私はとある界隈で二次創作をしている。文字を書くタイプの二次創作者だ。有難いことに、Web上に作品をあげればそれなりの数の方に閲覧していただいている。そして幸いこれといった変な案件に巻き込まれたこともない。淡々と活動をしている。
そう、淡々と。
いわゆる焼きマシュマロみたいな誹謗中傷や昔で言うところの「荒らし行為」がないのは本当に有難い。だけど、贅沢なのは分かっているけれど、感想がないのはすごく寂しい。マシュマロのURLを「感想があると嬉しい」いうコメントともに載せても、反応は全くない。
もちろん、創作は感想をもらうためにやっているわけじゃない。自分が書きたくて書いているし、書きたいように書いている。自分に需要があればそれでいいとも思っている。でも、それでも心のどこかに寂しさがちらつくのだ。
そもそも作品が全く閲覧されていないとか、微塵も評価の対象になっていないとかであればそれは仕方のないことだと思う。しかし、拙作は一応某投稿サイトのランキングに入ったことならば何度もあるし、それなりの冊数を刷った薄い本も全ての種類が一冊も残ることなく全作はけている。一定数支持してくれている人はいるはずなのだ。だけど、作品への感想は来ない。恐ろしいくらいに。投稿ページのコメント欄はもちろん、匿名ツールであるマシュマロも常に空っぽだ。コロナで久しく参加していないが、対面イベントで本を頒布しても以下同文。
何度でも言うが、別にコメント欲しさで書いているわけじゃない。書きたくて書いている。でも、この状況に寂しさを感じているのは紛れもない事実で、寂しさはゆるやかに蓄積して、そろそろ飽和しようとしている。筆を執る手が重い。気も重い。自分のために書いているはずなのに襲ってくるこの寂しさは何なのだろう。
もしこの碌でもない文章を読んでくださっている読み専・閲覧専門の方があるならば、どうか貴方の好きな作家さんが感想を欲しそうにしていたら・あるいはそうでなくても是非感想を伝えてあげてほしい。感想は名文である必要はない。「面白かった」「好きです」「次も楽しみにしています」、スタンプや絵文字でもいい。何でもいいから、貴方の作品を読んだよ、好きだよと伝えてほしい。
そうすることで、もしかしたら筆を折る人が一人減るかもしれない。