貞操観念について最近考える事があって、昔会った事がある人の事を思い出した。
数十年前、某巨大掲示板でよく話をしていたグループのひとりが近所に住んでいることが分かり、ご飯でもという事になった。
別に下心も何もなく、暇だったのだった。
ご飯食べてカラオケ行って、じゃあまたねーと帰って来たのだが。
上目遣いでやけに距離が近いなーとは思っていた。
痩せててロン毛で細面で、か細い声をしてなよなよしたバンドマン風の男の子だった。
いや、実際バンドのボーカルをやっていたんだったか。詳細は忘れた。
キャーキャー言われたり手を出したり世話になったりしてフラフラ暮らしている事を
悪びれもせず話してて、こちらも「ふーん」と聞いていた。
何度か会ううちに「そっちがそうしたいなら別にやっても良いんだよ...?」的な波風に気づいたが
全く興味が無いどころか、なんとはなしに可哀想な気持ちになっていた。
それは悪意ではなく、多分彼なりの友情の示し方であり、おもてなしであり、他に差し出すものがないようにも感じられた。
中学生みたいな自己憐憫と自己嫌悪と自己顕示欲とナルシシズム。
セックスまみれで怠惰で、消毒液と安いコロンみたいな匂いがするラブホテルみたい。
女の子ではたまに見かけるけど、男の子でもこういう人はいるんだなあ。
彼にとってはそういう風にしか生きられない時期だったのかもしれない。
なんでこんなことを思い出したのか分からない。
たまたま最近世界中のあちこちに何人も女性をキープしているような、テストステロン過多な白人の50代男性数人と話す機会があったからかもしれない。
彼らにとってはセックスは食事した後にバーに行って友達と一杯飲むのと大して変わらないノリなのであった。
ただの日本の会社員である自分とはあまりにも別世界過ぎて話が全くかみ合わず話している分には面白い。
内容と関係なくて恐縮ですが 波風じゃなくて秋波(しゅうは)って無意識に言おうとして出なかったんだろ
あら恥ずかしい。でもそのままにしておこう。
年頃の、しかも年上の女がサシで会ってくれるなんて、そんなのセックス期待するに決まってんだろ 男のこと何も知らねーんだなお前 そんな歳になって