ただしくは『娘の同級生(男児)の母親』であって、ママ友ではない。
たまたま、偶然。
そのわりによく撮れていたので、その子の母親に渡したくなった。
娘と3年間同じクラスだったその男児の母親とは、参観で軽くあいさつをする程度の仲。知り合いというか、顔見知りくらいのレベル。
なので参観でこちらから声をかけたとき、すごくびっくりしていた。
男児の家は幼稚園からかなり遠くて、その地域から通っているのは学年に1人いるかいないかくらいだったので、知り合いのいない母親は参観でいつもひとり。
だから、急に話しかけられてどう対応していいのか困っているみたいだった。
デジカメで撮った写真を渡したいのでうちに遊びにきませんか? と誘ってみる。
今回で参観は最後。次は卒園式まで保護者があつまる機会はない。私はこの母親に少し興味があったのだ。
母親はちょっと考えて、もしご迷惑じゃなければ、みたいな返事をしたと思う。
連絡先を交換し、その後のやりとりで遊ぶ日を決めた。
当日。
仲の良い近所に住むママ友3人も誘っておいた。
男児の母親と遊ぶといったら、私と同様に興味があったみたいで予定を合わせてくれた。
男児の母親は私とふたりきりで会うと思っていたみたいで、ほかのママさんたちがいることに驚いていた。
だってないしょにしてたし。
空気が読めない。
先生が直接声をかけて指示しないと動けない子。
ママ友のひとりが
母親が私たちの会話に入ってこれないので、気をつかって共通の話題を振ったのだ。
「うちは△△小学校校区なんですけど、〇〇は附属小学校へいきます」
とこたえた。
はあ?
附属??
その場の空気が凍る。
ママ友同士、顔を見合わせる。
みんな考えてることはいっしょだと思った。
受験しないと入れない。
受験したの?
あの子が?
受かったの??
「受験、あるよね? あそこ」
「筆記と面接とくじびき。くじびきがうまくいって、運がよかったの」
「塾に通ったの? 大変じゃなかった?」
ママ友がおそるおそるきく。
「塾に通って筆記と面接がうまくいってもくじびきがはずれたらそれでおしまいだから、塾代もったいないしいかせてないよ」
「うちの子も受かったくらいだもん、□□ちゃんたちも受けてたら受かってたと思うよ!」
その言葉が強烈すぎて。
あとのことはあまり覚えていない。
写真は渡した。
卒園式。
文章を書くのはむずかしいですね。
テーマがぼやける。
長々と、なにを書きたかったんだろう。