とりあえず両者の言い分を見てみることにした。
まず、配信者の動画自体には大きな問題はなかったように感じる。
違うエンディングに辿り着けなくて途中でやめる……といった内容で、
選択肢を網羅していくタイプのゲームなら飽き性の人間だともういいか……になることも正直あるのでこれだけだったら何も感じなかった。誹謗中傷の類もない。
「プレイ動画を配信する際はTrueエンドまで進めて欲しいので、利用規約に追記した」とは製作者側の言い分。
「配信する場合は」最後までプレイして欲しいとのこと。これは配信しなければ守らなくていい内容だし、利用規約と考えれば何も問題はない。
Picrewなどでも製作物に利用規約を定めているものが殆どだ。
「個人のフリーゲームやって思ったこと。分岐があるものに関して、TRUEENDまでいきなさいってのは、ちょっと配信者をバカにしてますね?ゲーム見に来てるんじゃなくて、配信者がやってるから見に来てること忘れないでいただきたい。勿論、著名ゲームは別ですけどね」
無名だろうと、著名だろうと、作者には利用規約を定める権利があるし、バカにしているしていないの問題ではないのだ。
「最後までプレイしてほしいってのはあるだろうけど、押し付けるものではないね」
「そもそも製作者側が何処までやれって押し付けてる時点で駄目なんですよね。」
などなど配信者への賛同が募っていた。いやいやいや、利用規約は押し付けじゃなくてルールだから、と思うのだが。
しかも件のゲームは総プレイ時間10分である。そんなに嫌ならやらなきゃ良いのでは!?
どうやら製作者側は配信者側の動画を見て嫌だったから利用規約を追加したとのことらしいが、
そもそも利用規約や約束事というのは間違いや失敗や後悔を経て増えるもので、配信済の動画に言及したものではない以上正当な行いのように思える。
ここまでトンチキなことを配信者に言われる謂れはないということがお分かりだろうか。
なんかもう、めちゃくちゃびっくりした。驚愕した。
最近は動画配信者が増えているけれど、ここまで「配信者様化」が進んでいるとは思わなかった。
それだけでなく、製作物を利用する側の「消費者様化」も激しいように思う。
絵師が描いた加工禁止のフリーアイコンを無断で加工して使って「アイコンを使ってあげたから名前が売れたことを忘れないでいただきたい」とか言ったら大バッシングなのに、
何故フリーゲーム製作者はここまで舐められているのか、本当にわからない。
この配信者、フォロワーが3000人もいるのに何故誰も間違っていると教えてあげないのか。何でみんながみんな「消費者様」なのか……。
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