私は記憶力が病的に悪い。
テストのように、繰り返して覚える暗記なら人並みにできるのだが、特に意識していないと、昼食に何を食べたかもその日の夕方には忘れてしまう。酷い時は食べ終わった空の皿を見て「今何食べたんだっけ…?」ということもある。ちなみに私は90歳のお爺ちゃんではない。23歳の若者である。
そんな記憶力の乏しさでは、本や映画も楽しめない。鑑賞途中は良くても、終わって振り返ると断片的にしか覚えておらず、「面白かった」「タメになった」という小学生以下の感想しか出てこない。何が面白かったのか、タメになったのかを聞かれても答えられない。
だから人と本や映画の感想などを語り合えない。他人の感想を聞いたり、ネット上の考察を見たりして初めて「そんなシーンもあったかも」と思い出す。
サッカー観戦が好きで、応援しているチームの試合は毎試合生で観ているのだが、1日経つと誰がどんなゴールを決めて勝ったのかも忘れてしまう。観てる最中はあんなに興奮したのに。感情と記憶は結びついているってどこかで聞いたはずなんだけどなぁ。同じチームを応援している人と語りたいけど、覚えてないから語れない。悲しい。
他にもいくらでも例を挙げることができるが、とにかく私は基本的に何も覚えていない。すぐ忘れる。だから人と話す時は9割聞き役である。話すことがないから。そんなアンバランスな会話が楽しいはずがない。最後に楽しい会話をしたのはいつだろう。どうして私はこんなにも記憶力が悪いんだろう。
遺伝だろうか?いや、同じ親から生まれたはずの弟はやけに記憶力がいい。彼は頭の回転も速く、弁がたつタイプだ。彼とは時たまフットサルをしに出かける。彼は自分のプレーだけでなく他人のプレーも事細かに覚えていて、私にも「あのシーンは左に出した方がよかった」などと具体的なアドバイスをくれる。残念ながら私自身にそのシーンの記憶がないのだが。
弟を観察していると、記憶力が良い人は、何かを見たり聞いたり感じたり体験したりした時に、ちゃんと頭を働かせて考えているように思える。そして考えたり感じたりしたこととセットに物事が記憶されているようだ。
一方私は何も考えずただ目の前の物事に場当たり的に反応しているだけだ。感受性も低い。だからあらゆる物事も無意識にスルーしてしまっているのだろう。要するにバカなのである。
小さい頃からボーッとしていたので、このバカは先天的なものだろうが、自分の頭で考える習慣がないので、訓練されて頭が良くなることもなく、生来ずっとバカのままである。
どうにかして超バカから大バカくらいになれないだろうか。このままじゃ死ぬ前に見る走馬灯もない。
よし決めた。今年は「一言でもいいから物事に自分なりの感想を持つ」ように心がける。まずは物事をスルーしないことから始めよう。ポンコツな脳みそなんだから、それくらい簡単じゃないと続かない。
こんだけ描ければ大丈夫ッスよ!
そこに気づいただけでも偉いやん はてなーあたりだとすぐADHDとかASDとかアホなこと言い出すやつが多いからな たぶん最初は苦しいけど訓練で直していくしか無いし、その努力はあらゆ...
食べ物とストレス解消の方が改善しそう 物事を考える習慣がないというよりは『選択』の習慣がない印象