2024-09-10

おじいちゃん愛人がいた件

私は父方の祖父母と同居していた。三世住宅

おじいちゃん(ここでは便宜的に太郎おじいちゃんとする)はスリムかつ長身スポーツもでき、顔もまあまあハンサム。多趣味

かっこいいおじいちゃんだなと思っていた。

冬には、よくコンビニ肉まんあんまんを買ってきてくれたのも懐かしい。


で、そんな太郎おじいちゃんが1年間の闘病生活を経て亡くなった。

享年72歳。

太郎おじいちゃんが亡くなったことは悲しかったが、1年間の闘病生活を経て、おじいちゃん死ぬことを受け入れる準備ができていたので、無事見送ることができた。


話はそこから飛んで15年後。

母と私の2人で、昔話をしていたとき

(私はもう成人して社会人

母がふとこう話し始めた


「そういえばね。太郎おじいちゃん亡くなったでしょ。実はおじいちゃんには愛人らしい人がいたの。

おじいちゃんとおばあちゃんは仲が悪くて、おじいちゃんはできるだけ家にいたくなかったみたいで色々と趣味をしてたのだけど、

その趣味社交ダンスでどうやら知り合ったみたい。どれだけ長い付き合いだったか知らないけど。

まあ、おばあちゃん性格ねじ曲がっているからね(注:私の母とおばあちゃんは仲が悪い)。

それでね、私はおじいちゃんが亡くなる少し前に病院に呼ばれて、

封筒と、宛名と住所が書かれた紙を渡されて、「封筒郵便で送ってもらえないか」と言われたの。

名前は知らない女性名前で。私、そのとき、この宛先の人はおじいちゃん愛人だと直感したの。

だってそうでしょ。もし愛人でもなければ、私じゃなくて、おばあちゃんや、お父さん(私の父、おじいちゃんの息子)に頼んでいたはずでしょ。

自分奥さんと息子にはきっと伝えたくなかったのよ。

それで、私は余計なことは言わずに「分かりました」といって封筒宛名を受け取り病室を出た後、こっそり封筒の中を見たら、封をした手紙お金10万円くらい?入っていたの。

それを厚手の封筒に入れて送ったのよ。

で、それから何か月かして、おじいちゃんが亡くなったでしょ。

おじいちゃん地元友達やら知り合いやら多かったから、参列者の数すごく多かったじゃない。

で、参列者の席の後ろのほうに、60代くらいのきれいな女性がきて、私の目を見て、小さくおじぎをしたのね。

私はその時に、この人がおじいちゃん愛人だ、と直感したのよ。

会話はしてないけど、間違いなくこの人だ、と思ったのよ。

もちろん、その後一度も会ってないし、書かれた住所も忘れてしまっているから、いまどうしているかも知らないんだけどね。

それでね、思ったの。

愛人がいることはほめられたことではないけど、おじいちゃん愛人のひとがいて幸せだったと思うの。

おじいちゃん年金暮らしだし、特段の資産もないから、お金をかけて何かすることはあまりなかったと思うし、

しろそれがよかったと思うのだけど、誰にも迷惑をかけずに好きな人時間を過ごして、それで人に優しくなったのだと思う。

から私、愛人の人に感謝しているの。おじいちゃんに優しくしてくれてありがとう。その結果、おじいちゃん家族に優しくしてくれるようになったから。」


祖父若いころはい父親ではなかったし、妻である私のおばあちゃんとの相性も悪かった。

私の父は、両親はいつもけんかばかりしていた、と言っていた。

でも、祖父は私にとってはよい祖父だった。

かに祖父が、よい祖父でいられたのは、家の外で心の安寧を得ていたからかもしれない、と思う。

もちろんこのことは、私の父には伝えていない。

  • やっすい出逢いの やっすいカンケイ 嘘増は、そんなもの~♪

  • おばあさんがねじ曲がってしまったのはおじいさんがずっと他所で愛人キープしていたからかもしれないね。 その社交ダンスの前もずっと誰かしら抱えていたのかもしれない。 いいおじ...

    • 増田を見ていると夫に愛人もいないのにバチギレしてる妻や結婚後本性を表した妻の方が多いように見えるが

  • 何年付き合っていたかはわからないが、年取った愛人にたった10万円で済ませるのは恐ろしいね。愛人が何歳の頃から付き合っていたのか知らないが、50代くらいからならどちらかが死ね...

    • 愛人って昭和の頃なら、金持ちが女を囲って生活の面倒をみてるって感じだったけど、最近はただの援助交際でも愛人とか言うし、元増田はただの不倫相手を愛人って、言ってるだけか...

    • 君が言いたいんは妾じゃないんかね

  • ただの不倫です。 最低なおじいちゃんですね。 残念でした。

    • 不倫がなぜ悪いかと言ったら家族仲を悪くして子供に悪影響だからでしょ? 家族仲に変化なくむしろ好影響を与えたなら問題ないのでは? 最初に前提情報があるんだから奥さんの気持ち...

      • 順序が逆だったかはわからないよ。 増田母が父の愛人の存在に気づいたのが晩年の最後の一人だっただけで、若い頃からいたのかもしれない。それで母の性格がねじ曲がったのかもしれ...

        • まあ分からんけど書いてあることが本当なら死ぬ間際に手紙を送るほどには爺ちゃん愛人を愛してたし、愛人も葬式に来るほどには爺ちゃんを愛してたって事だな

        • 社会背景が現代と違うから感覚で考えると間違うかもね。私の爺ちゃん村人に苦労してる未亡人がいるから引き取ってくれんかって言われて婆ちゃん引き取った。

    • 女だから同性には言いにくいんだけど、家に帰ったら文句しか言わない女が居座ってたら帰りたくなくなって当然だし別のパートナー欲しくなって当然だし、夫を尊重しなかったくせに...

      • だったら家庭を壊して離婚すればよいのでは? 女に逃げるのは弱いから。 家庭を壊さない一人でできるような趣味、例えば 釣りとか、を作って、魚大好きメロメロだったら 誰も不幸に...

        • うんうん、人間て山猫や狐と違って一人では生きられないほど個々が弱いから社会を作って所属するんだけど、人類全員一人で生きていけるならそれが一番だよね。いっそ会社も社会福...

        • あなたの生き方だから別にいいけど、男を助けるつもりがないなら男に助けられなくても文句言えないよ。どちらかというと危害を与えられたくないという事だと思うけど、それなら危...

  • ブコメで昔の愛人や二号さんは云々とか言ってる奴いるけどこの爺さんの不倫してた時期って年齢から推測すると1970年代後半以降だろ。 そんな風習ねえよ。時代錯誤もいいとこだな。

    • そうだよな、現代日本にはおぢさんから金もらって暮らしてる人間なんかいるはずないよな

    • 2000年以降に金持ちの2号さんとして子供産んで、その子(父親認知済)と暮らしている母子家庭を複数知っているが? お前が物を知らないだけだろ   庶子だろうと教育や生活にめちゃく...

      • なんも見てないけど くさー

      • 日本格差がまた戦前のように広がってるから、こういう昭和初期かよみたいな話どんどん増えると思うんだよな

  • できた親子(増田と増田の母ね)やね 関係者が納得してればいいんよ。何も知らないことも含めて

    • 自分の大切な誰かを愛する人がいて良かったという本当の意味でほっこりするいい話だよね

    • 「関係者が納得してればいい」 確かにそうなんだが はたして「性格がねじ曲がっている」と評された「おばあちゃん」は納得したかどうか そのおじいちゃんの結婚の第一関係者なの...

  • うちのお父さん(一人っ子)も、じいちゃんが死んだあと、 齢60超えにして、初めて自分に腹違いのお兄さんがいることが判明してめちゃワロタ じいちゃん、再婚だったんだよね 特に遺...

  • そうだとはっきり言われたことはないけど、俺の祖母は妾だった

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