そのなんだ。
番組前半で外国のSUSHIをさんさんバカにした後、正統派寿司職人がマスクをかぶって寿司技術の凄さを見せつけるって、本当に悪趣味な番組なんだけれど。
サーモンにマヨネーズかけようが、ウォッカをぶっかけて燃やそうが、それはその国でローカライズした結果なんだから。
日本だってカレーやラーメンをインド人や中国人に吊るし上げられたら目も当てられない。
だけど、あの番組は世界から見たらまだ良心的だったのかもしれない。
本物の寿司と技術を教えてあげるという趣旨で、まだ「お前らは盗人だから即廃業しろ」とは言わない。
Cultural Appropriation(文化的盗用)の概念は、もう食べ物にまで及んでる。
米国人が寿司の修行をしたり、和食の店を出したりするだけで、リベラル派から批難されるリスクを負うようになった。
アメリカ人ミュージシャンが指に感じの入れ墨をしただけで、文化的盗用だとの批難を浴びる。
和食に感動した欧米人が日本の和食料亭の門を叩いて弟子入りし、「いつか自分の国に和食を広めたい」など心温まる話だと思う。