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インターネットは、様々な意見や情報を自由に発信できる場として、多くの人に利用されています。しかし、その一方で、ネット上では、極端な主張や誹謗中傷を繰り返す人たちが存在し、その声が異常に大きく聞こえることがあります。これらの人たちは、ネトウヨと呼ばれたり、ヘイトスピーチを行ったりすることで、社会的な問題を引き起こしています。では、なぜ、ネット上の異常な言説がやたらと目立つのでしょうか?
その理由の一つは、反対意見が出ないことです。ネット上では、自分の意見に賛成する人たちとつながりやすく、自分の意見に反対する人たちとは距離を置きやすいです。これは、エコーチェンバーと呼ばれる現象で、自分の意見が正しいと思い込みやすくなります。特に、SNSのようなプラットフォームでは、フォローしたり、ブロックしたりすることで、自分の意見に合わせた情報を受け取ることができます。これにより、自分の意見に異を唱える人たちが存在しないかのように錯覚することがあります。
もう一つの理由は、反論が言えない空気です。ネット上では、異常な言説に対して、反論しようとする人たちがいても、その反論が無視されたり、攻撃されたりすることが多いです。また、反論すること自体が、マナー違反や不快な行為と捉えられることもあります。これにより、反論しようとする人たちは、面倒くさいと感じたり、相手にしたくないと思ったりするようになります。その結果、異常な言説に対して、反論する声が少なくなり、そのまま放置されることになります。
さらに、もう一つの理由は、一般人の政治への無関心です。ネット上の異常な言説は、多くの場合、政治的な内容を含んでいます。しかし、一般人の多くは、政治に興味がなかったり、関わりたくなかったりします。そのため、ネット上の異常な言説に対して、無関心になったり、見ないふりをしたりします。これにより、異常な言説が、多数派というわけではないのに、多数派のように見えることがあります。
以上のように、ネット上の異常な言説がやたらと目立つ理由は、反対意見が出ないこと、反論が言えない空気、一般人の政治への無関心という三つの要因によって説明できます。ネット上の異常な言説は、社会に悪影響を及ぼす可能性が高いので、その対策を考える必要があります。ネット上の言論の健全化のためには、自分の意見に固執せず、他者の意見に耳を傾けること、反論するときは、根拠や理由を示すこと、政治に関心を持ち、自分の考えを持つことが大切だと思います。