2019-09-03

肉を手掴みで食べる

ちょっとはてブ話題になってたアルテという漫画を一気に読んだ。

2巻で主人公達が手掴みで肉を食べている。

漫画絵でこの描写は新鮮に感じて良いなーと思った。(パンも不味そうなやつのままで良かったと思う)

良いなーと思ったので今日は肉を手掴みで食べることにした。

どんな肉を食べようか。

漫画だとフライパンで焼いた手のひらサイズの大きさの骨付き肉だ。そんなものは近場のスーパーで売ってない。

そもそもあれはなんと呼ぶべきか。炙り肉で良いのか。焼き肉と呼ぶとイメージが違う。

だが炙り肉も串刺しのイメージがある。ローストorソテーソテーで骨付き肉に十分な火はとおるのか。

まよったあげく茹で肉にすることにした。

茹で肉は良い。まよいがない。必ず火がとおるし油も無駄にならない。清い水が極めて安価に手に入る現代では選ばない理由がない。

豚の骨付き肉を買った。残念ながらスペアリブ漫画内のは豚の足の気がする。多分。おまけで鶏ももからあげ用も買う。

味付けはどうするか。下味をつけたりーのは面倒なのでパスしたい。

ので、味無しで茹でて濃いめのソースを付けて食べることにする。

ソース。肉に付けるソース。とろりとした感じにしたい。ということは糖分か、ゼラチナスマターか。

イチから作るのは御免被りたい。市販焼肉のタレ棚の前で迷う。だが焼肉のタレはサラサラしている。とろみがたりない。はちみつで割るか?

ドミグラスソース。悪くはないが今の気分では豪華すぎるソースに思える。煮汁を煮詰めるような贅沢さは手で食べる気分とはそぐわない。

他、てりやきのもと、ミートソースおたふく焼きそばソースはちみつなどを経て結局ジャムを買った。

アオハタの砂糖使用りんごジャム。わりとすき。

中華鍋に肉と水を入れて火にかける。水から?お湯から?水からにした。理由はお湯が沸くのを待つのが面倒だったから。

ゆでてゆでてゆでてー。どんぶりにやまもり引き上げる。

ほかほかと湯気が上がっている肉に手を付けたらあつかった。そりやまそうたろう。

ほどよく冷めるのを待つというのはわりと興味深い体験だった。熱々出来たて至上主義な部分が自分にあったことに気がついた。冷や飯は好きなほうだと思っていた。

小皿というかシェラカップジャムを盛り、肉に塩をふりかける。塩はわりとどっさり。下味なしなのパラパラ程度では物足りない気がする。

手で掴む、前に念入りに手を洗いアルコールティッシュで拭く。ひ弱な現代人なもので。

掴んだ指に肉汁が流れた感覚がする。シズル感ってこれか?かぶりつくとさらにあふれる。「じゅし…」というオノマトペな感じで肉に歯がはいっていく。

ジャムに肉をつっこむ。手だと適量のジャムをよそって肉の乗せることが出来る。べんり。

うまい。肉の脂、塩、りんごのあまずっぱさ。うまい

うまい

うまかったー。とはいえ当初の目的とずれた食事になった気がする。

ますぎた。もっと粗食にするイメージだった。焼いてすこしぽそっとした肉をむしむし食べたいという欲求からはじめたのをすっかり忘れていた。

残った茹で汁は明日の朝海南鶏豚飯にでもする。なまごめ。

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