新人バイトの人と初めてシフトが被った。新人さんはまだ高校一年生の女の子だ。私とは親子ほどの歳の差!
女子フリーターバイトさんのテンションが高かった。妹分ができて楽しいらしい。普段は年上にばかり囲まれて低姿勢の女子フリーターバイトさんは、新人女子高生さんにめちゃめちゃ姐御風を吹かしていた。パワハラにならない程度でお願いします……。
新人女子高生さんは、客足が途絶える度にレジカウンターにばったりと突っ伏していた。お疲れの模様。
三人も一緒にシフトに入っているとさすがに暇になるので、女子フリーターバイトさんにカフェマシンの掃除を頼んだら、その前に煙草の値札の付け替え作業をしたいというので、してもらう。煙草の値札は今月の始めに付け替えたばかり(値上げ前と値上げ後の値段が併記されてるやつ)だったのだが、新しい値札は値上げ後の値段のみが書かれたものだった。
「なんかこの名札、ずっと机の上に置いてあって誰も替えないから、しょうがないウチがやろうと思ってやってるんです」
と愚痴っていった。え、オーナーに頼まれてやってるんじゃないんだ? オーナー、従業員が自発的に仕事をやって喜ぶ人じゃないんだけど、大丈夫なのかな。てか、値札って事務所の机に無造作に置いてあるからって今すぐ付け替えていいとは限らないんだけど……本当にやって大丈夫なの? と聞いたら女子フリーターバイトさんはいいんですと言うので、まあいいかと思い、放置。
「こんな面倒臭いこと、夜勤がやればいいんですよ、どうせ暇なんだから!」
これにはさすがに、
と私は答えた。当店は夜間の営業をしていないので、閉店後一時間くらいでダッシュで片付けをしなければならないし。
「でも夜勤の人達って、サボってばかりで全然仕事しないんですよね?」
と女子フリーターバイトさん。いやまあ、事実、当店がまだ24時間営業だった頃にいた夜勤の若者たちはそれはそれは怠惰な人達ばかりで、マジで仕事をしなかったらしいけど、今はそこまでのサボり魔はいないんだけど……。確かにAさんはけっこうサボるし、面倒臭いことを昼勤のパートさんに押し付けもするんだけど。
女子フリーターバイトさんは夜勤の人達と仕事をすることはあまり多くない。実際見たこともないのに自分も被害者であるかのように夜勤への恨み節を述べていたが、これって昼勤のパートさん達からの受け売り以外の何物でもないよなぁ。昼勤のパートさん達、いまだに夜勤のこと、そんな風に言ってるんだぁ……。
ついでに、女子フリーターバイトさんがAさんのことを「A君」と呼んでいることを知る。全く絡みのない年上の同僚男性を君付け呼び!?