2023-07-12

ネット週刊誌は「ジャニーズ事務所と仲の良い山下達郎が、ジャニーズ事務所批判した松尾潔を、不当に解雇した」という根拠のない憶測をしている。それについて反論をしたい。

山下事務所松尾とは、松尾顧問料を支払う形での業務提携であり、雇用関係にあったわけではない。松尾所属アーティストだったわけでもない。弁護士同士の合意文書存在しており、手続き問題はない。松尾との契約終了は事務所社長判断した。山下社長に対して契約を終了するよう促したわけではない。山下松尾は何も話をしていない。山下松尾はもう長いあいだ会っていない。年にメールが数通という関係である

松尾が、ジャニー喜多川の性加害問題に対して、憶測に基づく一方的批判したことが、契約終了の一因であったことは認める。契約終了の理由は他にもあるが、その事については触れない。

ジャニー喜多川の性加害問題については、今回の一連の報道が始まるまでは漠然とした噂でしかなかった。山下あくま楽曲提供者であり、ジャニーズ事務所の内部事情などまったくわからない。小杉理宇造から内部事情を明かされたこともない。ジャニー喜多川による性加害が本当にあったとすれば、それはもちろん許しがたいことである被害者の方々の苦しみを思えば第三者委員会等での事実関係調査というのは必須である。だが、山下事件について何も知らないのだから、性加害問題についてコメントを出す立場にはない。

数々の才能あるタレントを輩出したジャニー喜多川の功績に対する尊敬は今も変わっていない。ジャニー喜多川から、数多くのタレントたちとの縁をもらい、時代を超えて長く歌い継がれる作品提供する機会をもらったことに、心から恩義を感じている。だが、山下個人としてジャニー喜多川尊敬していることと、山下が性加害を容認することとはまったくの別問題である山下は性加害を擁護しているのではない。

また、ジャニーズタレントたちに対して、山下が敬意を持っていることにも変わりはない。ジャニー喜多川の性加害問題があったとしても、山下ミュージシャンという立場からジャニーズタレントたちを応援していく。タレントの才能を引き出し、良い楽曲をともに作ることこそが山下の本分である。そうした姿勢を、ジャニーズ事務所への忖度だと解釈するのなら、そういう人たちには山下音楽不要である

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