■anond:20210203144037

全く理解していなさそうなので、一応論争を要約しとくね

今回の彼らのレスバは、男女の経済的差はどこから来てるのか？って問題に対して

社会の不合理な偏見や慣習が主要な理由、っていうデータを示そうとしている山口の研究に対し

性的な選好差と合理的な選択が主要な理由、っていうデータを並べる偽ショーンKが出てきて発生した

ここで争いうるのはデータの確からしさと解釈

これについてはもちろん原理的には問題ごとに是々非々は成立する

お互いデータの解釈が価値観で歪んでいるという煽りをしあっているけど

あくまで争いうるのはデータと解釈だけで価値観ではない

でも偽ショーンKが言っているように、背後にあるのは「女性差別は社会がコスト負担して解決すべき」と「女性差別は女性が選好変容で解消すべき」の対立

これは価値観の違い、政治対立でしか無い

スポーツだろうとなんだろうと前者を選ぶ人間は全部前者で動いている

要求する解決の方法とか、何が平等かとか、それが実際に通るかはまた別の話だから問題ごとに要求点が違って見えるかもしれないが

価値観は何かを選ぶしか無い

どっちも選ばないで状況に身を任せるとかはありだけど

違う価値観がある、なんていうことは馬鹿じゃないんだから皆知っているよ

問題は最終的に、多数決や世論の形成でどっちが勝つか、その正当性争い

そのために客観的とされるデータで各方面に説得合戦をやっているのが両者　

排他性という意味では対等

そして「綱引きの結果、なあなあな社会実装で中間に落ち着く」ことは当然よくある

民主主義では結果としての妥協は常に必要だからね

だから後者を選んでも偽ショーンKと同程度に他人の価値観を無視しているし

前者を選んでも後者を叩き潰そうとしていることになるが

それ自体は当然であり、すべての問題で皆同じことをやっているから非難されるべきことではない

ミクロな個人の価値観はみんな自由であっても、マクロな社会をどうしたいかは、社会が一個なんだからそれぞれの自由はない

無視するのも他人の価値観を無視しているのと同じ

もちろんそれは自由

Permalink | 記事への反応(1) | 15:08

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