2019-11-11

買収という行為

現代の「代議員」とやらが選挙における「買収行為」を「たいしたことではない」と考えているらしいことはよく分かった。

https://twitter.com/maejun_jp/status/1193165247625879553

問題選挙における買収行為に対して何ら問題が無いと感じているその「感覚」であって、個別事件問題ではない。

似たようなこととして、たとえば「偽札」をめぐる罪の重さがある。

偽札使用金額多寡に関わらず懲役3年以上と大変重い罪になっている(「3年以上」と定められている犯罪としては、たとえば傷害致死罪)。それは、「通貨」というもの社会の基盤であるとともに「信用」で成り立つ存在であるため、これを偽造する行為は「信用」を毀損する行為として厳しく取り締まる必要があるからだ。

公職選挙法は、代議制民主主義の根幹となる選挙の公正さを保つ目的で定められている法律であり、特に買収的な行為ターゲットとして禁じる法律である候補者本人が罪を犯している場合は、運動員が行った場合より更に重く、今回のように多数を対象とする行為は6年以下の懲役または禁錮と定められている。たとえば、一地方の一代議士が行ったとしても問題であるのに、あろうことか「総理大臣」堂々と、しかも公金を使って、というのが今かけられている疑惑である

問われているのは政治活動におけるモラルであり、代議士の信用そのものだ。総理大臣内閣の長であるとともに、政権与党である自民党の長でもある。その存在がこのようなことを行っている以上、政府の公金使用に関する適正さ、そして、選出されたあらゆる自民党代議士正当性が揺るがされているということであり、行政も、立法も、その正当性の根幹が揺らいでいるということだ。

このような不正をただせない行政に、どのような正当性があるだろうか? このような不正トップが行う党の代議士が全員「清廉潔白である保証がどこにあるか? (事実、多数の大臣経験者などが「地元後援会」を「招待」していた、と恥ずかしげもなくSNSに記しており、同罪であろう。)このような面々によって行われる行政にも立法行為にも、何の正当性保証もない。いま問われているのはそういうことであり、へらへら笑ったり、「たいしたことないじゃん」で済む話では全くない。


ハッキリ言えば、「これが事実であるか否か」は「総理大臣起訴収監すべきか否か」という問題なのだ。そのことを充分理解した上で、各マスコミがこれをどう報じるかを見守るべきだと思う。即位パレードで浮かれている場合ではないのではないか

  • 興味あるけど長文読めないので、シンプルにかつ事実のみを言ってみてくれますか?

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