②劇中の自身の悲惨な出来事さえ嘘か本当か分からない、おちょくりながら人を絶望に叩き落とす引っ張られてしまうようなカリスマ性が存分に表現されていた
③降りかかる悲惨な出来事の連続がアーサーをジョーカーにした。今の厳しい世界では誰もがジョーカーになる可能性があり、それに煽動されて人々が破壊的になる可能性について見せつけられて空恐ろしくなった。
④孤独をこじらせ自身の障害の為社会に溶け込むこともできなかった為誰からも相手にされないピエロとして暴走、結果自身でも予期していない悪のカリスマとなってしまった徹頭徹尾空虚な人生と世界を嗤う薄ら寒さ
あとは何があるかな。自分は①とか④が面白かったんだけど、結構これを③とかの視点で「今の社会を皮肉っている」とか「資本主義の暗部と身体的環境的経済的etc.の格差からくる破壊衝動」とか言っている人がSNSで散見されてビックリした。
障害がある、家庭に問題がある、経済的にも恵まれない、皆に馬鹿にされる、どれも大変なハンディキャップだと思う。
でもなんというか、この映画を見て「今の社会を問題視する」というのがあまりにも今更すぎる感が否めない。
皆こんな当たり前のことを今知ったように騒ぎ立てているけど、こういう感情を持ったり環境の一部でも似たようなことを体験した人はいないのだろうか。
多かれ少なかれ誰もが仮面を被って歯を食いしばって生きてるのに、これが狂気の解放!!!資本主義社会の歪みが生み出した格差社会の狂気の産物!!!とか言われても浅くね?とか思っちゃう。
もしくは増田諸氏並びに上記のような論評をしている人達は社会の汚れを全く知らないきれいな世界で生きてきたのだろうか。それはそれでなんというか羨ましい話ですな。
一般的にある一定程度以上のインターネッツ中毒になると③の悲劇の連続が「そもそも盛山直太郎」に見えるようになるので、ジョーカーの話も事実として看做せる部分以外は「ジョー...
ブレードランナーみたいな独特の空気のある街並みの映像がうまいと思った