2021-07-07

「そっち側」にはなりたくなかったのに

人生バイト遅刻した。寝坊だ。パチンコ店開店前清掃のバイト面接で受かった木曜日、同期と飲んでいたら3時になった。6時40分集合だからそのまま行けばいいやと思っていたら案の定寝た。大学2年、二十歳になってこれである

朝は電話で目覚めた。面接担当だったおじさんの声で飛び起きる。

「いま向かっております。あと10分少々で着くと思います

階段を駆け下りる途中、足を踏み外して転がり腰を強打した。スマホが飛んで画面が割れた。

自転車でクソ飛ばす。寝ぼけマナコで何となく謝り、言われるがままに動いていたらバイト初日は終了した。誰も俺のことを叱らなかった。おじさんもおばさんも優しかった。いや、おばさんは不機嫌だったな。でもめちゃくちゃに怒られると思っていた俺は拍子抜けしてしまった。

めちゃくちゃ怒られる想定で敢えて楽観的にスルーしようと身構えていたか調子が狂い、結果的にはあり得ないようなポジティブ野郎になった。帰り道は鼻歌交じりだったし、「大したミスじゃなかったのでは?」と思い始めた。

しか時間が経つにつれ、バイト初日遅刻したことに焦ってない自分が急に怖くなった。言っておくがバイト初日遅刻するのは相当なやらかしだ。飲み会やらtwitterやらでは過去武勇伝やらかした報告としてこの程度のことは耳にはする。しかしまさか自分がそんな人間になっているとは思わなかった。

自分で言ってしまうが俺は小中高と成績は上の方だったし、面白くはないけど真面目な奴としてのポジションを得てきた。俺はバイト初日遅刻する奴らを笑ってるはずではなかったのか?「世の中には大事な場面で時間すら守れない、こんなに終わってる奴らもいるんだなあ」と他人事として聞き流してたんじゃなかったのか?いつから俺は「そっち側」になってしまったんだ?

もう一度言うが、バイト初日遅刻したエピソードなどありふれていてクソつまらんと自分でも思う。陳腐すぎて武勇伝やらかしエピソードとして語れるわけがない。俺が言いたいのは「自分が巷にあふれる終わってる人間」になってしまった恐怖と悲しみだ。俺はバイト初日遅刻するような奴を一生他人事として笑ってる側だと思ってた。自分はそうはならないだろと無意識に無条件にタカをくくっていた。絶対に「そっち側」にはなりたくなかったし、なるはずがないと思ってた。

これは堪えた。キツかった。でもよく思い返せば、どこかで何かやらかしそうなダラダラした毎日を送っていた。大学2年までバイトもせず勉強もせずにtwitterばかり開いて昼夜逆転してたのがその証左だ。俺はここで自堕落な今の生活を全力で立て直すことを決意した。時間は守る。自炊する。授業は寝ないで受ける。ここで譲ってしまったら「そっち側」から帰ってこられないような気がする。「そっち側」に行くのは簡単でも戻ってくるのは難儀だろうし、ここが分水嶺ではないかと思って一念発起する。

が、この文章を書いてるうちにまた一つレポートの締め切りが過ぎていった。おしまいだ。

  • おっちょこちょい

  • この意味では大抵の人間は終わっているが、どこはサボって良くてどこはやっているように見せないといけないかを学習している。 心に従うよりも終わっていると思うが、どっかでは抜...

  • 2行目まで読んだ。

  • 反省しているならエラいので大丈夫です。 バイトの初日は大切なことだけど人生を左右するほどの重要な出来事じゃないのです。 就活の面接なんかで平気で遅刻するような人間になった...

  • 腰を強打したことが悪い意味で今後の人生で一番影響を与えるだろうな

  • 文章作りすぎ

  • 内容読んでないけど人間は何歳になっても寝坊するぞ

  • 釣り針でかすぎだろ。バイト初日の朝3時まで飲む人が真面目な訳ないだろ

  • バイト初日に遅刻した話がウケるのはその後笑い話にできる程度の成果を出しているからだ。 成果も出してないクズがバイト初日に遅刻したと言ってもあぁやっぱりそういうやつなんだ...

  • 一度やって曖昧に許されてしまったら転がり落ちるように悪化していく というか一度でも遅刻する人間は二度も三度も百度も遅刻する 親元離れてお前の人間性が露呈し始めただけの話だ...

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