一次面接であったので、面接担当者から会社の詳しい説明からスタートして、僕の経歴や動機、仕事観というような話題にシフトしていった。
お互いに話していると、僕は「なんかこの会社自分にあいそうにないな。」という感じがし、相手も「こいつはウチとは合いそうにないな」と思っている感じが伝わってきた。
価値観の面から違いがあり、僕ももし万が一なんかの間違いや、人手不足からとりあえず人を増やそうという意志があり選考が進んだとしても断ろうと思った。
そんな断る面倒くささの心配は杞憂に終わり、向こうから『今回はご期待に添えない結果になりました。貴殿のこれからのご活躍をお祈りします』というメールが来てくれた。
というわけで、Win−Winで丸く収まったわけだが、なんだか心が晴れない。
絶対ここには行かないわけなんだが、何でちょっと嫌な気分になっているのだろうか。
まず、お断りされたということはどんな状況でも不愉快になるものではないのかと思った。
だが、あまりしっくり来なかった。
そこで僕はもっと似たような気持ちになりそうなケースを考えた。
その結果ほぼ同じ気持ちになるのは、併願のつもりで受けた学校の入試に落ちたというケースだ。
もっと詳しく言うと、『自分の学力では余裕でA判定のはずで、浪人を回避するために一応受けた学校のはずなのに、こんな程度の学校で落ちるなんて今後の受験はどうなるんだ?』という気持ちと同じだ。
そう、これからの転職活動本当に大丈夫なのかという不安が由来のモヤモヤだったのだ。
でも、就職は入試のように単純な点数ではかれるものではなく、性格が合うかどうかみたいな部分も選考の要素になるわけだ。
だから取りあえず面接に行った会社と、本当に行きたい会社というのは、偏差値によるランクの上下みたいなものはないし、とりあえず行った会社が簡単というわけでもない。
それはわかっているのだけれども、長らく学校教育的思考に染まっていると、無意識に単純なランクで考えてしまうようだ。
就職活動をやっている大学生が、単純なランク付けで志望を決めたり、面接を減点方式で考えたりしているところをネットなどでよく見るけれども、
お仕事初めてそろそろ10年くらいのおっさんでも、その癖は抜けていないんだなと実感した。
とりあえずモヤモヤの原因がわかったので、スッキリして、今も転職活動を続けている。
ちなみにそろそろ採用の具体的な話も出るようになってきた、