2020-07-25

空沼岳高校生救助について整理

救助場所

https://www.htb.co.jp/news/archives_8233.html

「空沼岳から札幌岳にむけて登山中」とあるので、空沼岳から札幌岳への縦走ルートのどこかと思われる。

https://yamap.com/maps/305/trails

筆者は空沼岳・札幌岳ともに登ったことはないが、どちらも単体では簡単な部類の山に見える(北海道の山は本州より難易度高めに見積もった方がいいが)。

しかしこの縦走ルート距離も長く(コースタイム3時間程度)途中にいくつか危険ポイントもある。あまり使う人の多くないルートだろう。

今年は新型コロナの影響で例年より人出が大幅に少なく、この手のマイナールートはしばらく誰も通っていない可能性を念頭に置く必要がある。

救助要請について

https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4036904.html

こちらの記事には「登山道がササに覆われていたため日没までに下山できず、救助を呼んだ」とある

ワンゲル部の生徒・教師怪我人は出ていないため、他に理由はないと思われる。

登山道を覆っている藪をかきわけながら進むことを登山用語で「藪漕ぎ」と言うが、大変に時間もかかるし疲れもする作業である

今回は笹が縦走ルートにびっしり生えており、ワンゲル部のグループより前に藪漕ぎをしてくれた登山者もいないという状況だったのではないか

ワンゲル部のレベルは分からないが、まず日帰りは無理だろう。

感想


本件はヘリタク(ヘリをタクシー代わりに使うこと)案件であるが、学校部活という事情があるためタクシーやむなしだったと思う。

本州の山ならビバークするところだが、羆がいる北海道の山で夜を明かすのは筆者もやりたくない。

函館遭難したまま見つからない高校生が羆に食われたのではないかと噂されているだけになおさらだ

ただし、札幌縦走をさっさと諦めていれば自力下山きたろうし、そもそも計画に無理があった。

顧問教師は猛省してほしい。生徒に責任はもちろんないが、勇気を持って撤退提言してほしかった(言ったのかもしれないが)。

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