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2022-08-30

anond:20220830011833

トルコバクラヴァの亜種で貝の形のバクラヴァ(midye tatlısı)があるんだよ

それがスフォリアテッラと同じ形でさ

中にチーズクリーム入れるか、シロップ漬けにするかの違いはあるが

イタリアギリシャトルコあたりの地続き文化を何年か前思ったんだ

スフォリアッテッラが想像の2倍くらいバリバリしてた

ネットで「イタリア菓子だったらスフォリアッテッラが好き」というのを見て、何やその聞き覚えのない響きと思って、検索したら博多駅にある店のHPが出てきた

バターでなく、オリーブオイルを使ったパイ生地クリームチーズを詰めたお菓子らしい

食感はサクサクッでなく、バリバリだと謳ってあった

バリバリ

まり食品に関して聞いたことがないオノマトペだし、その食感って美味いのか?と妙に気になった

買い物ついでに博多駅カフェで、プレーンピスタチオスフォリアテッラを買ってみた

家に帰って、まじまじと見ると、クロワッサンを扇状にしたような見た目をしている

クロワッサンと違うのは層が入っている方向で、スフォリアテッラは貝を模しているらしく、扇の持ち手の部分から上方向に層が分かれていた

重さもクロワッサンシュークリームよりも重く、持った感触が明らかに硬い

一口食むと、バリバリと音がした

サクサクを謡う食品で、実際にサクサク鳴ることってあんまりないと思うのだが、スフォリアッテッラは本当にバリバリと鳴る

食感は噛むたびに層の一枚が割れて、バリバリと音が鳴るほど固く、今までの人生で食ったことがないものだった

堅パンのような嚙み切れぬような硬さではなく、薄く延ばした飴細工を歯で砕くときのようなバリっと感だが、舌に溶けるような感じではない

揚げ餃子の皮が感覚的に近いがそれよりも分厚く、厚さが均等で、層になってるゆえの食感がバリではなくバリバリ連続して楽しめる

皮は粉糖がかかっているので少し甘いが、小麦オリーブオイルの味や香りを強く感じるわけでもなく、味覚や嗅覚よりも食感を強く刺激してくる

クリーム部分はほどよい甘みと酸味で、香りよかった

クリームの柔らかい感じと皮の硬さが口の中で合わさるのが初体験過ぎて、これはこれで合ってるのか?とずっと新しい食べ物に疑問を抱きながら食んだ

変な感想かもしれないが、似た系統食べ物として浮かんだのは素麺

同じく食感を楽しむ食い物で、素麺は喉ごしのつるりとした爽やかさを楽しみ、スフォリアッテッラは歯で層を砕くのを楽しむと方向性が異なる

販売店はカフェで、今はコロナ禍だからお菓子販売だけだったのだが、世のおしゃれなOLさんなどはこの菓子を店内でどうお上品に食べるのだろう

体験との遭遇という感想が強く、美味しいかたかどうかよくわからなかったが、食感が忘れられず、また食ってみたいなと思う不思議菓子であった

 
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