harmonised Index of Consumer Prices )で2%以下かつ2%に近いHICPを誘導目標としている。しかもHICPは、少量のポジティブバイアス(実際のインフレ値より少し多めにでる)性質がある。だから、ECB目標としているマイルドインフレは、かなりゼロインフレに近い。

Q2. 日銀はいくらでも紙幣印刷できるのだから、インフレにできるのでは?

A2. ゼロ金利状態では貨幣需要が飽和しているので、中央銀行マネタリーベースを増やしても銀行の貸し出しが増えず、市中に流通するマネーストックは増えない。

はい。これもおかしい。いわゆるバーナンキ背理法を理解していない。

 まず、バーナンキ背理法は、日本ネット社会に広がったスラングである。普通の「(経済)学部生が習うような」教科書に載ってるようなものではないし、(世界)標準の経済学者が使う用語ではない。バーナンキは、彼の師匠であるフリードマン敬愛をこめて、お金を刷ってヘリコプターで撒けばインフレになると言っただけである。それを日本人が変な名前を付けた。これは、無限お金を刷って(金融政策)撒けば(財政政策)、いつか・どこかで・なんらかの規模の物価上昇が高確率でおきるであろうとしか言えない。ヘリコプターマネーをすれば、適正な物価が保てるというものではない。

 それは、上記したECBHPにも見られる

provide an adequate margin to avoid the risks of deflation. Having such a safety margin against deflation is important because nominal interest rates cannot fall below zero. In a deflationary environment monetary policy may thus not be able to sufficiently stimulate aggregate demand by using its interest rate instrument. This makes it more difficult for monetary policy to fight deflation than to fight inflation.

 ヨーロッパ中央銀行ですら、「デフレ時には、金融政策で総需要の刺激ができなくなり、デフレに立ち向かえなくなる」と言っている。デフレ時に、金融政策(マネタリーベースを増や)しても、デフレ克服は難しいというのは、池田日銀だけじゃなく少なくてもヨーロッパ中央銀行意見でもある。

 また、「ゼロ金利状態では貨幣需要が飽和しているので、中央銀行マネタリーベースを増やしても銀行の貸し出しが増えず、市中に流通するマネーストックは増えない。」というのは、おそらく池田が嫌いなケインズ学派の流動性の罠という考え方であり、教科書に載っている。

池田信夫デフレFAQ疑問点

物価グローバルな要因でも決まるので、中央銀行が 100%コントロールすることはできない。ここ1年でFRBバランスシートは3倍以上になったが、インフレは起こらなかった。

と書いておきながら

そういう「非伝統金融政策」は日銀も試みたが、効果は限定的だった。長短すべての金利ゼロになるまで日銀債券を買いまくることは論理的には可能だが、日銀の信認が失われ、金融調節が不能になるリスクが大きい。

と書くのがちょっと説得力ない。

日本の民間金融機関が持ってる国債の量は日銀の今の資産の数倍程度なのでアメリカ並みにマネタリーベースを増やすだけで市場にある国債を全部買っちゃうことになる。日本のほうがずっとデフレ続けてるし下落率も大きいのに、なぜアメリカで効果が出なかった程度のしょぼい金融緩和でハイパーインフレになるのやら。

歴史的な経験では、ハイパーインフレが起こったときは中央銀行が信用されていないので、通貨の発行を止めても資産逃避が続いてインフレは収束せず、新しい通貨を発行して収拾した例が多い。現代の日本では金融市場が発達しているので、ジンバブエよりはるかに急速に国債暴落して買い手がなくなり、財政破綻するだろう。

ここで歴史的な経験を持ち出すとリフレ派の思う壺。歴史的に見るとデフレ時に貨幣量拡大してハイパーインフレにならなかった例はいくらでもある。リフレ批判するなら歴史的な経験スルーしたほうがよい。

それにアメリカ金融緩和の効果がなかったといいつつ、日本金融市場が発達してるから財政破綻ハイパーインフレがおきやすいというのもさらに説得力をなくしてしまっている。まさかアメリカ金融市場日本より発達してないとか思ってるわけでもあるまい。金融市場の発達度も触れないほうがよい。歴史的な経験では金融市場の発達した現代の先進国ではマイルドインフレばかりなので。

前述のようにゼロ金利状況では日銀インフレにする手段をもっていないので、インフレを宣言しても信じる人はいない。

ハイパーインフレインフレじゃない」なんて事はないんだから、日銀の政策によってハイパーインフレがおきうるといいつつ、インフレにする手段がないというのは矛盾してる。ハイパーインフレ懸念を強調したいなら金融政策無効論はいわないほうがよいし、無効論を強調したいならハイパーインフレは言わないほうがよい。

Q9. 政府紙幣を発行すれば、財政赤字を増やさないでインフレが起こせるのでは?

A9. それは国債日銀引き受けと同じく無意味財政にもフリーランチはない。

自分で質問作っておきながらかみ合わない答えしちゃ駄目。財政赤字が増えない事やフリーランチがない事とインフレが起こせるかどうかは別。こういう答えを書きたいなら「政府紙幣フリーランチになるのでは?」という質問にしないと。質問は同じままがいいなら、「それは日銀国債引き受けと同様に(ハイパー)インフレを起こす」もしくは「デフレ下の財政金融政策は無効なので政府紙幣日銀引き受けをしてもインフレは起きない」と答えるべき。

デフレFAQリフレ派版)

* Q1. デフレインフレもどちらもよくないのではないか?

* A1. インフレ率は2%くらいがちょうどいいというのが世界常識です。

   あまり低すぎるとすぐにデフレにはまってしまう危険性があり、一度はまってしまうと

   デフレから脱却するのは難しいからです。ちなみに統計的にインフレ率が低くなると

   失業率が高くなるというのが経験的にわかっています(フィリップスカーブ)。

   日本には失業者がたくさんいるので、インフレ率をもっと上げたいところです。

* Q2. 日銀はいくらでも紙幣印刷できるのだから、インフレにできるのでは?

* A2. 中央銀行マネタリーベースを増やしても銀行の貸し出しが増えず、市中に流通するマネーストックは増えません。

     安心してお金を市中の流通量を増やすためには、最適なインフレを必ず実現すると宣言して、目標に達するまで

     緩和政策を続け、市場に絶えずメッセージを発信する必要があります。総裁の発言をたどればわかるように、

     日銀デフレ脱却にあまり熱心ではないとみられているので、いつまでたってもデフレにはまったままなのです。

     でも簡単な話、いくらおカネを発行してもインフレにならないなら、政府予算無限大に使えることになってしまう。

     実際にはそんなはずはないので、いつかは必ずインフレになります(バーナンキ背理法)。

* Q3. 日銀はすでに0-2%インフレ目標を設定しているのにインフレになってない、インフレにするのは無理なのでは?

* A3. 目標にすることと実現できることは別。日銀無責任にうだうだやっているだけなので、

     本当にインフレにする気があると思われていません。東大に入ると宣言しても一生懸命勉強しなけりゃ

     実現できないのと同じです。政府日銀をきちんと監視して、目標を達成を約束をとりつける必要があります。

     つーかバーナンキ背理法参照。

* Q3. 日銀が「4%のインフレを15年間続ける」と宣言すればインフレが起こるのでは?

* A4. クルーグマンも今年に入ってからのインタビューで、日本に4%インフレを薦めています。

     撤回したというのは英語の読めない池田妄想です。もちろん宣言しただけではダメで、

     それを裏付けるような積極的な手段をとらないとダメです。

* Q5. あらゆる資産日銀無限に買えば、インフレが起こるのでは?

* A5. 確実にインフレが起こります。日銀も非伝統的な政策に踏み込んで株を買ったりといろいろ試してはいるようですが、

     言い訳程度にやっているだけなので結局デフレ脱却は果たされていません。「2-4%のインフレを達成するまであらゆる

     手段を尽くす」と明確に宣言させる必要があります。ちなみにトヨタ自動車に300万台以上の余剰生産力があります。

     日本供給力がありあまっているので、ジンバブエのようなハイパーインフレは起こり得ません。

* Q6. インフレが起こっても、中央銀行コントロールできないのでは?

* A6. 総裁や政策委員が無能でなければコントロールできます。インフレターゲットを設定している諸国では、

     長期に渡って目標値を逸脱することは許されず、おおむね達成できています。ハイパーインフレなどと

     極端なことを言いだす人ような人に政策を任せなければ大丈夫です。

* Q7. 欧米中央銀行通貨供給を大幅に増やしたのはプルーデンス政策日銀欧米並みに供給を増やす必要ないのでは

* A7. 欧米通貨供給が増えたのに日本通貨供給を増やさないと、需給関係で円高が進みます。

     円高のせいで日本輸出産業は壊滅状態です。ますますデフレの進む要因になってしまっているので、

     日本欧米並みに通貨供給を増やすのが当然です

* Q8. かつて量的緩和ドル買い介入によって日本経済不況を脱出したのでは?

* A8. 日銀も一時、「時間軸政策」などによってリフレ的な政策をとり、ある程度効果がありました。

     が、デフレ脱却を実現する前にやめてしまいました。ほんとやる気がないんですね日銀は。

* Q9. 政府紙幣を発行すれば、財政赤字を増やさないでインフレが起こせるのでは?

* A9. それは国債日銀引き受けで確実に効果があります。インフレターゲットと連動させて行うのが肝要です。

* Q10. なんらかの方法で「マイナス金利」を実現することはできないか?

* A10. 深尾光洋氏のいうように、現金に課税するなどの方法をとれば不可能ではありませんが、

     わざわざそこまでしなくても、市中の国債をすべて買い切ることからはじめればOKです。

* Q11. 今の日本需要不足だから、供給を増やす構造改革よりGDPギャップを埋めるリフレのほうが重要では?

* Q11.その通りです。構造改革リフレ政策は矛盾しません。いくらトヨタ自動車世界最高品質自動車

     作っても(供給の強化)、買ってくれる人がいなければ意味がありません。デフレが進むだけです。

     構造改革をすすめるためにもリフレ政策(需要の回復)は重要です。

     今の日本ブラック企業でバカみたいに働かされている人が多い半面、働きたいのに

     職がない奴がたくさんいる状態です。労働市場がまともに機能していません。

     自然産出量水準=完全雇用産出量水準のはずがありません。

あと適当ブラッシュアップしてください。>誰か

デフレFAQ

http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51308946.html

http://b.hatena.ne.jp/entry/ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51308946.html

どうにかしてよ

 池田信夫

 マクロ経済学専門家ではないと自ら述べている点を指摘して、「門外漢が口を出すな」とは言わない。

 ただ、(経済)学部生が習うような単純なことの認識が間違っている。

 これ。

http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51308946.html

>Q1. デフレはよくないのではないか?

A1. デフレインフレもよくない。

 まず最初からおかしい。マイルドインフレが一番望ましいというのは世界経済学者のほとんどが賛成する。たしか、そういう統計がどこかにあった。

>Q2. 日銀はいくらでも紙幣印刷できるのだから、インフレにできるのでは?

>A2. ゼロ金利状態では貨幣需要が飽和しているので、中央銀行マネタリーベースを増やしても銀行の貸し出しが増えず、市中に流通するマネーストックは増えない。

 はい。これもおかしい。いわゆるバーナンキ背理法を理解していない。

 この方は経済学を学んだことがあるのだろうか? と疑う。

2009-11-08

http://anond.hatelabo.jp/20091108161001

しかし、無税国家が成り立たない可能性がゼロではない。無限マネー供給しても、無限に物の供給が増加したら物価は変わらない。だから、(厳密)な背理法ではない。」

一連の議論でわかるのは、無限ヘリコプターマネー*をしたら、いつか・どこかで・よくわからん規模のインフレが起きるということだ。

両方とも、私の発言です。ご指摘のとおり、後者の発言は間違ってますね。正確には、

一連の議論でわかるのは、無限ヘリコプターマネー*をしたら、いつか・どこかで・よくわからん規模のインフレが"高確率で"起きるということだ。

です。

 しかし、インフレが起きない場合も、色々と考えられます。超簡単に考えれば物価は、「人々がモノを買うために使うお金の量」と「供給されるモノの量」のバランスで決まります。インフレは、「人々がモノを買うために使うお金の量」が「供給されるモノの量」より多くなったときに、発生します。ですから、ヘリコプターでばら撒いたお金を人々がモノを買うため使わなかった場合、ばら撒いたお金の一部をモノを買うために使っても、それに対応して供給されるモノの量が増えた場合などはインフレが発生しません。

 100%ではありませんが、兆円のオーダー(一京円以下)配れば、超高確率インフレになると思われます。ただし、推奨しているわけじゃありません。

http://anond.hatelabo.jp/20091108151204

金融政策でインフレを起こすのは不可能」という人への反論だから、なんであってもかまわないって事はないと思うが。

やはり、私の間違いです。「なんであっても証明できる」というのは間違いです。上記のように、「なんであっても高確率でこうなるよ」としか言えません。

経済学で100%近い確率予測、100%似ている例、を出せることはほとんどありません。

しかし、これは多くの理系学問でもそうです。

たとえばグローバル化少子高齢化人口減少がデフレ引き起こしているという人がいたりする

私も、それも原因の一部だと思ってます。ただし、兆円のオーダー(一京円以下)のお金を配る等の無茶な政策をすれば原因がどうであれ高確率インフレになるだろうし、そんなに無茶じゃない範囲(数百兆円規模)でも、それなりにインフレになると思ってます。ただし、そこまでしてインフレにすることにメリットを感じません。

http://anond.hatelabo.jp/20091108151204

金融政策でインフレを起こすのは不可能」という人への反論だから、なんであってもかまわないって事はないと思うが。たとえばグローバル化少子高齢化人口減少がデフレ引き起こしているという人がいたりするわけで、それへの反論として少子高齢化が進んでるわけでもなくブロック経済やら外資締め出しをやってたりするジンバブエや昔のドイツを例として持ち出しても駄目だろう。高橋是清だってそういう人にとっては当時と今では経済状況が違うと一蹴するだけだろうし。相手へのイメージを重視するなら具体例もそれにあわせたものにしないと。

http://anond.hatelabo.jp/20091108124331

 別に、インフレの例はなんであってもかまわない。

高橋+その後の政策で、結局ハイパーインフレが起きたからイメージはあまりかわらないと思うよ)

 しかし、あなたがそうだという気はないが、論理の飛躍には注意してほしい。

 一連の議論でわかるのは、無限ヘリコプターマネー*をしたら、いつか・どこかで・よくわからん規模のインフレが起きるということだ。現状でデフレだから国債発行をしてもいいことや、インフレになるまでヘリコプターマネーをすれば緩やかなインフレになることをサポートしない。

バーナンキ背理法は、定義曖昧なので、少しだけましで、実際にバーナンキが発言したヘリコプターマネーを使う。ヘリコプターマネーとは、お金を刷ってヘリコプターでばら撒く政策であり、現実的には、国債中央銀行に直接引受させて減税や給付金政策を言う。

http://anond.hatelabo.jp/20091108122838

貨幣システム自体人為的なものだからデフレでもインフレでも人為には変わりないと思うけど、例に出すのは別にジンバブエでなくてもいいんじゃね?現実には日本以外の多くの国でインフレ続けてるわけで。インフレはハイパー以外存在しないという思い込み自体どうにかならんのかと思う。例に出すならデフレ時に貨幣増やしてインフレにした事例を持ち出すほうが妥当なはず。日本で言えば高橋是清とかが出されるべきなんじゃないかと。インフレにするのが困難という人は0金利でこれ以上金利下げられないからインフレにしにくいという場合が多いから、ゆるいインフレの状態からハイパーインフレにしたジンバブエの例はあまり適切でないはず。

http://anond.hatelabo.jp/20091107191326

昨日どこが間違っているのか指摘できなかった増田が通るよ

というか今も何処を誤りというのかよく分からない。

・バナキンの仮定が誤りって事を指摘したいの?

→それじゃ背理法じゃないよと言われる

・バナキンが現実的に効果をなさない

背理法が真だとしても効果をなさないルートに持っていこうとしてドツボにはまる。

カンニングで悔しかったんだけど、「お札を刷る→国債発行」であればインフレマインドではなく、ハイパーになる。

続いて、「国債を発行してもゼロ金利条件では効果が出ない」といいたかったのだろうか?

あくまで確認。どうも元増田の話を読んでも分からない。俺の話は読み返すともっと分からない。

要約すると「不況デフレ期にインフレを起こすとスタグフレーションにならないの?」とだけ言いたかったように思う。

http://anond.hatelabo.jp/20091108061358

それなら「バーナンキ背理法が間違い」というのは語弊があるのでは?

バーナンキ背理法は正しいがインフレがどういう影響を与えるかわからない」というべき。

ただそこまで疑問視するなら「ハイパーインフレデフレより悪影響が大きい」も自明だと言い切れないんじゃないかと。だからマイルドかハイパーかの差ではなく実質成長率や失業率がどうなるのかということがポイントだと思う。ハイパーインフレでもデフレスパイラルより失業率成長率がマシならやるべきということになるはずなので。

2009-11-07

http://anond.hatelabo.jp/20091107195615

仮にデフレがおさまっても死に金ができて誰かがごっそり金を止めていたら意味がないとか。

これって具体的にどういう状況を想定してるんだろ?たんす預金してもインフレなら勝手に目減りしてその人が損していくだけだし、預金で溜め込んでても貸し出しに回ってるので死に金にはならないはず。死に金っていうのがどういう状況をさしてるのかよくわからんインフレなら全般的に値段が上がってるわけだから、たいていの業界は売り上げも上がるはず。インフレ率を超えるほど落ち込んでる衰退企業もあるだろうけど、そういうところはインフレ起きなくてもやばいことに変わりないし。

http://anond.hatelabo.jp/20091107195615

ていうかバーナンキが持ち出した仮定は背理法によって否定されるためのものであって、

その仮定を信じている論者なんて居ないだろ、って話をずっとしているんだけど、ここまでの話は大丈夫なのかな?

背理法って概念がまだ上手く理解できていないようにも見えるのだけど。

増田バーナンキ背理法の何を批判しているのか未だによく分からない。

仮にデフレがおさまっても死に金ができて誰かがごっそり金を止めていたら意味がないとか。

流動性の罠に対しては、インフレ目標や為替介入によって対抗しよう、というのが所謂リフレ派の主張だと思う。

これは直接バーナンキ背理法の正否とは関係ないけど。

http://anond.hatelabo.jp/20091107195241

簡単に言うと何処がどう違うのかの返しを想定して打ち返したんだ。なんか闇の中に手を突っ込んでるみたい

バナキンの仮定について

→信じるやついるのばーや

バナキンについて

→どう聞いてもうまい話にしか聞こえないんだぜ? そんなうまい話があるならもうやってるんじゃねーの?

→→いくら金をすっても「雇用が回復する」ようにはおもえず「現状の悪化」を覚える(がたがたぶるぶる

バナキンを実施して効果がある件について(インフレを狙って起こせるの?)

物価低下・貨幣価値高騰状況で所得消費が少ない状況下に、所得変化なしで物価だけ上げる可能性があるんじゃねえの?

っていう考え方なんだ。

仮にデフレがおさまっても死に金ができて誰かがごっそり金を止めていたら意味がないとか。

ただのインフレなら所得貨幣も増えるだろうけどスタグレは所得の増えないインフレじゃなかったっけなあと思って。

流動性の罠」であたってたけど、悔しい。突発的にインフレ起きるのか。確かにあってると言えばあってるけど斜め上をいってる。

http://anond.hatelabo.jp/20091107194435

所得が変化しないまま物価だけ上がるというのは石油危機みたいなのじゃないと起こらない。

物価が上がるということは売る側の所得は必ずその分増えるわけで。

石油のような必需品かつ輸入品の相対価格だけ上がれば国内では所得より物価のほうが上がるという状況になるけど、これはデフレのままでも起こりうる問題なので別にインフレを起こさなければ大丈夫という話じゃない。

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